道枝駿佑さん(なにわ男子)と福本莉子さんがW主演を務める映画「今夜、世界からこの恋が消えても」(通称:セカコイ)の大ヒット御礼舞台挨拶が、8月12日に行われ、道枝さん、福本さんが登壇しました。
道枝駿佑&福本莉子「湘南のとんびに気をつけて」
「セカコイ」を、なにわ男子のメンバーもリピート
プライベートで、本作を「観に行った」という道枝さんと福本さん。
道枝さんは「皆さんのすすり泣きの声とか聞こえて、『感動されてるんだな』と肌で感じられたので、うれしかったですね」とニッコリ。
福本さんは「公開日の翌日に観に行きました。お客さんがいっぱいいて、一緒に行ったスタイリストさんも号泣してたので、なるべく端っこの方で、意識させないように存在感を消してました」とエピソードを。
また、なにわ男子のメンバーも本作を鑑賞したそうで、道枝さんは「観る前と観たあとの(メンバーの)空気感が全然違いました。今日もメンバーの高橋(恭平)からは『セカコイ2回目行ってくる』と連絡きまして。2回観てくれているメンバーもいるので、愛されている作品なんだなと改めて感じました」と喜びました。
道枝駿佑オススメの“泣きグッズ”とは?
たくさんの「泣いた」、「涙腺崩壊」といった感想が寄せられる本作。それにちなみ、ステージには“泣きグッズ”(ハンカチ、マスク、サングラス、バスタオル、バケツ、水槽)を用意。
道枝さんは、水槽とバケツに触れ「これなに!」と声を上げました。
この中から「2人のオススメ」を選ぶことに。
バスタオルを選んだ福本さんは、「ハンカチじゃ足りないんで。範囲も広いから使い放題ですよ」とアピール。
道枝さんはバケツを選び、使い方について「普段映画館では、ポップコーンを食べるじゃないですか?けど、『セカコイ』はバケツを持って、涙を拭うんじゃなくて垂れ流し状態で(バケツの中に)落とす」と説明すると、福本さんも「目を擦ると腫れちゃうから、そっちの方がいいかもしれない」と乗っかりました。
ひと通りモノボケを楽しむと、道枝さんは客席に「やめてください。バケツを持ってきちゃ、ダメですよ」と呼びかけました。
福本莉子「道枝さんだから信じられた」
イベント後半では、本作のヒットを祝し、それぞれをイメージした花束を受け取りました。そこから、お互いにメッセージを送ることに。
福本さんは「今日までたくさんのプロモーションを2人で頑張ってこれたなと思います。撮影現場でも、道枝さんの優しさに支えられました。透という役は『道枝さんにしか演じられないんじゃないかな』って思うくらい、原作を読んだときからぴったりだなと思ってて。道枝さんだから信じられたなと思いました。これから先も、心と体を大切に頑張ってください。ありがとうございました」とメッセージを。
道枝さんは「ここまでお疲れ様でした。福本さんがいてくれたので、透としていられたなと思います。記憶のことであったり、毎日大変なシーンが続く中、気持ちを高めてモチベーションを保ちながらやっている姿を見て、僕も刺激をいただきました。僕が言える立場じゃないですが、これからもっとステキな女優さんになるんだろうなと感じていました。福本さんが真織で本当に良かったなと心の底から思います。福本さんをはじめ、(スタッフ・キャストの)皆さんに感謝しています」と伝えました。
とここで、原作者の一条岬さんから2人にサプライズでメッセージが。
道枝さんには、「『俳優としての道枝駿佑に、神谷透を託したい』。初めての打ち合わせの際にプロデューサーのお2人が、熱を込めてそうおっしゃっていたのを、今でも覚えています。後から思い返しても、信じられないほどうれしいことでした。例え人生を何度やり直しても、道枝さんに透を演じてもらえるような幸運には出会えないと思っています。道枝さんの演技に支えられ、映画を観終わった後、命は誰もが信じられる奇跡であると自然に感じることができました。道枝さんの俳優人生の1ページに透の名前が入っていることが誇らしいです。神谷透の人生を生きてくださり、本当にありがとうございました」。
