「世界で一番、楽しい映画祭」を合言葉に、北海道夕張市で1990年より開催されている「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」。

7月28日に「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 2022」オープニングセレモニーが都内で行われ、「京楽ピクチャーズ. Presents ニューウェーブアワード」の授賞式が実施されました。

この賞は、「新しい波(ニューウェーブ)を起こして欲しい」という気持ちを込めて、輝かしい活躍を見せる俳優やクリエイターに対し表彰するものとして設立。

9回目となった今年は、男優部門に高橋文哉さん、女優部門に堀田真由さん、クリエイター部門に荒木哲郎監督が受賞しました。

高橋文哉、受賞よりもメロン?「匂いで幸せな気持ちに」

クリエイター部門を受賞した荒木監督は、「僕自身が関わった作品には、誇りがおおいにあります。僕自身に関しては、1人ではなにもできない、大したことのない人間なんです。荒木哲郎というのは、チーム名みたいなものだと思っています。なので、このすばらしい賞は、今まで一緒に作品を作ってくれた仲間たちと分かち合えればと思います」とコメント。

今年公開された、アニメーション映画「バブル」を制作した荒木監督は、「パルクールを本格的にアニメに取り入れて、(アニメ『進撃の巨人』のような)立体軌道が使えると思ったのですが、より難しかったです。背景とキャラクターをしっかりと、より厳密に合わせないといけないので。今までの製作チームの成長が、(この作品を)成功させる要因になったと思います」と語りました。

男優部門を受賞した高橋さんは、「ステキな賞をいただきありがとうございます。僕がこれまで関わってきた関係者のみなさんのおかげでいただけた賞だと思います。この賞の名に恥じない活躍が出来るように、日々精進してまいります」と感謝。

続けて、「あと…僕はメロンがすごく好きなんです。この賞をいただけたことは役者として嬉しいんですけど、一人間としてもとても嬉しく思います(笑)」とニッコリ。

司会者から「夕張メロンありますので、ぜひ持ち帰ってください」と促されると、高橋さんは、「後ほど楽屋の方で…。匂いで幸せな気持ちになりました」と返しました。

女優部門を獲得した堀田さんは、「この度は、名誉ある賞をいただき光栄に思います。自分なりに日々、積み重ねてきた結果が、今日につながっていたと思うと自信になります。これまでの道のりで関わってくださったすべての方々の顔が、この賞を手にして思い出されます。これからも誰かの記憶に交わり、希望になるような作品を届けられたら」とコメント。

現在、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK)に出演している堀田さんは、「プレッシャーもあったのですが、キャストの皆さんが本当に優しく接してくださって、先輩方に心を委ねながらお芝居をしました」と明かしました。

また、今期スペシャルプログラムの上映作品から、映画「線香花火」を監督した黒木瞳さん、映画「Blind Mind」に出演した佐藤寛太さん、平祐奈さんもオープニングゲストとして出席しました。

©ゆうばり国際ファンタスティック映画祭