清野菜名さんと松坂桃李さんがW主演を務める映画「耳をすませば」の公開初日舞台挨拶が、10月14日に行われ、清野さん、松坂さん、山田裕貴さん、内⽥理央さん、安原琉那さん、中川翼さん、荒⽊⾶⽻さん、住友沙来さん、平川雄⼀朗監督が登壇しました。

この作品は、1989年に少⼥まんが雑誌「りぼん」で連載された同名の漫画が原作。中学時代に出会い、10年間遠距離恋愛を続ける⽉島雫(清野)と天沢聖司(松坂)のピュアで切ない恋を描く物語。

左から)平川雄⼀朗監督、中川翼、安原琉那、山田裕貴、清野菜名、松坂桃李、内⽥理央、荒⽊⾶⽻、住友沙来

荒木飛羽&住友沙来『耳をすませば』の甘酸っぱい場面写真が解禁!

【14枚】「耳をすませば」公開初日舞台挨拶 フォトギャラリー

当初は、2020年の公開予定だった本作。公開初日を迎え、清野さんは「とてもホッとしています。感謝の気持ちでいっぱいです」、松坂さんは「長い道のりだったなと実感しております。撮影初日から今日に至るまで、裏で公開まで動いてくださったスタッフの皆さんも本当にお疲れ様でした」と感謝しました。

清野菜名
松坂桃李

山田さんは「自分が先にクランクアップしたこともあって、『大丈夫かな?』といつ公開されるか心配だったんです。ようやく皆さんの前にお届けできることをうれしく思いますし、作品の力とスタッフさんの力が本当にすごいなと感動しております」と称賛。

山田裕貴

内田さんも「祈るように公開を心待ちにしていたので、今日という日を迎えられて本当にうれしいです」とコメントしました。

内田理央

安原さんは「雫と向き合った日々は、ガムシャラで反省の日々でした。そんな雫から一歩踏み出す勇気をもらってくれたらうれしいです」、中川さんは「やっとこの日を迎えられて本当に幸せです」と感慨深げ。

安原琉那
中川翼

荒木さんは「撮影時はコロナやいろいろなことが重なって、現場では不安がありました。監督に厳しくしていただきながら、頑張りました」と明かすと、平川監督は「ちょっと厳しくしました」と微笑みました。

荒木飛羽

住友さんは「撮影が終わったのは2年前で、そこから2年の月日を経てやっと公開できることになったので、すごくうれしいです。皆さんの期待に応えられているかと少し緊張しています」と挨拶。

住友沙来

松坂桃李 屋上のシーンに「よく再現できたな」と感激

トークセッションでは、本作の「お気に入りのシーン」を紹介することに。

清野さんは「聖司くんと『翼をください』を演奏したシーン」をあげ、「私は歌を、聖司くんはチェロをたくさん練習してきたので、思い入れもすごくあって。実写ならではのステキなシーンになったと思います」とニッコリ。

松坂さんは「緊張しましたね。練習の成果を一番出さなきゃいけないシーンだったので、変な緊張感がね。刺激的でいいシーンになったなと思います」と重ねると、清野さんも「すごく緊張しました」と同調しました。

松坂さんは、屋上のシーンをあげ「アニメーションでもあるシーンなので、『ここを忠実に再現するんだ』とすごくうれしかったです。『よく再現できたな』と思いましたね」と紹介すると、観客から拍手が起きました。

また本作では、清野さん、山田さん、内田さん、3人でのシーンが多かったそうで、山田さんは、撮影の合間に内田さんからスマホ用のシューティングゲームのアプリを強制的にダウンロードさせられたことを告白。

山田さんは「3人でチームを作って戦いに行ったんですよ。楽しく過ごしてたら、ゲームだけじゃなくて、シューティングをする格好をしたり、ほふく前進とか“戦いごっこ”に発展して…」と振り返り、「そういうことがあったから仲良くなれました」と語りました。

