<辰巳ゆうと コメント>

この曲をいただいたとき、何気ない日常から始まり、一つひとつの出来事が力になっていく歌詞の世界観に、円さんが「となりの人間国宝さん」のロケで積み重ねてこられた歴史そのものを感じました。

「となりの人間国宝さん」より
「となりの人間国宝さん」より

僕自身、デビューしてまだ8年目ですが、これまでに出会った方々や、地元のみなさんの支えがあったからこそ今がある。自分の経験とも重なる部分が多く、心に響きました。

(MVが、辰巳さんの地元・大阪府藤井寺市で撮影されたことについて)僕も小さいころ、この河川敷で三輪車の練習をずっとしていました。補助輪なしの自転車に乗れるようになるまで、僕の成長を見守ってくれた場所です。家族との絆が詰まったこの場所で撮影できたことは、本当に感慨深かったですね。

ひまわりの芽が育ち、やがて満開の畑になる、あの演出は素晴らしいですよね。『よ~いドン!』が長い歴史のなかで、たくさんの出会いという花を咲かせてきたことと重なって、番組のコンセプトにぴったりだと感じました。僕自身も歌手として、一つひとつの歌を大切に届け、いつかあのような満開の景色を作れたらと思います。

MV撮影 大阪・藤井寺市(ことし10月)
MV撮影 大阪・藤井寺市(ことし10月)

世の中が便利になるほど、ご近所付き合いのような、人と人との交流が失われつつあるように感じます。でもこの曲は、そんな時代だからこそ「人情味」という温もりを思い出させてくれる。暗いニュースも多いですが、聴く人の心をぱっと明るくしてくれる、そんな力を持った曲だと思います。

円さんのデモテープを初めて聴かせていただいたとき、「このままで完成音源なのでは?」と思うほど素敵で、心が温かくなりました。その世界観をどう自分の中に落とし込むか、いつも以上に考えましたね。円さんならではのメロディラインは、歌っていて本当に幸せな気持ちになります。この曲の魅力を少しでも損なわないように、その一心で歌わせていただきました。

関西のみなさんと一緒に、『よ~いドン!』愛を分かち合いながら歌えるのが楽しみです。サビや最後の“ラララ”は、ぜひ一緒に手を振りながら歌って、会場全体で一つになりたいですね。