2月6日放送の『ネプリーグ』(フジテレビ)に登場した、“うんちく”や“豆知識”をおさらいします。
地理担当の村瀬哲史先生は、写真を見てどの国の観光地か答える問題に出題された、アメリカにあるラシュモア山国立記念碑について解説してくれました。
山肌にジョージ・ワシントンとトーマス・ジェファーソン、セオドア・ルーズベルトとエイブラハム・リンカーンの彫刻が彫られたラシュモア山は、アメリカのサウスダコタ州にあります。
彫刻を制作したアメリカの有名な彫刻家、ガットスン・ボーグラムが作品を制作する場にラシュモア山を選んだ理由の一つは、山肌の硬さにあると言われています。作品が永く残るようにと、雨風に耐えられる硬い岩山を選んだのです。
作品の制作には大量のダイナマイトを使用し、約400人の作業員が参加。ダイナマイトで岩を砕きながら、1927年から41年にわたって完成させたそうです。
ロンドンのヒースロー空港の騒音対策は?
「ヒースロー」があるのはどの国か答える問題では、イギリス・ロンドンにある「ヒースロー空港」の大空港ならではのある工夫について村瀬先生が教えてくれました。
イギリス最大の空港で、利用者数も発着数も世界トップクラスの、ヨーロッパを代表する空港の一つである「ヒースロー空港」。
ロンドンの中心部まで列車で最速15分ほどの距離にあるのですが、空港のすぐ近くまで住宅地が広がっているため、飛行機の騒音が問題になりました。
空港では騒音対策のために、航空機の騒音レベルに対して着陸料を設定したり、着陸の際に空港に進入する飛行機の角度を急勾配にすることで騒音を軽減するなど、様々なことを試しているのだそうです。
「不織布」の読み方&「冫(にすい)」の常用漢字は?
漢字のコーナーでは、豪華ゲストが間違えた問題について林修先生がスペシャル解説を披露してくれました。
まずは「不織布(ふしょくふ)」の「織」の読みについて。「織」の音読みは「ショク」と「シキ」で、織物をする機械を指す「織機(しょっき)」や織物を染める「染織(せんしょく)」などの熟語で使われます。
また、織田信長と豊臣秀吉が政権を握っていた時代や政権のことは、「織豊時代/織豊政権(しょくほうじだい/しょくほうせいけん)」と呼ぶのだそうです。
お次は「演じる」などの漢字で、部首が「氵(さんずい)」か「冫(にすい)」か悩んだときに覚えておきたいポイントです。
「冫(にすい)」を使う常用漢字は、「冷」「凍」「准」「凄」「凝」「冶」「冬」の7つだけ。この7つ以外の漢字で迷ったときは「氵(さんずい)」にすれば、間違いは少なくなりそうですね。
「ザセツ」の「挫」と「ユウヨ」の「猶」のもともとの意味は?
「ザセツ」は「挫折」と書きますが、「挫折」の「挫」は「座る」という文字とは意味が違い、「人が膝を折っている様子」を表す文字と「扌(てへん)」を組み合わせたもの。もともとは、手足などを折り曲げて傷つけるという意味の文字だと言われています。
「計画が頓挫する」のように使う「頓挫(とんざ)」や、足や手を挫いた症状を指す「捻挫(ねんざ)」という熟語と一緒に覚えておいてほしいと、林先生は教えてくれました。
「執行猶予(しっこうゆうよ)」などのときに使う「猶」の字は、「犬」と「お酒」という文字を組み合わせており、「神様に犬とお酒を捧げる」という意味だったと考えられています。
漢字のつくりの部分を「西」と書き間違いがちですが、「酒」と同じように「西」の文字に一本横棒が入るので、間違えないようにしたいですね。
「蜻蛉(トンボ)」の漢字の意味と別の読み方は?
「トンボ」を漢字で書くと「蜻蛉」となりますが、「蜻」の字は「虫偏」に「清い」「涼やか」という意味の文字が組み合わされたもので、林先生によると「コオロギ」を指しているという説もあるそうです。
「蛉」の文字は「虫偏」に「冷たい」を組み合わせて、トンボの透き通った羽を表現したとも言われているのだとか。
ちなみに「蜻蛉」は、「トンボ」のほかに「カゲロウ」とも読みます。「蜻蛉日記(かげろうにっき)」は平安中期に藤原道綱母によって書かれた、女流日記文学の名作。こちらも合わせて覚えておきたいですね。
2月6日放送の『ネプリーグ』では、林先生とQuizKnockがスペシャルマッチを開催!ほか、豪華ゲストの解答を新解説と共に振り返る冬期講習SPを放送しました。