11月11日(月)放送のフジテレビ『シャーロック』第6話に、和田正人、吉川愛がゲスト出演する。

和田が演じるのは、大学病院の精神神経科准教授・宇井宗司(うい・そうじ)。学生時代から研究にすべてを注ぎ、教授を務める平田初雄(ひらた・はつお/伊藤洋三郎)の退官後、その研究を引き継いだ。研究室では、患者のカウンセリング時の相棒と称して、カナリアを飼っている。また、平田の研究だけではなく担当患者も引き継ぎ、現在は綾香(吉川)の治療にあたっている。

吉川が演じるのは、17歳の女子高生・高遠綾香(たかとお・あやか)。塾帰りに男に襲われそうになったことがきっかけでPTSDから不眠症になり、母・美樹(みき/霧島れいか)の勧めで宇井の治療を受けている。

しかしある日突然、自ら殺人を犯したと告白。警察がその供述通り捜査すると、死後20年以上が経過している白骨化した遺体が発見された。自分が生まれる前の殺人というあり得ない状況の中、警察の事情聴取で、綾香が“前世”で自分が殺害したと証言したことから一躍、“前世殺人”の重要参考人として注目されるようになる。

和田とディーン・フジオカは、 『喧騒の街、静かな海』(NHK)以来の共演。また和田は、 来年1月4日(土)、5日(日)二夜連続で放送されるフジテレビ開局60周年特別企画『教場』で、教官の一人、須賀太一(すが・たいち)を演じる。

吉川は、3歳で芸能界入りし、子役の頃から活躍。 大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺〜』への出演も決定し、来年には主演映画の公開も控えるなど注目を集めている。

<和田正人コメント>

――台本を読んだ感想を教えてください。

シャーロックである主役の獅子雄に始まり、ワトソンである若宮、江藤やクミコ、作品を彩る登場人物が、実に個性的で魅力的に描かれているなと思いました。私が演じる宇井宗司という役に関しても同意です。どのキャラクターにも必ず、人間らしさが潜んでいます。そうした部分を大切に、そして滑稽に演じられたらと思います。

――宇井宗司を演じるにあたって

何かに没頭し、その道を突き詰めていく研究者という人物を、どのように表現するか。脚本を読んだ印象だと彼はきっと、打たれ弱く、傷付きやすい人間なのだろうと。他人の言動に敏感に反応し、いちいち心に傷を負っていく。そんな弱さがあるからこそ、手に入れられた成果もある。そんな誰もが思い当たるような、人間らしさを表現できればと思います。

――撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?

幅広い年齢層の作り手さんが混じり合い、フレッシュなアイデアと、経験豊富な実績で、作品づくりという未知なる答えを、共に追い求めていく空気感が、まさにシャーロックとワトソンの関係性のように思いました。

――ディーン演じる“シャーロック”について

撮影現場でも度々、監督と綿密な打ち合わせをしている姿を拝見しました。シーンを作る上での緻密さやこだわり、何かを探求している姿が、まさにシャーロック。対面する時にあまり目を合わせたくないというプレッシャーを感じます。

――視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。

犯人が誰なのか。視聴者の皆さまにとって、それはとても大切な要素だと思いますが、『シャーロック』に関しては犯人探しは二の次。作品のだいご味は何と言っても、彼の謎解きのセンスだと思います。視聴者の皆さまが早い段階で犯人を解き明かしたとしても、それ以上に、シャーロックである獅子雄の脳内を解き明かしたいという興味の方に心ひかれてていくドラマだと思います。最後までどうぞお見逃しなく。

<吉川愛コメント>

――台本を読んだ感想を教えてください。

最初難しい話なのかなと思って読み始めたのですが、とても面白くてスラスラ読んでしまう作品だなと思いました。読んでいてドキドキしていました。

――高遠綾香を演じるにあたって

綾香は17歳でいろいろなものを抱えてる女の子です。私は演技をする時、声が上がりやすいのですが、素の声でやりたい役だったので声は素で、性格はその時思った感情を出したいと思っています。

――撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?

撮影現場の雰囲気は、真剣な時とみんなでワイワイする時と空気感がシーンによってガラッと変わる現場だなと感じました。

――ディーン演じる“シャーロック”について

難しいセリフが多くて、ドイツ語だったり、英語だったり、本当に大変な役だなと感じました。ディーンさんのすごさを肌で感じてとても勉強になりました。

――視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。

私の役は、“前世で人を殺した”と言っていますが、本当はどんな女の子で、どんなものを抱えているのか。じっくり見てほしいです。