“大阪芸人”に対して感じたという、分厚い壁について語ります。
10月9日(日)の『ボクらの時代』は、博多華丸・大吉(博多華丸さん、博多大吉さん)とタカアンドトシ(タカさん、トシさん)が登場します。
吉本興業の地方芸人と大阪芸人
博多華丸・大吉とタカアンドトシの共通点は、吉本興業の「地方事務所出身」というところ。
華丸さんと大吉さんは吉本興業福岡事務所の、タカさんとトシさんは吉本興業札幌事務所の、それぞれ1期生でした。
大吉:札幌と福岡で離れてるから、名前を知ってるくらいで、仕事もそんなにやったことないし、仲良くなることはなかったんだけど…。
トシ:そうですね。
華丸:交わることがなかった。
大吉:年に一回だけね、大阪の深夜生放送、吉本特番。
タカ:はい。
大吉:あれに、かき集められるんですよ。大阪の芸人さんがメインで。
華丸:メイン。
大吉:地方吉本から、(僕らが)1組ずつかな。
トシ:そうですね。
当時は、お互いに、あいさつをする程度の関係だったといいます。
そこで「大阪の勢いのある芸人さんが、楽屋に入ってきて…」と、4人は当時を「不遇な時代だった」と振り返り、大阪芸人に感じた分厚い壁について明かします。
タカアンドトシ、華々しくデビューしたものの…
博多華丸・大吉は、上京するまでに15年、タカアンドトシは7年かかったといいます。
大吉:その7年は、どういう活動してたの?札幌で。
タカ:最初のデビューは、北海道芸人第1号という…。
華丸:うちらと一緒ね。
タカ:もう、それはそれはね。札幌のメディアもレギュラー番組もすぐ決まりますし。バーッと売り出してくれるんですけど。
大吉:一緒、一緒。
タカ:やっぱ、実力がすぐにバレるんで。
トシ:そうです。やったことないんでね。
大吉:(笑)。
タカ:それで、3年くらいでレギュラーもなくなり。もう、自分らでライブやるしかないんですよね。
当時、23、4歳。「このまま、チケット売りする人生なのか」と将来について考え始め、「30歳までには決めよう」という思いがあったと語ります。
そんななか、『爆笑オンエアバトル』(NHK)をきっかけに、上京を決め…。
博多華丸・大吉、福岡にレギュラー残して東京進出
一方の華丸さんは、東京で勝負する気は「まったくなかった」といいます。
トシ:でも、全部捨てて、(東京に)くるわけですよね。
華丸:捨てないよー!捨ててないのよ、これが。
トシ:捨てなきゃ無理でしょ!福岡と東京なんて。
華丸:いやだから、ちゃんとレギュラー残して…。
タカ:あははは。ちゃんとね。
トシ:あ、そうなんすか?
華丸:だから、「行くとしても、1年」と思ってたから。
大吉:うん。
タカ:ああ。1年行って、ちょっと様子見て…。
華丸:『(爆笑)オンエアバトル』で、1回受かるやん。そしたら、半年くらい反響でやっていけるのよ。「東京で漫才ウケた」って。
大吉さんも「本当に、人生の転機だった」と、2組とも『爆笑オンエアバトル』が、東京進出のきっかけだったことが明らかになります。
4人は、上京前の東京のイメージと実際とのギャップや、ブレイクの経緯、現在のコンビ仲、「老い」の問題など、多岐にわたる話題を展開します。