宮沢氷魚が映画初主演を務める『his』のトークイベント付き試写会が、11月14日(木)に開催され、 宮沢氷魚と宮沢演じる主人公の“恋人”を演じた藤原季節が登場した。
今作は映画『愛がなんだ』『アイネクライネナハトムジーク』らを手掛けた今泉力哉監督の最新作で、2人の青年の恋愛を題材に、「好きだけではどうしようもない」恋愛の“その先”を描いた意欲作。
周囲にゲイだと知られることを恐れ、田舎でひっそり暮らす井川(宮沢)のもとへ、元恋人の日比野(藤原)が、6歳の娘を連れて、突然現れたところから物語が動き出す。
イベントは上映終了後に行われたため、ネタバレを気にすることなく、印象的なシーンの詳細や、撮影の裏側なども赤裸々にトーク。藤原は撮影中、悩みながら撮っていたときもあったが、完成作を観て「ラストシーンの最後の最後のあのセリフから正解を感じた」と告白。
一緒に試写を観た2人は、終わったあとその手ごたえに握手をしたということで、宮沢も「あの最後のシーンは強烈」と話し、作品を観終えている観客たちも首を縦に振るなどして共感を示した。
お互いの印象について司会者から尋ねられと、宮沢が「こういう話をするのも恥ずかしい」と言うのに対し、藤原は「会うたび(宮沢のことが)好きになっちゃう」と堂々宣言。「氷魚くんの話、マジで何時間でもできるわ~」と愛情を爆発させる。一方の宮沢は、藤原をこれまで出会った役者の中で、「トップ3に入る熱い役者」と表現。台本がボロボロになるまで読み込んでいたことなどを明かした。
また、撮影中は同じロッジで10日間にわたる“同棲”生活をしていたという2人。さすがに男同士、役者同士の共同生活は「最初は嫌だった」と口をそろえたが、徐々に楽しくなり、結果的に宮沢は「一緒に住んでなかったら、わからなかったことや感じられないこともあった」と振り返る。
食事をお互いに作りあったりすることもあり、藤原は宮沢作のタケノコ入りのキノコ鍋を「美味しかったな~」と絶賛。すると宮沢も「季節くんの(鍋)も美味しかったんですよ」とお互いに褒め合っていた。
その後も映画の細部にわたって見どころを語り合い、最後に宮沢は「劇場でもう一度ご覧になってください。友達とかにも勧めてもらって」と、笑顔でアピールした。
2020年1月24日(金)より新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
配給:ファントム・フィルム
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