若年性認知症の父を気丈に介護する息子と、家族の日々を見つめた『ザ・ノンフィクション「ボクと父ちゃんの記憶」』の特別編が放送されます。

このシリーズは、昨年、ABU(アジア太平洋放送連合)が主催するABU2022で審査員特別賞を受賞したほか、国際メディアコンクール、ニューヨーク・フェスティバルにて、ドキュメンタリー・Human Concerns(普遍的関心)部門で銅賞など、国内外で大きな反響をもたらしています。

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このたび、その特別編が『ザ・ノンフィクション特別編「ボクと父ちゃんの記憶~あれから~母の涙と父のいない家~」』として、1月29日(日)12時~(BSフジ)放送。

“語り”は、このシリーズを読み続けている富田望生さんが務めます。

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大好きな「父ちゃん」がいなくなった家族の1年の日々

2021年夏。番組は、緑に囲まれた千葉・睦沢町で暮らす高校3年生の大介さん(17)と出会いました。大介さんは、父・佳秀さん(65)の介護を続ける、いわゆる「ヤングケアラー」です。

佳秀さんは、50歳の時に、若年性アルツハイマー型認知症と診断。それから15年。病気が進行し、家の中を歩き回るようになり、家族との会話もままならず、一人でトイレに行くことも困難になりました。

そんな状況をみて、大介さんの母は、佳秀さんを介護施設に入所させることを決断。それは、実質的に、父と家族の「お別れ」を意味しました。

佳秀さんが施設に入って8ヵ月。コロナ禍の影響で、月に一度のオンライン面会が許されるだけで、家族は父と一度も会えない状態が続きました。大好きだった「父ちゃん」の不在を実感する日々の中、高校の卒業式を控える大介さんは、些細なことから母と衝突してしまいます。

迎えた2022年春。大介さんは、造園会社に就職し、社会人としての一歩を踏み出しました。幼い頃から父に自然や環境のことを教えてもらった大介さん。その先には、「いつか独立して農家になる」という夢があります。それは「家族の未来」を思い描いた夢でもありました。

父との涙の別れ、それぞれの新たな生活。大好きな父ちゃんがいなくなった家族の1年を見つめました。

公式HP:https://www.bsfuji.tv/thenonfictionsp/pub/048.html