関水渚さんが単独初主演作に対する思いを語りました。
3月7日(火)にスタートする火曜ACTION!『#who am I』(フジテレビ/関東ローカル)。何者かに突き落とされ、記憶を失った主人公・青井茜(関水)が、自分のSNSから、記憶を、犯人を、そして“本当の自分”を探し求めていくストーリー。
華やかなSNSの裏側に隠された真実が次々に明かされていく、ワンシチュエーションSNSサスペンスドラマです。
フジテレビュー!!は、本作で連続ドラマ単独初主演を務める関水さんにインタビュー。役作りに対しての思いや、主演としての心構え、また撮影のエピソードも聞きました。
<関水渚『#who am I』で単独初主演!記憶を失ったインフルエンサー女子大生役>
ドラマ単独初主演!「プレッシャーはもちろん、責任感も」
<関水渚 インタビュー>
──本作が単独初主演作となります。初めに台本に目を通した際の、率直な感想を教えてください。
1話ごとに、誰を信じていいのか分からなくなるような展開がいくつもあって、面白いなと思った半面、30分のドラマなので、短い時間の中でその面白さを表現をするお芝居が少し難しいのかなと最初は思いました。
──役作りで意識することはありますか?
全3話で、主人公が記憶喪失になるところから始まるので、まっさらで何も考えずにやるという手もあるかなと思ったのですが、記憶がなくなったとしても、それまでの人生があるわけだから、ちゃんと背景を想像しながら役作りをしていきました。
茜にとって家族との関係は、茜の性格を形成する大きな要因になってるところがあるので、記憶を失う前は、妹とどう過ごしてきたんだろう、どういう会話をしたんだろうと家庭内での過ごし方を考えていきました。
あと、ちょっとした動きの癖や、口癖などは、記憶喪失になっても絶対に現れるだろうなと思ったんです。そういうところは、監督と相談しながら進めていきました。
──演じる茜という役に対しては、どのような印象を受けましたか?
茜は、体裁を気にする性格で、自分自身ではなく、周りにあるもので価値を決めていく子なんだなと思いました。周りにあるもので自分を高めて、自分の価値を守っていきたかったんだろうなと思います。
おそらく、学生時代に家庭や学校で、嫌な思い出があって、自分が本当に愛されたい人に愛されてこなかったのではないかなと感じました。
──茜は母と妹の3人暮らしですが、演じるにあたり、母・幸恵役の遊井亮子さん、妹・日葵役の三浦理奈さんと事前に打ち合わせなどはしましたか?
全然してないです(笑)。
記憶障害といっても、茜の場合は全部の記憶が抜けているわけではなく、ストレスがかかった部分から先の記憶が抜けたのではないかなと思っていて。記憶障害にはそういう例もあるらしく、事前に監督に相談させていただいて「その方向で大丈夫」と言われたので、それを踏まえて2人との関係性も考えていきました。
妹役の三浦理奈ちゃんは、事務所の後輩です。面と向かってセリフを掛け合うシーンの撮影は、まだ先なので、すごく楽しみです。
理奈ちゃんのお芝居は、まっすぐで、目で訴えかけてくるものがあります。まだ、私と目を合わせたり、外したりするシーンだけですが、それでも何か感じるものがあるので、早く掛け合いをしたいですね。
──本作の座長として、現場で気を遣っている点があれば教えてください。
やはり単独主演ということで、プレッシャーはもちろんありますし、「私が一番ちゃんとしなきゃいけない」という責任感は毎日感じています。
本作はシリアスな内容で、みんなで楽しくおしゃべりをしているところから、いきなり切り替えて演じるのでは、伝わるものが少ないと思ったので、現場では、あえて黙っているようにしています。
休憩時間には皆さんと話すこともあるのですが、セットに入ってからは盛り上がってしまうのはやめようと。
今までは明るい作品が多く、共演者の方と話すことも大切にしていたのですが、今回は、シリアスな内容である分、気をつけるようにしています。
──撮影現場での印象的なエピソードはありますか?
