8月2日、ミュージカル「東京ラブストーリー」(11月27日より上演)の制作発表が行われ、柿澤勇人さん、笹本玲奈さん、夢咲ねねさん、濱田龍臣さん、唯月ふうかさん、熊谷彩春さん、綺咲愛里さん、高島礼子さん、演出の豊田めぐみさんが登場しました。
(※廣瀬友祐さんは体調不良、増子敦貴さんは、新型コロナウイルス陽性となったため、制作発表は欠席しました。)

“恋愛の神様”と称される漫画家・柴門ふみさんが、1988年に発表した漫画「東京ラブストーリー」。1991年には、フジテレビでテレビドラマ化し、「月曜の9時には渋谷から人がいなくなる」と言われるほどの社会現象を巻き起こしました。

今回2チーム制でWキャストとなる本作。大人で成熟した恋愛模様を見せる「空キャスト」では、柿澤さん、笹本さん、廣瀬さん、夢咲さんが出演し、フレッシュで向こう見ずな恋物語を描く「海キャスト」では、濱田さん、唯月さん、増子さん、熊谷さんが演じます。

柿澤勇人、本作のミュージカル化に「どうなっちゃうの?」

演出を手がける豊田さんは、本作について「漫画でも、ドラマでもなく、舞台ならではのものを作り出そうと、音楽を担当するジェイソン・ハウランドさんと、何度も話し合いをしました。昨日ワークショップを終えるとともに、ジェイソンが、全楽曲を作り上げてくださって、本読みも2回できました。9月の終わりから始まる稽古に向け、大きなステップが踏めており、美術も衣装も照明、衣装も早い段階でいろんなことが見えている状況です。キャストの皆さんとこれから『どんなものができるだろう』と、私も楽しみです」とコメントしました。

ここからは、キャストに、音楽や台本に触れたときの印象や、本作への意気込みを聞くことに。

「空キャスト」で、主人公・永尾完治を演じる柿澤さんは、「最初は正直『どうなっちゃうの?』と思い、不安というよりもワクワクがありました。振り返ってみると、数年前『デスノート The Musical』に出演したときも、同じことを思ったのですが。今では、日本で再演したり、海を超え台湾で上演することもできたので、(本作も)いつか海外に進出できるような作品にしたいなと思っております」と意気込みを。

赤名リカ役を演じる笹本さんは、「昨年末に『空チーム』の4人で読み合わせをしたときに、ものすごく面白くて。リカにも、さとみにも女性として感情移入できて、『見ていて前向きになれる作品だな』と、ますます楽しみになりました。楽曲の素晴らしさにも感動しました」と笑顔。

関口さとみ役の夢咲さんは、「私は最初、テレビドラマから入っていったんですけど、その時点ですごく好きで。読み合わせやワークショップを行って、今このメンバーでしかできない『東京ラブストーリー』が新しく生まれ変わるんだなと、早く稽古に入りたいなと、とても楽しみです」と明かしました。

濱田龍臣、ワークショップで「ミュージカル」を体感

一方、「海キャスト」で永尾完治を演じる濱田さんは、「自分は、ミュージカルの経験が浅くて、ワークショップに参加させていただき、最後2回本読みをしたときに『これがミュージカルか』というのを、ひしひしと体中で感じることができて。『東京ラブストーリー』で完治をやらせていただくというプレッシャーや期待を、いい意味で裏切れるように、精一杯努力していきたいなと思います」とアピール。

唯月さんは、音楽について「皆さんで手を叩きながら歌う曲だったり、思わず体がノッてしまうような曲と、いろいろなジャンルの曲が詰め込まれている作品だなと感じました」と紹介。

「それぞれの役どころにフィーチャーしていくと、いろいろな世代の方に共感していただける部分が多いんじゃないかなと思うので、漫画・ドラマを見た方も、ご覧になっていない方も楽しんでいただけたらうれしいです」と呼びかけました。

熊谷さんは、「私たちはドラマ世代ではなかったのですが、母が1番興奮していて(笑)。作品が決まってから、漫画やドラマを見させていただいて、本当にいつの時代でも胸に刺さる作品だなと思って。ワークショップで、昨日一幕二幕、歌を入れ通しでやったんですけど、ミュージカル版ならではの『東京ラブストーリー』になるんじゃないかと、今からワクワクしております」と答えました。

長崎尚子役の綺咲さんは、「この話を伺ったときに、ドラマの『東京ラブストーリー』を拝見して、一瞬でこの世界に没頭して、本当に大好きな作品になりました。私は、『空チーム』、『海チーム』どちらとも関わらせていただくので、楽しみながら頑張りたいと思います」と期待を。

和賀夏樹役を演じる高島さんは、「漫画、ドラマの『東京ラブストーリー』は、私がデビューして間もないころに流行っていて、この作品からすごく力をもらった思い出があります。ミュージカル版にキャスティングしていただき、夢のようで、本当に奇跡のように感じております。今のミュージカル界を背負っているキャストの方たちと同じ舞台に立たせてもらうことに、鳥肌が立つくらいドキドキしております。少しでも足を引っ張らないように、頑張っていきたいと思います」と語りました。

最後に改めて、濱田さんは「本当に緊張していて、今も頭が真っ白なのですが。僕自身まだまだ未熟な部分が多いので、完治と一緒に成長していきたいなと思います」と、目標を掲げました。

柿澤さんは「海外の作品を日本でやることはよくあるのですが、それでもかなり大変です。ましてやコロナ禍で、今の日本でミュージカルを作るのは無謀と思う方がいるかもしれません。数年後に『俺たちすごく頑張ったよね』と言えるように、観ていただいた方には、『すごいことやってた』と、思ってもらえるような作品を、カンパニー一同一丸となって稽古に励み、日本公演を成功させたいと思います」と、メッセージを送りました。

<ミュージカル「東京ラブストーリー」公演情報>

■ストーリー
2018年春。愛媛・今治に本社のある「しまなみタオル」の東京支社に異動になった永尾完治は、アフリカ育ちの天真爛漫な女性・赤名リカと共に新プロジェクトを任される。

ある日、既に上京していた地元の高校の同級生・三上健一に会いに行くと、完治が高校時代から想いを寄せる、関口さとみもやって来た。

昔話で盛り上がりつつも、予想外の再会に動揺する完治。そこに突然、リカが現れた。……この夜、恋が動き出す。

■公演日時・会場
【東京公演】11月27日(日)~12月18日(日)/東京建物 Brillia HALL
【大阪公演】12月23日(金)~25日(日)/梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
【愛知公演】2023年1月14日(土)/刈谷市総合文化センター大ホール
【広島公演】2023年1月21日(土)~22日(日)/JMSアステールプラザ大ホール