錦織一清さんが2022年を振り返りました。
作・演出を手がける舞台「サラリーマンナイトフィーバー」の東京公演を、2023年2月4日~12日に、東京・三越劇場で行うことになった錦織さん。
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12月13日に開催された本作の取材会直後の錦織さんに、2022年の思い出や新年の抱負を聞きました。
――舞台の演出や5年ぶりの俳優復帰、ディナーショーの開催など多忙を極めたと思いますが、錦織さんにとって2022年はどんな年になりましたか?
これはどんな職業の方でも同じだと思うのですが、2021年がコロナですべて止まってしまい、スケジュールが飛ぶなど、記憶がすぽっと抜けている感覚なんですよ。
今年3月に演出を担当した舞台「毒薬と老嬢」は、実はもっと前に上演する予定の作品でしたが、念願叶って公演が打てるようになり、やっと動き出したのかと実感しましたね。
個人的にも駆け足で来て、月並みな言葉ですけど、とても充実した1年になりました。本当の意味での充実感って、お恥ずかしい話ですが、この年齢になってようやくわかった気がするんです。以前の所属事務所を退所し、ひとりになったことであらゆるものを自分でやらなければいけなくなりましたから。
舞台の自主制作は、僕にとって新たな挑戦
――植草克秀さんとのディナーショーも12月25日、26日の大阪公演を残すのみです。10月に開催した東京公演の手応えを聞かせてください。
昨年の12月12日にサプライズで参加した植草のディナーショーは、植草から「この日だけは必ず空けておいてくれ」と言われ、実はだいぶ前に決まっていたものでした。彼が誘ってくれなければ、その後の活動が違っていたと思うので、植草には感謝しています。
サプライズだったにも関わらず、僕が出演したことにものすごく反響をいただいて、今年のディナーショー開催へとつながりました。久しぶりに2人で歌って踊ったので、息が合わないところもあったと思いますが、お客様には拍手や声援で温かく盛り上げていただいて、大阪公演がより楽しみになりました。
2人のステージは、3人でやっているときとは違って息が抜けたといいますか、カジュアルな気持ちでお客様と接することができたのかなと。舞台上において、マストでやらなければいけないことから解き放たれて、自由な気持ちでステージに立てたというのかな。これも植草のおかげですね。
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――奇しくも、昨日12月12日は少年隊のデビュー記念日でした。植草さんと連絡をとり合うなどのやりとりはありましたか?
子どものころから一緒にいるとどうしても家族みたいになっちゃって、家族って普段は連絡をとっていても、あえて特別な日にかしこまって何かをするなんてないじゃないですか。さっき、ちょっと面白い動画を見つけたので、LINEで送りました。やりとりといえば、それぐらいです。
――2023年の抱負を聞かせてください。
今年の「サラリーマンナイトフィーバー」は松竹さんの制作でしたが、来年の東京公演は自主制作といいますか、僕が個人でやっている「Uncle Cinnamon」プロジェクトチームが制作を担当することになりました。
これまでのように借りている場所ではなく、自主的な制作はとても大変だと思いますが、僕にとって新たな挑戦でもあるので、2023年のスタートをきる良いきっかけにしたいですね。ここでのチャレンジによって、その後の展望が見えてくるような年にしたいと思っています。
「サラリーマンナイトフィーバー」
2023年2月4日(土)~12日(日)日本橋・三越劇場
作・演出:錦織一清