“戦争ごっこ”の動きを再現する山田裕貴

一方の内田さんは「作中で(自身が演じた)夕子が、竜也(山田)のことを叩いているなって。『こんなに叩いてたっけ?』って思いました。そういえば、監督から『夕子は竜也に対して厳しいキャラなので、バシバシいけ』と言われた気がします」と伝えると、山田さんは「僕が映画に出た中で、一番頭を叩かれてるかもしれない」と明かしました。

中川さんは、撮影時に「平川監督から『松坂桃李は登ったけどね』『松坂桃李はそうはしない』と、いろんなシーンで比べられて大変でした」と暴露すると、松坂さんは「最悪だね」と相槌を。

改めて、中川さんは「あれは最悪でした」とつぶやくと、平川監督は「松坂さんもあなたも大変だったね」と労いました。

清野菜名「高校生の頃、毎日夜の公園で…」

とここで、登壇者が「甘酸っぱいエピソード」を発表することに。

「体を動かすことが大好きだった」という清野さんは、「甘酸っぱいというか青々としたエピソード」と切り出し、「高校生の頃、毎日、夜の公園に行って、高いところに空き缶を置いて、後ろ回し蹴りをしたりとか(笑)。映画『バイオハザード』にすごく憧れて、毎日練習してました」と告白。

それを受け、山田さんは「戦国時代じゃないよね?」とツッコミました。

内田さんは「バレンタインに、ピンクと黄緑のクッキーを作ったら、男の子にめちゃくちゃ引かれました。きのこをモチーフに作ったんですが、年齢的にまだ受け入れ難かったんですかね。なかなか手をつけてくれませんでした」と“ほろ苦エピソード”を。

松坂さんは「中学生のとき夏休みの終わりに、部活を頑張ったということで海で花火をしたんですけど。ロケット花火が、背中に鬼の似顔絵が描いてあるような怖い人のところに飛んでいっちゃって。『なにやってんだ!』と砂浜を追いかけられたんですけど、それはすごくいい思い出です」と発表。

山田さんは「甘酸っぱいじゃなくて、“鬼がらい”」とつぶやきました。

山田さんは「中学校の卒業式で、学ラン中のボタンを友達たちに持っていかれた」というエピソードを話し、そんな中でも「好きな子のために、第二ボタンだけは守っていて…」と説明。

続けて、「小学校時代からの女友達が『あの子にあげたいんでしょ、言ってきてあげる』とサポートしてくれて、好きな子から『第二ボタンください』と言ってくれたんです」と声のボリュームを上げ、「向こうもそれを言おうとしてたみたいで、無事に渡してお付き合いすることができました」と振り返りました。

フォトセッション時、記者からの「笑顔で!」に応える山田裕貴と松坂桃李

作品概要

読書が大好きで元気いっぱいな中学生の女の子・月島雫(安原)。彼女は図書貸出カードでよく見かける、ある名前が頭から離れなかった。

天沢聖司(中川)――全部私よりも先に読んでる――どんなひとなんだろう。

あるきっかけで“最悪の出会い”を果たした二人だが、聖司に大きな夢があることを知り、次第に惹かれていく雫。聖司に背中を押され、雫も自分の夢を胸に抱くようになったが、ある日聖司から「夢を叶えるためイタリアに渡る」と打ち明けられ、「離れ離れになってもそれぞれの夢を追いかけ、また必ず会おう」と誓い合う。

それから10年の時が流れた1998年。雫(清野)は児童書の編集者として出版社で働きながら夢を追い続けていたが、思うようにいかずもがいていた。

もう駄目なのかも知れない――そんな気持ちが大きくなる度に、遠く離れたイタリアで奮闘する聖司を思い、自分を奮い立たせていた。

一方の聖司(松坂)も順風満帆ではなかった。戸惑い、もどかしい日々を送っていたが、聖司にとっての支えも同じく雫であった。

ある日、雫は仕事で大きなミスをしてしまい、仕事か夢のどちらを取るか選択を迫られる。答えを見つけに向かった先は…。

映画「⽿をすませば」は、全国公開中。

©柊あおい/集英社 ©2022『⽿をすませば』製作委員会
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/松⽵