高岡早紀が主演する10月5日(土)スタートのフジテレビ系オトナの土ドラ『リカ』。

純愛を貫くがゆえに狂気と化してしまう主人公・リカ(高岡早紀)の愛情への渇望を描くサイコスリラーだ。

1部では、青年医師・大矢昌史(小池徹平)、2部では、映画製作プロデューサー・本間隆雄(大谷亮平)をターゲットに、“純愛モンスター”へと変貌し、周囲を巻き込みながら彼らを追い詰めていく。

リカは、「女は28歳で結婚し、家庭に入るのが一番幸せ」と信じる自称28歳。年齢、職歴、住所、すべてが偽りで、乙女のような純粋さを持ちながら、愛を求め、恐るべき犯罪を遂行する。

現在、撮影が快調に進む中、現場では早くも高岡演じるリカのサイコパスな雰囲気が高まっている。

第1部のターゲットとなる、小池徹平も「大矢は本当に可哀想…」とコメントするほど、その追い込まれっぷりは尋常ではない。

リカを演じる高岡に、今の心境を聞いた。

<高岡早紀インタビュー>

Q. 高岡さん演じる雨宮リカについての印象を教えてください。

彼女のピュアさや、誰かに必要とされたいと思う欲求は、誰もが大人になっても絶対に持っている部分であり、そこに関しては彼女に噓はなく、私自身も共感して突き進んでいけると思っています。

まず、自分自身がリカを好きになり、受け入れなくてはいけないので、その要素を台本を読みながら一生懸命拾っているところです。少しでも共感部分を広げることによって、このドラマを観たいと思っていただける基盤になると思うので、共感から、「違う!」とか「怖い!」など楽しんでいただけたらと思います。

Q. 『リカ』の台本を読んだ感想は?

あまりこういうホラー要素の強い作品に携わったことがなく、これは相当大変な役だと思いました。嫌われる要素を持つ女性を演じたことはたくさんありましたが、ここまで救いようがなく、嫌われる要素しかない女性を演じた経験は私にはありません。台本を読んでいてもうまく読み進められていないという現状で、単純に恐ろしい女に出会ってしまったと思っています。

Q. リカを演じる上で、楽しさと不安、どちらの要素が強いですか?

不安はたくさんあります。ただ、リカはサイコパスな女性ではありますが、役をやる上でその部分を強く意識することはないです。もちろん楽しみな部分もたくさんありますので、ちょっとした未知の世界に踏み入れる感覚が強いです。

Q. リカは愛する人を手に入れたいと執着する女性ですが、高岡さんが今、どうしても欲しいものはありますか?

個人的に欲しいものは今は何もないです。オトナの土ドラ『リカ』が少しでも多くの視聴者の方に受け入れられてもらえること…かな(笑)。

私は気に入った物で過ごしたいと思うほうなので、必要以上に何かを欲しいとは思わないんです。逆にある意味、私は欲しいものはわりと手に入れているのかもしれません(笑)。なので、どうしても欲しいものはないですね。

Q. 高岡さんは今年デビュー30周年ですが、このドラマを引き受けられたのも、新たなチャレンジの要素が強かったからでしょうか?

改めてそう言われると、そうかもしれないと思うところはあります。節目を迎えたことにプラスして、子どもたちも大きくなってきて、自分の中で勝手に決めた役の制限を解いたり、今までは子育て中心でできなかったものや、もっと新しい分野を広げていくとか、女優としてやり残してきたものをこれから楽しみたいと思う気持ちがとても強くなりました。

そういう意味で、今までやったことのないようなこの作品に参加できるのは嬉しいですし、私自身が新しいと思っています。

Q. 最後に、視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

この作品がどのように視聴者の方に受け入れられるのかはわかりませんし、もしかしたら受け入れてもらえないかもしれません。でも一緒に恐怖体験をして、とても面白がって頂きたいストーリーだと思います。なので、リカのことを全然受け入れられない方にも、ぜひ、観ていただきたいです。