11月7日、映画「ケイコ 目を澄ませて」の完成披露試写会が行われ、主演を務める岸井ゆきのさん、三浦友和さん、三宅唱監督が出席しました。
本作は、聴覚障害と向き合いながらプロボクサーとしてリングに立った小笠原恵子さんの自叙伝が原案。
ベルリン国際映画祭をはじめ、これまで世界各国21の映画祭で上映されており、日本では12月16日より公開されます。
三浦友和が岸井ゆきのを絶賛「努力の賜物ですね」
主人公のケイコを演じるにあたり、厳しいトレーニングを重ねて撮影に挑んだという岸井さん。
「キックボクシングをエクササイズとしてやったことはありましたが、今回はプロボクサーに見えるような肉体のトレーニングが必要ですし、手話も習得しないといけなかった」と撮影を振り返りました。
そんな岸井さんの頑張りを見ていた三浦さんは「クランクインの日に、ジムで彼女の姿を見たときには、もうプロボクサーとしての身体に仕上がっていたんです」と明かし、「初共演でしたけど、意思の疎通が暗黙のうちにできたのはあなた(岸井)の努力の賜物ですね」と称賛しました。
イベントでは、人生の岐路を描いた本作にちなみ、「人生を変えた瞬間や出来事」について質問。
岸井さんは、本作「ケイコ」とあげて、「私はずっと映画が好きで、映画を追いかけてきました」
「16mmフィルムで撮影できたこと、ここまで時間をかけてひとつの作品に参加できたこと、キャスト・スタッフとの出会い、ベルリン映画祭に出品できたことなど、私が追い求めてきた映画というものに少し近づけたような気がしました」と語りました。