錦織一清さんが、5年ぶりの“俳優復帰”。本番さながらの熱演を披露しました。

錦織一清さんが作・演出を手がける舞台「サラリーマンナイトフィーバー」が8月23日に初日を迎えるにあたり、公開稽古が都内の劇場で行われ、錦織さんらが本番への意気込みを語りました。

錦織一清 5年ぶりに俳優として舞台へ「最初は漠然。徐々に気持ちが乗っていった」

錦織一清「真の僕を見てもらえるときがやっと来た。これからは好きに生きていく」

同作は、錦織さんが20年以上前から企画を温めていた作品。高校生の娘をもつ父を中心に、家族のふれ合いや、組織に属するがゆえのサラリーマンの悲哀などが描かれます。

自身が手がけた脚本に「本当に覚えにくい(笑)」

公開稽古に先立って行われた取材会に登壇した錦織さんは、「松竹新喜劇の錦織です」と冒頭から笑わせ、「過去2年ほど小劇場でこの作品を上演したんですけど、僕がこの作品を書こうと思ったそもそもの理由というのが、30代のころに舞台を見に来てくれた同級生から『サラリーマンが主人公のミュージカルとか舞台を作れないの?』と言われたことがきっかけでした」と説明。

続けて、「サラリーマンが仕事をする場面が一切出てこないふざけた作品ですので、気楽に見ていただきたい。僕は5年ぶりに出演しているんですけど、気がついたらキャストで最年長になってしまいまして、でも、出演するからには若い人たちのパワーに負けないように、元気な芝居で皆さんに喜んでいただけたら」とアピールしました。

“俳優復帰”について、「自分で脚本を書いたのですが、本当に覚えにくい脚本だなと思って、今までみんなに迷惑をかけていたのがよくわかりました」と自虐発言。

そして、「作る側ばかりにまわっていると、板(舞台)にのっている役者さんたちを見て、すごく羨ましく感じることがあった。役者生活を続けていたときよりも今のほうが刺激をいただいているので、これからいい年のとり方ができたら」と穏やかな表情を浮かべました。

「僕のダンスの権利はまだジャニーズ事務所が…」とリップサービス

本作では、サラリーマンが満員電車に揺られている朝の通勤光景をダンスで表現した“つり革ダンス”なる場面も登場。記者から「錦織さんがダンスを披露する場面も?」と問われると、「ちょっとですね。僕のダンスの権利は、まだジャニーズ事務所がもっているんじゃないかな。そのへんを忖度しながら踊っています」と“錦織節”全開。

さらに、作品のタイトルにちなんで「最近、ナイトフィーバーしたことは?」という質問には、「今、ナイトフィーバーしたら怒られちゃうんじゃないですかね(笑)。ナイトフィーバーできないので、僕の場合は暴発パターン」と答えました。

最後に本番への意気込みを聞かれると、「小さなところから始まった自分の作品が、こうして公開稽古という形をとっていただけるなど、どんどん成長していくサマですとか、僕の脚本がまさか松竹さんのほうで扱っていただくことになるなんて思ってもいなかったので、この作品は今後もっと成長していくんじゃないかなという気持ちでいっぱいです。まだまだ発展途上の舞台ではありますけど、その工程を皆さんに楽しんでいただければ」と呼びかけました。

舞台「サラリーマンナイトフィーバー」最新情報は、全国公演はこちら、大阪公演はこちらにて。