6月28日、映画「破戒」の記者会見が、日本外国特派員協会で行われ、主演の間宮祥太朗さん、前田和男監督が登場。作品を世界にアピールしました。

原作は、島崎藤村の名作文学。間宮さんは、⾃らの出自を隠しながら教師として⽣きる主⼈公・丑松を演じています。

「お話をいただいて、原作と脚本を読んだときに、今の世の中に新作映画として公開される⼒と意味を持つ作品だと思いました」と話す間宮さん。

「部落差別とは⾃分の知らない世界であり、学校の授業でしか習わない世界の話だったので、若い世代に広く観てもらえると嬉しいです」と紹介しました。

丑松を演じるにあたり間宮さんは「⽂学作品でセリフの⽇本語の響きが美しいので、セリフをしゃべるときにその美しい響きを失わないように気を付けました」と回想。

前⽥監督は、丑松のキャスティングについて「間宮さん⼀本推しで決めました。決め⼿は…美しさですね」とコメントしました。

「これには皆さんも納得していただけるでしょう?」と続けると、すかさず間宮さんは「僕も監督のことは美しいと思っていますよ!」と応え、笑いを誘いました。

前⽥監督は「間宮さんの美しさの中にある寂しさ、これが丑松のキャラクターに深みを与えていると思います。それを期待して、間宮さんにお任せいたしました」と信頼を寄せていました。