2020年1月21日から、東京・渋谷で、テレビアニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』のAR謎解きゲーム『PSYCHO-PASS サイコパス 渋谷サイコハザード』が開催されている。

AR謎解きゲームとは、スマートフォンのAR(Augmented Reality:拡張現実)機能を駆使し、実際の街を歩き回りながら謎を解いていく、新しいリアル体験型のイベントだ。

2020年春に、劇場作品の公開も決定している人気作品の世界観を体験できる謎解きゲームを、フジテレビュー!!編集部が体験した。

このゲームの特徴は、ARを駆使し現実の渋谷の街が、211X年の『PSYCHO-PASS サイコパス』の世界と重なり、そこにプレイヤーが入り込むという新しい体験ができること。

スマホの画面越しに、本作のメインキャラである狡噛慎也(こうがみ・しんや)が、渋谷の街に立ち、プレイヤーに語りかけてくる。

スマホの画面越しに、狡噛がまるで渋谷の街にいるように見える

プレイヤーは、公安局刑事課一係に配属された監視官候補生として、常守朱(つねもり・あかね)、狡噛と共に、シビュラシステム運用下にある東京のS区で発生したガス兵器による事件を解決するというストーリー。S区はもちろん渋谷区のSだ。

まずは、会場の受付で、自分のスマートフォンにゲーム用のアプリをインストールする。スマートフォンは、会場でレンタルも可能だ。

最初は、このゲームのオリジナルキャラクターで、プレイヤーの教官の加巳野正(かみの・ただし)によるドミネーターの射撃訓練を体験する。

犯罪係数が300を超えているダミーのターゲットを撃つと、ドミネーターは、エリミネーターモードになり、引き金を引くと、ターゲットから激しい血しぶきが飛ぶ。

「このゲームで犯人を撃つとこうなるのか…」と、プレイヤーの脳裏に焼きつく。常守が感じた、ドミネーターの引き金を引く葛藤を疑似体験することになる。

ドミネーターの射撃訓練

ストーリーは、メッセージアプリのようなチャットによるセリフで進行する。

チャットには、公安局刑事課一係のメンバーが登場する

謎が解けなかったら、常守に「ヘルプ」とメッセージで送ると、謎解きのヒントが貰え、唐之杜志恩(からのもり・しおん)には、キーワードを送ると、それに関する詳細情報を知らせてくれる。

常守のヒントに頼りっぱなしだったが、このヒントを頼れば、謎解きゲームをプレイしたことがなくてもクリアできる難易度だ。

(※ここから先は実際のプレイの様子はネタバレになるため、イラストで。)

謎解きゲーム初心者には常守の「ヘルプ」は必須

プレイヤーは、アプリのオリジナルマップで指示された場所に向かう。コンパス機能がないため、自分がマップ上のどの方向を向いているのかは表示されない。編集部員はGoogleMapに慣れすぎていたためか、何度も道に迷った。

地図が読めるかどうかも、このゲームでは重要だ

謎解きにも、もちろんAR要素がある。目的地だけに出現する3DCGの物体を、スマホ越しに見ながら謎を解かなければならない。通りすがりの人たちには、何もないところで、いろんな角度からスマホを構えている人に見える。恥ずかしい人は友達と一緒に行くのがおすすめ。

何も知らない人が見ると、少し怪しいかもしれない

いよいよ、クライマックス。犯人を追い詰めた後、どんな結末が待っているかは、プレイ内容次第。複数のエンディングが用意されているという。

総プレイ時間は約2時間。編集部員のスマートフォンで計測した移動歩数は、トータル約3000歩ほどだった。渋谷はなじみのある街だが、普段あまり通らない場所も多く、「こんな店があったのか」など発見もある。

これまで、謎解きゲームを一度もプレイしたことがなかった編集部員は、AR謎解きゲームなので、スマホとにらめっこしながら解くものもありましたが、スマホばっかり見ていても謎解きができないことも。ゲームの中では、いくつもの謎をクリアし、かつ渋谷の街中を歩きまくるため、心地よい疲労感と達成感を味わえます。今、渋谷も変わってきているため、渋谷という街の変化も肌で感じられます。ラストの謎をクリアしたときの爽快感はハンパないです!」と語った。

『PSYCHO-PASS サイコパス』のファンはもちろん、原作を知らない人も楽しめる。謎解きで頭を使い、移動で足を使う、かなり活動的なアクティビティだ。

開催前に行われた体験会では、ARコンテンツ業界のトップを走る開発ユニットの“AR三兄弟”も参加した。こちらの動画でプレイした感想を語っている。