フジテレビでは、2020年1月6日(月)21時から、あらゆるビッグデータから予測された犯罪を未然に阻止する「未然犯罪捜査班」(通称・ミハン)の活躍を描く刑事ドラマ『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』(前作と同一タイトル)を放送する。
前作『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』(2018年) は、今年4月に国際メディアコンクール「ニューヨーク・フェスティバル」のエンターテインメント・ドラマ部門で銅賞を受賞。国際的にも高い評価を受けた作品が今冬、スケールアップして帰ってくる。
今作は前作に続き、主演に沢村一樹を迎え、横山裕、本田翼が出演。
そして、このたび新たに、水野美紀、森永悠希、高杉真宙、上杉柊平、柄本明の出演が決定した。
また、前作で捜査一課刑事の早川誠二(はやかわ・せいじ)を演じたマギーも同役で出演する。
水野が演じるのは、 香坂朱里(こうさか・あかり)。 法務省官僚で、井沢範人(いざわ・のりと/沢村一樹)、山内徹(やまうち・とおる/横山裕)、小田切唯(おだぎり・ゆい/本田翼)が所属する「未然犯罪捜査班」(通称・ミハン)の統括責任者。
警察内でその存在が公のものとなったミハンだが、国民を監視し、個人情報を許可なく使って捜査していることはもちろん国民には知らされていない。
香坂は法務省官僚ながら、ミハンの法制化を警察には任せられないとし、自らミハン統括責任者に志願したが、井沢はその真意に疑問を抱いている。一方の香坂も井沢を危険視しており、二人の間には常に緊迫感のある空気が流れる。水野がフジテレビの連続ドラマに出演するのは、『ラブソング』(2016年)以来およそ4年ぶり。
また、 かつてアクション女優としても高く評価された水野が、本作で久しぶりにアクションに挑戦する。
柄本が演じるのは、コンピューターに向き合うことに疲れた伝説の天才ハッカー・加賀美聡介(かがみ・そうすけ)。生来の新しいモノ好きで、黎明期からコンピューターの世界に深く関わり、世界的なクラッカー逮捕に協力した逸話を持つ。
香坂はその知識や技術をミハンの捜査にいかし、ホワイトハッカー(高度な知識や技術を善良な目的にいかす者)として活躍することを期待していたが、コンピューターへの情熱を失った加賀美は、むしろミハンの潜入捜査に興味津々。超マイペースな性格で、捜査への協力も気分次第という自由人。
森永が演じるのは、新人研修でミハンに配属されたキャリア警察官・吉岡拓海(よしおか・たくみ)。エリートの自分がいわくつきの部署に配属されたことを不服に思っており、ミハンならではの違法捜査は自身の出世に傷がつくと消極的な態度をとる。
しかし、実は天才子役だったという過去を持つ吉岡は、潜入捜査時の役作りにだけは異様な執念を見せ、他の捜査官たちの芝居にもいちいち口出しをする。また、年上だが階級は下の小田切と度々口論になり、小田切に叩かれた回数をデスノートにメモするなどコミカルな一面も。
森永がフジテレビの連続ドラマに出演するのは、『早海さんと呼ばれる日』(2012年)以来およそ8年ぶり。
高杉は、男性恐怖症の小田切が初めて心を開くことになるスポーツカメラマン・篠田浩輝(しのだ・ひろき)を、上杉は、香坂とともに法務省から派遣されてきた官僚・北見俊哉(きたみ・としや)をそれぞれ演じる。
<水野美紀コメント>
このシリーズに参戦できることをとても光栄に思っております。私の演じる香坂朱里という女性は、法務省の官僚でありミハンの統括者。隙のない女性です。
コメディ要素の全くない女性を演じるのが久し振りで緊張しています。大学中退、つまり最終学歴が高卒の私なのでかなり背伸びして役作りをしていることにも緊張しております。ピチッとスーツを着て、背筋の伸びる気分です。
後半、彼女の隠された過去が明かされていきます。ミハンの皆さんとの関わりを楽しみつつ、しっかり役割を果たしたいと思います 。
<柄本明コメント>
伝説のハッカーなのに、コンピューターに飽きており、むしろ潜入捜査に興味を持っている超マイペースな加賀美を演じます。ご覧いただけたら幸いです 。
<森永悠希コメント>
一視聴者として大好きな『絶対零度』に、僕が新たなメンバーとして参加させていただけるなんて…と大変うれしく、そして光栄に思っております。今回演じさせていただく吉岡拓海は新人キャリアであるのと同時に一癖ある経歴の持ち主。
その経歴に、演じる僕自身がプレッシャーをかけられているのですが(笑)、頑張りたいと思います。シリーズに、新しいけれどしっかり混ざる色を落とせるように努めて参りたいと思います。よろしくお願いします!