(役作りのためにも)あまり話しかけてはいけないと思いつつ、妹・日葵(三浦理奈)と親友・ゆあ(森田想)とは、昔からよく知っているという設定があるので、しゃべってもいいかなと…。ただ単純に、2人が好きだからという気持ちもあるんですけど(笑)。
会話の中で、印象的だったのは、森田想さんと家がとても近くて、生まれた病院も同じだったということです。
共通の知り合いがいて、「2人は気が合うと思うよ」と言われていたのですが、話してみたらいろいろと一緒で、逆にすごく今、怖いんですよ(笑)。
昨日も2人で一緒に帰って、お腹が痛くなるぐらい笑ってました。一緒にいると、すごく楽しいです。
また、以前『元彼の遺言状』に出演した際に一緒だったスタッフの方が、今回の現場にも何人かいらっしゃって、以前カメラアシスタントだった方がチーフになられていました。
責任も重くなって、大変なときもあると思うのですが、監督の指示をサラッとやってのけている姿を見て、堂々としていて素敵だな、かっこいいなと思いました。そういう姿に、私も奮い立たされています。
「今がすごく幸せ」過去と多忙な現状に思うこと
──今年で早くも3本目のドラマ出演となりますが、充実感や「注目されているな」と実感することはありますか?
お芝居について、また世の中のことについて、私が知ってることはとても少ないと思います。
知っていくことしかない状態で、共演者の方の演技を見たり、一緒にお芝居をさせていただいて心を動かされることに充実感があります。
以前、ドラマで大地真央さんと共演した際に、印象的だったことがあります。その日は撮影がずっと続いていて、頭の中がパンパンになっていたのですが、初めて一緒のシーンを演じさせていただくと、頭の中が一気にクリアになって、心を動かされずにはいられませんでした。
その後も、まっすぐに演技に向き合わせていただき、大女優さんにはこういうパワーがあるんだなと改めて体感しました。
──1月からドラマの出演が続いていますが、撮影期間が被ったりも?
重なってはいないんですけど、前の作品の撮影が終わった翌日から、本作の撮影がありました。
──短い時間での役の切り替えは大変でしたか?
それまでに、役作りはなんとなく出来てたんですが 、台本を覚えることはしていなかったんです。前の作品がオールアップした後、家に帰ってきて「うわぁー」と大きな声を出して 切り替えてから、台本を読んで覚えました(笑)。
──その忙しさも、充実感につながっているということでしょうか?
やはり、お仕事がない時期もありましたし、ずっと「売れたいから休みはいらない」と言っていたので、言い続けてきたことがようやく叶うようになって、今、すごく幸せです。
撮影が続くハードなスケジュールも、不満は全然なくて、自分が一番やりたかったことだし、全員が全員できることではないと思うので、現状に感謝しています。
──自身の俳優としての強み、アピールポイントを教えてください。
役を丁寧に読み解いているということ。当たり前かもしれませんが、一つひとつに手を抜かず、丁寧にやっているというのは、私の強みかなと思います。
──本作は、SNSを通し“本当の自分”を探していくというストーリーですが、関水さんが今、気になっているトピックはありますか?
うーん…。マキシマム ザ ホルモンですかね。
日常に音楽があることが当たり前すぎて、「音楽好き」とは言ってこなかったのですが、結構好きみたいで、よく検索しているかもしれないです。
そんなに使えていませんが、一応、家にレコードプレーヤーもあります。
昔から、YUKIさんやサザンオールスターズさんの曲が好きで、よく聴いています。ほかにも、人にすすめられたり、ラジオで聴いていて、いいなと思った曲があれば、すぐに調べます。
あと、ガール・イン・レッドというシンガーソングライターの方の曲は、視点も新しくて、声もすごく好きで聴いています!
──音楽を聴くことが、忙しい間のリフレッシュにつながっているのかもしれないですね。
確かに!つながっていると思います。
──この春、新たに始めたいと思っていることはありますか?
大河ドラマで乗馬をやらせていただいたのですが、撮影で乗って以来、全然乗れていないので、休みがあったら、もう一度乗ってみたいというのがありますね。
──最後に、これからドラマを見る視聴者のみなさんへメッセージをお願いします。
本作は「“エグすぎる”考察型SNSサスペンスドラマ」がコンセプトです。
茜の目線で考察し、誰が味方か裏切り者か探っていく作品なので、茜と一緒に、謎解きのように楽しんでいただけたらうれしいです!皆さん、ぜひ見てください!