福本さんには、「撮影現場で福本さんとお会いし、三木孝浩監督の後ろからモニターで演技を拝見させてもらったときから、感謝し続けていることがあります。福本さんと巡り会うことができなかったら、真織はひとりのままでした。友人の泉以上に、福本さんは真織と一緒になって悩み、笑い、泣き、考え、人生を共にしてくださいました。恐れ多いことですが、他の誰でもなく福本さんが真織を演じてくれて良かったと思います。映画を観て、それが確信に変わりました。たまにでいいので、友人である真織を思い出してくれるとうれしいです。真織の人生を生きてくださり、本当にありがとうございました」。
メッセージを受け、道枝さんは「原作者の方から、こういったメッセージをいただけることがあまりないので。そう思ってくださっていたということがすごく感慨深くて、感謝の気持ちでいっぱいです」とコメント。
福本さんは「ちょっと泣きそうになりました。撮影現場や、試写を観にきてくださった際に、満面の笑みで帰られていたので、その姿を見てものすごくホッとしました。真織のことしか考えてなかったので、分かんないことを考え続けるのは苦しかったです。そういってくれたことがうれしいですし、心が軽くなりました」と語りました。
道枝、福本から感謝のラストメッセージ
そして、今回で、本作で登壇するイベントが最後ということで、2人からメッセージが。
福本さんは「これで最後だなんて、全然実感が湧きませんね。この作品をやるまで、記憶って水とか空気みたいに、あって当たり前だと思ってたんですね。一条さんが原作のあとがきにも書かれていたように、『大切なものはいつかは消えて無くなってしまうものだから』(という一文)。私たちは永遠に続くものを願うけど、いつか自分も死ぬし。『有限な世界の中で、自分に何ができるんだろう』と考えたときに、真織を演じて、毎日一生懸命生きることは、誰にだってできるなと思ったし、ありふれた日常が1番幸せだったんだなということに、改めて気付かされました。観にきてくださったお客さん、オールスタッフ・キャストの皆さんにこの場を借りて、感謝を申し上げたいと思います」とスピーチ。
道枝さんは「皆さんの感想を見てたんですけど『恋がしたくなりました』という前向きな感想がありまして。劇中にあるセリフ『私の毎日に希望を与えてくれる』のように、この映画が皆さんの背中を押し勇気づけている作品になっていってるんだなと思うと、本当にうれしいです。これからもっと皆さんに愛していただける作品になってほしいなと思いました。キャスト、スタッフのたくさんの愛や思い、気合が詰まった作品ですので、それを皆さんにお届けできたことがありがたいです。自分にとっても人生の中で特別な作品になりました。これからももっと愛してくれるとうれしいです」と感謝しました。
作品概要
一日ごとに記憶を失ってしまう君と
忘れるはずがないほど、恋をした。
僕の人生は無色透明だった。真織と出会うまでは――。
クラスメイトに流されるまま、彼女に仕掛けた嘘の告白。しかし彼女は“お互い絶対に本気で好きにならないこと”を条件にその告白を受け入れた。そうして始まった偽りの恋。やがてそれが偽りとは言えなくなったころ――僕は知る。
「病気なんだ私。前向性健忘って言って、夜眠ると忘れちゃうの。一日にあったこと、全部」
彼女はその日の出来事を日記に記録して、朝目覚めたときに復習することで何とか記憶をつなぎとめていた。その日ごとに記憶を失ってしまい、明日が来ることを恐れながら生きる彼女と、一日限りの恋を積み重ねていく日々。
しかし僕には真織に伝えていないことがひとつだけある。だから、真織の幸せを守るために、僕は“ある作戦”を立てた。
映画「今夜、世界からこの恋が消えても」は、公開中。
©2022「今夜、世界からこの恋が消えても」製作委員会