12月7日、パルコプロデュース 2022「幽霊はここにいる」の取材会が行われ、主演の神山智洋さん(ジャニーズWEST)、八嶋智人さん、木村了さん、演出の稲葉賀恵さんが登壇しました。
昭和を代表する作家、劇作家である安部公房による戯曲「幽霊はここにいる」。国内で度々上演されるだけでなく、翻訳版がヨーロッパなど世界各国でも上演されるなどの人気作品で、神山さんは幽霊を連れている主人公・深山啓介を演じます。
神山智洋、ムードメーカーの八嶋智人に感謝
上演を前に神山さんは、稽古が楽しかったことを振り返り「その中でも八嶋さんがムードメーカーとして、空気を作っていただき」と伝えると、八嶋さんは「そうだと思います」とうなずきました。
八嶋さんは「ムードメーカーとしては、このご時世なので、最後まで演劇が上演できるようにというのがあります。演出の稲葉さんのイメージをより具体的に、最後まで探究していくという、いい座組みだなと思います。そのエネルギーを皆さんに受け取ってもらえたらなと思います」と呼びかけました。
木村さんは「60年前の戯曲なんですが、(今作は)まったくもって古臭くないので、純粋に楽しめる作品になっていると思います」とコメント。
神山智洋「演劇って面白い」
神山さんの印象について、稲葉さんは「本当に芯が強くて、正直だなと思います。舞台上で嘘がない感じがして、素直な声でセリフが聞こえてくるんです。それがすごく気持ち良くて、スペシャルな声を持っているなと思って」と明かすと、神山さんは「ありがとうございます」とニッコリ。
八嶋さんが「『化粧水ボイス』と言われているそうですから」と重ねると、神山さんも「スーッと染みわたるみたいです」と自画自賛し、笑いがおきました。
稲葉さんの言葉を受け、神山さんは「主演としての覚悟を持たないといけないと思いますし、深川という役がお芝居の中で、唯一幽霊が見える立ち位置なので。キャストの皆さん、お客さんにも幽霊の存在を認識していただけるように、常にいるとイメージしながらやっています。(作中での)幽霊のセリフも自分だったり、稲葉さんとも考えています」と発言。
続けて、「(改めて)『演劇って面白いな』と、毎年やらせていただきながら、思っています」と伝えました。
また、見えない幽霊を表現することについて、神山さんは「最初はめちゃめちゃ大変でした。今ここにいて、お芝居を進めていくと、次はどこにいるのかというのが、最初は点でしかなかったんです。それを、お芝居しながら線にしていく」と表現し、「(今この場にも)いますよ?」と記者に問いかけました。
八嶋さんも「冒頭からいましたでしょ?」とのっかると、神山さんは「僕の隣にずっといます」と説明を。
八嶋さんは「今、その(記者さんの)隣にもいますよ」と伝え、笑いました。
神山智洋 会って話したい幽霊は「芸能界の父・ジャニーさん」
公演情報
パルコプロデュース 2022「幽霊はここにいる」
【東京公演】12月8日(木)〜26日(月)PARCO劇場
【大阪公演】1月11日(水)~16日(月)森ノ宮ピロティホール