夏菜さん、新川優愛さん、白洲迅さんトリプル主演『個人差あります』が放送されます。
8月スタートの土ドラは、夏菜さん&新川優愛さん&白洲迅さんトリプル主演『個人差あります』(8月6日スタート!/東海テレビ・フジテレビ系)に決定しました。
『個人差あります』は、突如、性別が変わってしまう「異性化」に翻弄される夫婦の物語。
ある日、夫が女性になったら――突然性別が変わる架空の設定、「異性化」を切り口に、夫婦や恋愛の多様なあり様を描くラブストーリーです。
サラリーマンの磯森晶(30)は、小説家の妻苑子(32)と2人暮らし。幸せなはずが、どこか冷めた夫婦生活を送っていました。
ところがある日、晶が女性になってしまいます。それは、身体的に性別が変わってしまう「異性化」でした。
晶は「異性化証明書」をもらい社会復帰しますが、初めてのブラジャーに初めての化粧、そして初めて男性を意識するという感情も芽生え始めます。
苑子は、どんどん女性になっていく夫に戸惑いながらも変化を受け入れ、夫婦を続けます。しかし…。
原作は、日暮キノコさんの「個人差あり〼」(講談社「週刊モーニング」所載)。
2019年のコミック化にあたり、日暮さんは「ジェンダー意識というほど強いものではなかったのですが、性別には千差万別があって、みんなが少数派だと思う。だからジェンダーに関しても『べき論』で他人の考え方を矯正するよりは、大前提として『個人であること』が大事だと思います」とコメント。
身体の性や心の性、恋愛対象となる性、服装などの表現する性など、さまざまな性があります。
性的マイノリティを表す「LGBT」や「LGBTQ」という言葉も頻繁に聞かれるようになりましたが、まだまだ自分の性のあり方や、友だちなど人との向き合い方に悩んでいる人は多いといいます。
ドラマでは、彼と彼女、彼と彼、彼女と彼女…いろんな愛のカタチを描きます。いろんな人がいるのが当たり前、ひとつに決めつけて描かない。それは、原作者の思いであり、作品のメッセージでもあります。
主人公・晶は、カラダが女性になったことで、“男社会の常識”に晒(さら)されます。また、セクハラや性被害にも遭います。
磯森晶役は、異性化した女性を夏菜さん、異性化前の男性を白洲迅さんが演じます。
また、妻・磯森苑子を演じるのは、新川優愛さん。新川さんは、同枠オトナの土ドラ(現在は、土ドラ)『いつまでも白い羽根』(2018年)で、連ドラ初主演ながら看護師をめざすヒロインを演じています。
土ドラ『個人差あります』(全8話)は、8月6日(土)スタート!毎週土曜23時40分より、東海テレビ・フジテレビ系で放送されます。
<登場人物紹介>
磯森晶(いそもり・あきら)…女性・夏菜/男性・白洲迅
100円ショップの商品企画部に勤めるサラリーマン。30歳。
5年前、小説家の苑子と結婚、2人暮らし。会話はあるものの、どこか冷めた夫婦生活を送っている。
ある日、瀕死の状態になったことをきっかけに、「女性」になってしまう。初めての化粧、初めてのブラジャー、何もかもが初めてで、女性の苦労や生きづらさを知ることになる。
そんな矢先、憧れの先輩と2人で出張へ。女性になったことで男性へのまなざしが変わり、男性との間に微妙な距離感が生まれ始めた晶は感情を押し殺そうとするが…。
夏菜 コメント
出産後すぐにお話をいただいたので、「私でいいのか!」と、とてもうれしかったです。信じられないほどセリフを覚える時間がないので、現場に入るのが恐ろしいというのが正直な気持ちです(笑)。
その反面、久しぶりの現場でワクワクしていて、早起きも得意になりました(笑)。
台本を読んで、「男役!?ええ!?」っとなりましたが、読み進めて行く程に深い愛の話なんだなと。これは、すごくすごく難しく、今までやってきた役の中で一番難しいかもしれないです。
何度も何度も台本を読んで、咀嚼(そしゃく)して、???となって、また読んで…その繰り返しの日々です。
優愛ちゃんとは共演経験があります。今回は、夫婦役なのでいい距離感でできたらなと思います。
白洲さんは初めましてですが、二人一役ということで、息を合わせなくてはいけないなーと。リハーサルで「どんなクセにする?」など、早速いろいろ話をしました。二人三脚でがんばります!
