今年1月に、東京・日の出駅付近の防潮扉で傘を差したネズミの絵が発見され、それが「バンクシーの作品らしい」として大きなニュースとなった。その後作品は、東京都庁で一般公開され、大勢の来場者を集めた。
ほか、千葉や兵庫でも、壁に描かれたバンクシーらしい作品が見つかっているが、その真贋は明らかになっていない。専門家が「本物」とお墨付きを与えているものもあるが、SNSを通じて本人サイドに連絡を取っても、本人が答えることはないため、謎は解けないままとなっている。
すべてがベールに包まれている覆面アーティスト
バンクシーは、イギリスを拠点に活動する匿名の芸術家。生年月日や本名なども一切明かさず活動をしている。
作風は、社会風刺的でブラックユーモアに富んだものが多く、世界各国のストリート、壁、橋などにステンシル(型版)やグラフィティ(スプレーアートなど壁に描く落書きのようなもの)を残したり、世界的に著名な美術館に忍び込みゲリラ的作品を展示するなど、神出鬼没。
一方で、イスラエル・パレスチナ問題に強い関心を持ち現地で活動するといった、社会派の一面も。名声は高まるばかりで、先日、サザビーズに出展された油彩画の作品に、約13億円という値段が付いたことでも話題になった。
世界中を熱狂させた作品展が日本上陸!
そんな世界で最も注目されているアーティストの一人である、バンクシーの 70 点以上の作品が『バンクシー展 天才か反逆者か』として、日本に初上陸。
70 点以上のオリジナル作品のほかに、立体オブジェクトや限定プリント、さらには政治的なメッセージやユーモアあふれる風刺など、バンクシー作品に込められた想いを映像で紹介するマルチメディアな体験空間など、過去最大級の規模で横浜に大集結する。
2018年からモスクワ、サンクトペテルブルク、マドリード、リスボン、香港(2019年12月から開催予定)と、世界の5都市を巡 回し、人々を熱狂させている本展覧会。
今回公開する作品の中には、(バンクシーがプロデュースしたテーマパークの)「Dismaland(ディズマランド)」やブリストル美術館などで開催されたバンクシーの個展やイベント、アーティストやミュージシャンとのコラボレーションなど、ほかでは見ることのできない過去の軌跡をたどる品々も多く含まれている。
<開催概要>
展覧会名:『BANKSY 展 GENIUS OR VANDAL?』(英名) 『バンクシー展 天才か反逆者か』(和名)
期間 :2020 年 3 月 15 日(日)〜9 月 27 日(日) ※予定
会 場 :アソビル(神奈川県横浜市西区高島 2‐14‐9 アソビル 2F)
主 催 :BANKSY~GENIUS OR VANDAL?~製作委員会 企画製作:IQ ART MANAGEMENT CORP