昨年公開された映画を対象に、映画雑誌「キネマ旬報」が優れた作品や個人を選出する、映画賞「キネマ旬報ベスト・テン」。
2月1日、「2022年第96回キネマ旬報ベスト・テン発表&表彰式」が各賞の受賞者出席のもと行われました。
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新人男優賞を受賞したのは、目黒蓮さん(Snow Man)。昨年は、「月の満ち欠け」、「おそ松さん」に出演しました。
トロフィを受け取った目黒さんは「すごく心臓がバクバクしています」と言いつつも笑顔を見せました。
「去年、1年間を通して、たくさんのお芝居の経験をさせていただき、そこで、キャストの皆さんやスタッフの皆さんに、愛のある指導をたくさんいただきました」
「たくさんの方の支えがあっての受賞だなと感謝しています」と頭を下げました。
「(受賞が決まったことに対して)メンバーの皆さんの反応は?」と聞かれると、目黒さんは「『おめでとう』と声をかけてくれる人もいれば、体全身で喜びを表してくれる人もいて、反応はさまざまだったのですが、みんな喜んでくれていました」とコメント。
「その中でも、1番喜んでいた方は?」と問われると、「体全身を使って喜んでいたのは、向井康二、深澤辰哉、佐久間大介ですね。(その様子を見ていて)僕自身も嬉しかったです」と話しました。
「アイドルでいるときと、俳優でいるときの向き合い方に、どんな違いがありますか?」と聞かれると、目黒さんは「アイドルでいるときは、ステージ上でどれだけ自分の魅力を出せるか。逆に、お芝居をするときは、なるべく自分を消すように意識して、考えながら足し算引き算をしているような感覚です」と答えました。
ここで、映画「月の満ち欠け」でメガホンをとった、廣木隆一監督が花束を持ってサプライズ登壇。
廣木監督は、目黒さんについて「すごく勉強家で、ずっと現場にいるんです。これからも、いろんな役をやって欲しいです」とコメント。
「監督とどのような思い出がありますか?」と聞かれると、目黒さんは「『とにかく気持ちだけを持ってきてくれたらいい。それをつなげるのは僕の仕事だから』という言葉を覚えていて、とにかく僕は全力で、その日の気持ちを家から現場に持っていこうと意識して、演じさせていただきました」と話しました。
新人女優賞は、「マイスモールランド」に出演した、嵐莉菜さんが受賞。
「この度は、たくさんの方に評価していただけたこと、そして、このような素晴らしい賞をいただけて、大変光栄です。ありがとうございます」と感謝を述べました。
広末涼子「生きている限り、俳優を続けていきたい」
主演女優賞に輝いたのは、昨年、「ケイコ 目を澄ませて」など4作品に出演した岸井ゆきのさん。
岸井さんは「(映画を)たくさんの方に観ていただけて、このような賞をいただき、本当に嬉しいです」と笑顔。同作は「日本映画作品賞」の1位にも選出されています。
主演男優賞は、「土を喰らう十二ヵ月」での演技が評価され、沢田研二さんが選ばれました。
助演女優賞を受賞したのは、「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」、「コンフィデンスマンJP 英雄編」などに出演した広末涼子さん。
広末さんは「コロナ禍で、撮影がストップしてしまうこともあり、役者という職業が必要なのか、考えさせられる時期もありました」
「私が小さい頃から夢見たこの世界で、エンターテインメントがどれだけの人に勇気を与えるがことができるのか、私たちにとって、きっと大切なものがあると思って、役者を続けてきました」とスピーチ。
「このトロフィをいただいて、改めてそれが間違っていなかったなと感じました。これからも映画が人に勇気やパワーを与えてくれると信じて、生きている限り、俳優を続けていきたいと思います」と意気込みました。
助演男優賞は、「ケイコ 目を澄ませて」、「線は、僕を描く」に出演した三浦友和さんが受賞。
三浦さんは「キネマ旬報の賞は、特別な感じがあり、とても嬉しいです。これからも俳優として、精進して参りたいと思います」とコメントしました。