フジテレビ木曜劇場『モトカレマニア』で、初回から話題になっていたのが新木優子演じるユリカの“脳内会議”だ。忘れられない元彼マコチ(高良健吾)に再会し大混乱した日も、揺れ動く自分の気持ちを整理できない日も…脳内の様々なユリカが進むべき方向を導いてくれたのは間違いない。

ドラマで新木優子の専属ヘアメイクを務める中山友恵さんの大好評連載も、もう第7弾!ということで、今回は特別編と題し、脳内会議のユリカはこうして生まれた!という裏話を聞いた。ヘアメイクの参考になることはもちろん、ドラマの現場の裏側に「へぇー!」となること間違いなしだ。

8話に新キャラ“逃さないユリカ”のヘアスタイルはひょんなことから…

――(今日放送の)第8話の脳内会議で登場する“逃さないユリカ”は今までのユリカとは全く違うタイプですね?

中山:そうなんです(笑)。マコチと将来を考え始めたものの、重い女になってはいけないと迷う脳内会議で、突然銃を持って登場するんですよね。

――あの、かっこいいヘアバンドスタイルはどう決めたのですか?

中山:脳内会議では、色々なユリカになるためにカツラを使うことが多いんです。カツラをつける前に地毛をまとめる黒いニットキャップを被るのですが、前髪を入れた状態、すなわち後ろの毛はまだ下ろしている段階の優子ちゃんが、とっても綺麗だったんです。“これは、どこかで使えないかな”と思っていたら、“逃さないユリカ”キャラが登場して(笑)。黒いヘアバンドを使って、前髪をタイトにまとめるというスタイルがすぐに思い付きました。

――カツラヘアから生まれた新ヘアスタイルだったんですね!では、そのカツラを使った他のユリカで印象的だったのは?

中山:“冷ややかユリカ”は、誰をイメージしているかわかります?髪を切る前のシシド・カフカさんなんです。前髪の雰囲気とか、優子ちゃんもとっても似合っていたし、私もお気に入りなんです。

“冷ややかユリカ”のイメージはシシド・カフカさん

――おお!確かに。あと思い出深いユリカは?

中山:やはり“見通し甘いユリカ”でしょうか。一番最初の衣装合わせの時、私はなんとなくキャバクラのお姉さんのようなイメージで、茶髪のカーリーヘアのカツラを準備していたんです。でも、監督が「うーん、なんか…なんか…」と納得していない様子で。

――なかなか正解が見えないですね、難しい!

中山:でも、そのカツラのまま、ふたつに結んでみたんです。そうしたら皆が「いいね!」となって。あれは、地毛をふたつにお団子にした後、付け毛をかぶせてボリュームを出しているんです。前髪も斜めにタイトにしていて、甘い雰囲気を強めています。優子ちゃんも気に入って「いい仕事してる〜♩」って喜んでくれました。

新木優子もお気に入り“見通し甘いユリカ”

――“いい女風ユリカ”も素敵でしたよね?

中山:あの掻き上げヘアは、最初から決めていました。赤いロングドレスも最初に決まっていたので、迷いなく!という感じでした。髪にもツヤを出してぐっと色っぽくして、優子ちゃんの新たな魅力が出たのではないでしょうか。

――改めて“脳内会議”のヘアメイクは大変でしたか?

中山:最初は大変でした!初めは、カメラの位置を変える都合で、実は2回ずつヘアメイクを作っていたんです。でも撮影を重ねるうちに、私もそうですが、スタッフの皆さんも慣れてきて、どんどんスムーズになりました。今思い返すと、楽しかったですね!