「ガリレオ」シリーズ最新作、映画「沈黙のパレード」のジャパンプレミアイベントが行われ、用意されたイエローカーペットに、福山雅治さん、柴咲コウさん、北村一輝さんら計11名のキャストと、西谷弘監督が登場しました。
「ガリレオ」シリーズは、2007年にフジテレビ“月9枠”で連続ドラマ『ガリレオ』として放送(第1シーズン)。変人でありながら、天才的な頭脳を持つ物理学者・湯川学を福山さんが演じ、大きな反響を呼びました。
翌年2008年の映画「容疑者xの献身」、2013年の連続ドラマ『ガリレオ』(第2シーズン)、同年6月の映画第2弾「真夏の方程式」に続き、今回映画化第3弾となる本作は、9月16日(金)に公開されます。
北村一輝、試写室での出来事を振り返る「みんなでグータッチ」
イベントは、レッドカーペットならぬ、「ガリレオ」のイメージカラーであるイエローカーペットを通って、登壇者の皆さんはステージへ。
主人公である天才物理学者・湯川学を演じる福山さんは、「帰ってまいりました。コロナ禍が、まだ完全に収束したとは言えない中で、エンターテインメントの大切さや必要性を感じながら過ごしてきた2年数ヵ月でした。その中でも、こうやって皆さんと対面できて、『沈黙のパレード』という映画を見ていただけることは、本当にうれしく思います」とあいさつ。
警視庁捜査一課の刑事・内海薫役の柴咲さんは、「直接皆さんとお会いできて本当にうれしいです。私は、この作品を試写で見たときに、心の奥底の温かい部分が震えました。人を愛すること、愛されること、それが貫けない悲しみ、憎しみなど、いろいろな思いが沸き起こりました。皆さんの感覚を揺さぶれる映画になっていると思います、この作品を楽しんでもらえたら」と呼びかけました。
湯川の大学時代の同期で、内海の先輩でもある草薙俊平を演じる北村さんは、「この映画最高です。ここにいるみんなが、試写を見たときにグータッチをするくらい。自分たちで自画自賛したいくらいに、最高の出来になっています」とコメントしました。
福山雅治、映画化より前に原作を読んで「これは、僕のことだよね」
前作から9年ぶりの再集結に、福山さんは、「映画化の話が来る前に、原作が発表されることを聞いたので、その時点で、恥ずかしながら『これは、ああなるのかな?』と期待しながら読みました」。
続けて、「(原作を)読みながら『これは、僕のことだよね…』と、恥ずかしながら、そういう読み方をさせていただきました」と明かし、周囲を笑わせました。
9月16日に公開される今作。
翌17日に、完全新作SPドラマとなる『ガリレオ 禁断の魔術』(9月17日放送/フジテレビ)が放送されることについて、福山さんは「先にまずスペシャルドラマの方から撮影に入ったんです。衣装合わせの時に、スタッフさんたちが揃うので、その中で、衣装を着て、ヘアをつくって、メガネを装着し、スタッフの前に出て行ったときに、『湯川さんが帰ってきたんだな』と思ってもらえたら、このプロジェクトの最初のミッションはクリアできると思っていました。なので、衣装合わせは緊張しました」。
また、「正確に言えば、衣装合わせの、何ヵ月前から、ヘアとスーツの仕立てが入っていました。なので僕には、(湯川になる)準備期間がありました」と振り返りました。
福山雅治主演!完全新作SPドラマ『ガリレオ 禁断の魔術』放送決定
柴咲さんは、「撮影の初日に、(福山さんと)掛け合いがあるシーンからスタートしたんです。福山さんは、そのドラマを撮影されていたので、すっかり湯川さんだったんです。そこで、久しぶりに内海薫を纏った(まとった)私は、緊張しました。(前作から)描かれていない年月がけっこうあるので、その間に薫さんはどのように生きてきたのか、クランクイン前から想像を働かせていたんですけど、目の前に湯川先生が現れたので『おう…やらねば』という気持ちになりました」とコメント。
福山さんは、「柴咲さんに久しぶりに会えて、本当にうれしかったです。内海薫は、湯川を作っている存在です。なので、また湯川を作ってもらっていると。いい意味で、内海薫という存在は、湯川を突っ込んでくれるので」と説明しました。
福山雅治、試写室で大緊張「目の前に東野圭吾先生が」
音楽プロデューサー・新倉直紀役の椎名桔平さんは「『なみきや』という定食屋を中心に、いろいろと事件が巻き起こっていくんですけど、皆さんがそこで、芝居のコラボレーションをするわけです。それが見事に、連鎖反応で、みんなのよさが際立っていました。飯尾(和樹)くんなんて、『すごい役者なんだ』と現場で思いました」と回想。
新倉の妻・新倉留美役の檀れいさんは、「本当に皆さんガリレオが大好きなんです。とにかく、原作のファンの方に失礼にならないように、と原作と台本をお守りのように読み返しながら演じました」と明かしました。
また、「なみきや」のシーンがクランクインだったという檀さん。
「午前中の早い時間から、びっしりとリハーサルをしました。台本に書かれていないセリフも、監督がお芝居用につけて、『なみきや』の賑わいを演出してくれました。本当に、動きとセリフを細かく決めて撮影に挑みました。『いつ、この撮影は終わるんだろう…』とクランクインにして思ったんです(笑)」と告白。
続けて、「その撮影の時に、福山さんの隣に座っていたんです。(撮影の)時間が経つと疲れてくるんですが、福山さんは、疲れた顔を見せない。湯川先生は、『なんでこんなにお肌がピチピチなんだろうか』と、生き生きしていました。女性ながら、湯川先生の美しさに嫉妬してしまいました」と語りました。
福山さんは、「『なみきや』のシーンは、台本のページ数にして、20ページくらいあって、そのリハーサルだけで3日やりました。撮影で2日くらいですかね。皆さんお芝居が上手だから、リハーサルの2日目で、通しでいけたんです。なので、『リハーサル3日いる?』と思っても、監督は『やる!』って言いまして」と説明。
そして、「リハーサルを3日やったことによって、それぞれのキャラクターが見えないところでも動いていける。最終的に、『なみきや』のシーンに参加していない、柴咲さんが、『一人ひとりが生きていてよかった』と言ってくれました。あの3日間は、決して無駄ではありませんでした!」と語り、会場から拍手が送られました。
原作の東野圭吾さんと試写が一緒だったという福山さん。
「(東野さんは)僕の目の前に座っていました。正直緊張していました。原作の先生がどういう風に、映像をご覧になっているのか気になっていたんです。エンドロールが流れ終わると、試写室で最初に拍手してくださったのが、東野先生だったんです。そして、先生がおもむろに僕の方を振り返って、グータッチ。ホッとしました。その時に、安心して皆さんに届けられると思いました」と明かしました。
作品概要
ベストセラー作家・東野圭吾さんの累計1500万部を超えるガリレオシリーズ第9弾「沈黙のパレード」が原作。ファン待望の6年ぶりとなった当書は、極上ミステリーでありながらすべての登場人物に温かな眼差しが向けられ、繊細な人間模様が描かれ、その絡みあう群像劇と二転三転する展開に一気に引き込まれる傑作です。
最新情報は、映画「沈黙のパレード」公式サイトまで。
映画「沈黙のパレード」は、9月16日(金)全国東宝系にて公開。
©️2022「沈黙のパレード」製作委員会