かつて酔っ払いといえば、ネクタイを頭に締め、寿司の折り詰めを片手に千鳥足で帰路につき、深夜にも関わらず「ご主人さまのおかえりだ!」と大声で叫びながら嫁を玄関に呼びつけるロクでなしと相場が決まっていましたが、そんな昭和的光景も今は昔。

現実では完全に絶滅し、化石燃料になるべく地中深くに堆積(たいせき)しています。

ところが、創作物の世界では、いまだ目にすることも多く、唐草模様の風呂敷を持った泥棒と同様に、完全にアイコンと化しています。

この状況は植木等の無責任シリーズから続き、未来の日本の伝統芸能となるべく、着実に実績を積み重ねています。

酔っ払って深夜に帰宅したため、部長は5段階認証をクリアしても妻に家に入れてもらえない。

「5段階認証」を英語で言うと…

Because the department manager came home drunk late at night, his wife did not let him in the house despite passing a five-factor authentication.

Point: 5段階認証= five-factor authentication

認証システムは、他にも ○○recognition = ○○認証のようにも表現できます。

顔認証 = Facial recognition/authentication
指紋認証 = Fingerprint recognition/authentication
音声認証 = Voice recognition/authentication

Recognitionは認識という意味があり、顔・指紋・音声などをカメラやマイク等からその場で読み取って認識し、ロックを解除するという理屈です。

一方で、Authenticationは認証する側とされる側が事前に共有しているパスワード・顔・指紋・音声を確認する言う意味であり、recognitionとは若干ニュアンスが違うので注意しましょう。

例文の5段階認証の場合は、主に事前に送られてくるパスコードなどが用いられるため、仕組みとしてはrecognitionよりもauthenticationで表現するのが適切なのですね。

「five-factor authentication」ぜひ使ってみましょう。それではまた次回!

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