2月18日(火)、東京ドームで行われていた「世界らん展2020⁻花と緑の祭典⁻」にて、元アクション女優で花創作家の志穂美悦子さんが花のパフォーマンスを披露し、訪れた観客を魅了した。
タイトルは「交錯の工作」。テーブルの器に花を生けるということはせず、土台から組み立てるところからスタートした。志穂美さんにとっても、6回目となる出演で、ゼロから作ったのは今回が初だという。
土台の材料は、なんと自宅の駐車場にあったアイテムだという。今まで行ったフラワーパフォーマンスで使用したものを組み合わせて、全く違うものに仕上げた。
竹も登場し、一瞬“大砲”のようにも見えたのだが…一体どんな作品に仕上がったのか?迫力のパフォーマンスは動画で!
およそ14分間のパフォーマンス。完成したのは、御所車に胡蝶蘭が大胆にアレンジされた作品だった。志穂美さんに話を聞くと、その舞台裏を明かしてくれた。
志穂美:「交錯の工作」というタイトルが先に思いついて。でも動きのある面白いことをしようとすると結構大変なんです。ステージにはJAC(ジャパンアクションクラブ)の女子たちもいて、もっと動けると思ったのですが、主役は花ですから、丁寧に扱わないとですよね。
――花の色はどうやって決めたのですか?
志穂美:昨年とは違う色、今まで使ったことのない色ということで、ショッキングピンクに。私のイメージにはないのだけれど、シャツの色も合わせてみました(笑)。
――作品が完成した瞬間、お客さんの拍手と歓声がすごかったですね。
志穂美:え!そうだったのですか?聞こえていなかったです。実は、直前まで脈を測っていたのですが119あったんですよ。1センチのずれも許されないし、音楽とのタイミングも合わせないといけないし…興奮と緊張の両方あったと思います。
展示作品のイメージは…“長渕剛”!?
――会場には、志穂美さんの作品「鼓動」も展示されていました。このイメージは?
志穂美:ちゃんと見てくれましたか?あれは花なんですけど、花ではないですよね。しかも“志穂美悦子”というイメージよりは“長渕剛!”という力強い感じでしょう?(笑)。
また志穂美さんは、2016年にJA長生と組み、被災地復興支援として「ひまわりプロジェクト」を立ち上げ、全国のボランティアとひまわりを種から育て被災地に届けている。
志穂美:子育ても終わり、何かやりたいなと思って。ひまわりの畑を作りたいって言ったら、JA長生さんが畑を用意してくださったんです。仮設住宅で、おばあちゃまたちとフラワーアレンジメントをしたら涙を流してくれて…これが私のワークショップの原点なんです。お花は楽しくて、周りがふわーっと明るくなりますでしょう?
フラワーパフォーマンスから被災地プロジェクト、そして新しい挑戦まで!志穂美さんの今後の活躍に注目したい。