晶は、男性・女性といった固定概念にぶつかりながら、本当の自分を見つけ出そうとします。夫婦って一体なんだろう?ということ、そして人が人を愛するということ、自分自身を愛するということの大切さを、この作品を通して伝えていけたらなと思います。
私としてもかなり、挑戦的な役だと思っています。この山を登りきりたいです。ぜひ、晶の成長、夫婦の成長を見守ってください。
白洲迅 コメント
また変わった役がきたなぁと(笑)。ワクワクしながら台本を読ませていただきました。
ある日突然性別が変わってしまう「異性化」が存在する世界。非現実的な設定にも関わらず、人間模様を細かく描いた説得力のある世界観がとても面白く感じました。
「異性化」してしまう磯森晶を演じますが、とても素直な人間だなと感じました。ものすごく素直に苦悩しながら、受け入れながら、素直にそれを行ったり来たりする。
僕も素直に演じながら、夏菜さんと晶を作っていけたらと思います。「異性化」というフィルターを通すからこそ、見えてくる夫婦の在り方であったり、人間模様を丁寧に描いていけたらと思っております。
ぜひ、ご夫婦、友人、仕事仲間、自分の大切な人と見ていただけたらうれしいです。
究極の夫婦愛を迫られる妻・苑子
磯森苑子(いそもり・そのこ)…新川優愛
小説家。32歳。
磯森晶と結婚して5年、デビュー作の大ヒット以来、仕事は、スランプが続いている。子育てをしながらの執筆活動は難しいと考えていて、晶とは子どもの話を避けている。それもどこか、冷えきった夫婦関係の一因。
夫が突然「異性化」したが、離婚の意志はなく、2人でこの難局を乗りきろうと化粧を教えたり、女性として暮らせるよう懸命に支える。
「妹ができたみたいで楽しい。同性の方がうまくいったりしてね」と、以前より会話も増え、改めて夫の存在の大切さを感じる。
一方で、内面も女性に近づいていく晶を見て、「異性化はカラダだけ?心に影響はないのか」といった不安も。
新川優愛 コメント
「異性化」という特殊な出来事をきっかけに、今までにない角度でパートナーとの関係を描いている作品です。
私が演じる苑子は、夫・晶をとても大切に思っています。何事も壁にぶつかったとき、相手のことを大切に思っている人ほど、当事者と一緒に悩んでもがくと思います。
夏菜さんと白洲さんが演じる、どちらの晶も大切にしながら、強くて芯のある女性を演じたいと思います。
お二人とも御一緒していて、夏菜さんはドラマとバラエティ番組で共演。いつも周りを明るくしてくださっていました。
白洲さんは、数年前にドラマで共演。おおらかで、いつもニコニコされているイメージです。
本作は、新しい形で、友人、夫婦、パートナーとの大切な繋がりを描いていきます。好きな人や物、大切なことに対して、自分に正直にまっすぐな気持ちで進める人が、一人でも増えたらうれしいです。
<日暮キノコ コメント>
個人差あり〼
個人差があるからみんながみんなこうなるわけじゃないよ、という逃げ口上に聞こえるしマイナスな印象を受ける一文でした。だけど、考えてみたら使用する人の体質によって効果が変わってくるのは、実際当然のことでもあると考えるようになり、その発想がプラスに働くところを想像しました。
自分を含めて世の中にもっと当たり前に「みんなに個人差があり、誰も自分と同じではない」「少数派も多数派もない」という意識が浸透していたら、起きていないトラブルもあるのかもしれません。
特に性別で括(くく)って話される問題などは、同性だからといって同じ意見でもなく、やはり個人は個人だと感じる場面もあり、そういう日々のモヤモヤに対して言いたかったことが詰まった話でもあるので、ドラマ化を通してより多くの方の目に触れて千差万別の感想を持っていただけたらうれしいです。
<あらすじ>
100円ショップの商品企画部に勤める磯森晶(男性:白洲迅/女性:夏菜 )は、5年前に小説家の苑子(新川優愛)と結婚し、2人暮らし。会話はあるものの、どこか冷めた夫婦生活を送っている。
ある夜 、強烈な頭痛に襲われた晶 。搬送先の病院で、命の危機を告げられる。突然のことに、動揺を隠せない苑子 。
が、そのとき 、晶のカラダに変化が起きていた。「苑子 、俺 、倒れて運ばれたんだよな…?」手術室から歩いてきた晶に、全員が驚く。晶は、女性になっていたのだ。院内に、晶の叫び声が響いた。
「男性が女性に、女性なら男性になる異性化体質といえます」。晶に「異性化」の診断が 。同一人物である証明となる「異性化証」を医師から受け取り、心は男性 、カラダは女性としての暮らしが始まった。
「バンザイして」
「うおおっ!何すんの」
晶が女性として暮らせるよう、ブラジャー購入のためバストサイズを測ったり、メイクを教えたり、献身的に支える苑子 。
「妹ができたみたいで楽しい」という苑子に、男のときに久しく感じていなかった絆を再び感じ始める。
こうして無事 、社会復帰を果たしたが、「おっぱい触り放題だろ?」といったセクハラ被害や満員のエレベーターで痴漢に遭うなど、女性の苦労や生きづらさを知る。
カラダは女性、心は男性だからこそ気づく、世の中の「女性」への目線…。それは、家庭でも同様で、苑子の言葉に無意識のうちに男女で役割の区別をしていたことに気づく晶。
異性化したことで、みえてきた男性の視点と女性の視点の違い。さらには、さりげなく自分を気遣う上司にキュンとなるなど男性へのまなざしも変わってきて…。