<高杉真宙コメント>
今回、篠田浩暉役で出演させていただくことになりました。長年愛されている『絶対零度』に参加させていただけるうれしさと途中から参加させて頂く緊張もあり、初日を終えた今でもどこか気を抜けずにいます。パワフルでステキな皆さんと篠田を生き抜きたいと思います。よろしくお願いします。
<上杉柊平コメント>
法務省官僚の北見俊哉として出演させていただきます。『絶対零度』に、新たに参加させていただけることを、とてもうれしく思っています。非常にクセのあるキャラクター達の中で、何が正義で、何が正解なのか、という答えの無い問いに僕も頭を抱えて過ごしたいと思います。ミハンの皆さんとご一緒できることが楽しみです。皆さまもお楽しみに!
<マギー コメント>
ミハンチームの続編に早川刑事、続投!もちろん一番喜んでいるのは僕自身です。むしろ僕だけかもしれません(笑)。今回こそミハンメンバーたちのスタイリッシュな捜査に加わりたいのですが、アクションは無理かなぁ。
なので、このドラマのもうひとつの魅力であるキャラクターたちの人間臭さ、早川刑事の苦虫をかみ潰したようなおっさん臭さを全面に出して大好きな作品の一端を担いたいと思います!
<あらすじ>
日本国民のあらゆる個人情報や全国の監視カメラの映像などが集約されたビッグデータを解析し、AIが統計学的に割り出した”未来の犯罪者“を、潜入・追跡捜査して犯罪を未然に防ぐ未然犯罪捜査対策準備室・通称『ミハン』。
この特命班のリーダーを務める井沢範人(沢村一樹)は、元公安のエリート刑事だが、ミハンシステムによるテストケース『0号』の冤罪事件が原因で、妻と娘を無残に殺された過去を持つ。普段は物腰も柔らかく、飄々としていてつかみどころがない井沢だったが、その裏側には刑事としての一線を超えてしまいそうな凶暴性も内包しており、警察上層部からも危険視されていた。
井沢は、ミハンが割り出した麻薬組織同士の争いを抑止するため、メンバーの山内徹(横山裕)や小田切唯(本田翼)らとともに東京と香港を結ぶクルーズ船に潜入。新たに加わった伝説のハッカー・加賀美聡介(柄本明)の支援もあり、事前に犯行を防ぐことに成功する。
別の日、井沢は、山内や小田切、新メンバーのキャリア・吉岡拓海(森本悠希)とともに、ミハンの新たな拠点となる施設に集まる。そこは、移転が決まっている公営卸売市場の地下だ。そこで井沢たちを待っていたのは、ふたりの法務省官僚――北見俊哉(上杉柊平)と、自らミハンの統括責任者を志願した香坂朱里(水野美紀)だった。
香坂は、皆の前で井沢の過去とその危険性に言及し、改めて人員の見直しをするとしながらも、さっそく捜査の指示を出す。それは、ミハンが同時に二人の危険人物を探知するという、初めてのケースだった。井沢たちは、その危険人物たち――弁護士の田代智之と、刑務所から出所したばかりの風俗店店員・藤村尚也を探るが、二人の間に接点はなく… 。