生理の管理やサプリなど女性向け健康事業を手掛けるILLUMINATE代表のハヤカワ五味さん。
中高時代には自分でタイツやストッキングをデザインして300万円を売り上げ。大学時代には胸の小さな女性のための下着ブランドfeastを立ち上げるなど、これまで様々な組織のリーダーとして活動を続けてきました。
【写真】下着売り場で微笑むハヤカワ五味
YouTube番組『#シゴトズキ』に出演したハヤカワ五味さんに、チームメンバーとの接し方などについて考えを聞きました。
自分の“当たり前”を押し付けて「何でできないんだろう」と…
――仕事での失敗談はありますか?
自分の場合、ずっと自主的に動いてきているじゃないですか、中学高校時代から。
だから、人って何かお題が出されたら勝手に動いて進むものだし、それを逆に変にフォローする方が失礼だと思っていたんですよ。
でもそうじゃないんだと思って。
人にはそれぞれ得意不得意とか、どこに一番価値を感じているかが違うので、「こういう手順でやってね」ってしっかり伝えた方がやりやすい人もいれば、私みたいに何も言われない方がやりやすい人もいる。
自分の当たり前を人に押し付けて「何でできないんだろう」とか「何でやらないんだろう」って思っていた時間が無駄だったし、もったいなかったなと思いますね。
逆に、自分のそういう得意不得意を把握できていること自体がすごい価値なんだなってめっちゃ思いますね。
――スマホに入っている写真をちょっと覗き見させてもらえますか?
この画像、意味深じゃないですか?どういう意図で書いたのか覚えてないですけど、会社のメンバーに送ったんだと思うんですよね。
お金って、時間に応じて増えていくじゃないですか。基本的には、めちゃくちゃ使ったりしない限り、コツコツ伸びていくと思うんです。
だけど、それをどういう社会とかに使っていくか、みたいなZ軸を持つと、ちょっと奥行き増すよね、と。
そんな話をした気もするんですけど、結構適当なことを言っている可能性もあります(笑)
こういう仕事の解説系の話を図解して、スマホに残していること多いですね。
――こちらの図は、縦軸が好感度、横軸が理解度。理解度は単位が「鬼」と「なんかいいね」で分かれているんですね。
「なんかいいね」というのと、「マジで理解してて、すげー」みたいな。ずっと感覚的に仕事してきて、1人でやってきたから教えることが苦手なんですよ。
この画像は何かと言うと、平均と中央値の話です。
ユーザーの平均をとろうとすると、真ん中になるじゃないですか。でも実は「0」の人と「100」の人が100人ずついても、平均は50になる。
その時に「50」の人を知ろうとしても意味なくて、「0」の人と「100」の人を知らないと、自分のユーザーの理解にならないじゃないですか。
これだけばらけているものでも、そういう数字になっちゃうね、と知っていると、ユーザーヒアリングする時にどこを取ればいいのか考えられます。真ん中の人を取ればいいのか、左右どっちなのか、みたいな感じで。
どうせだったら「ものすごく嫌い」という人の意見を聞いた方が、絶対に意味あるし、ユーザーのことを第一に考えて商品を考えなきゃいけないので、「そのユーザーってどこにいるの?」っていうのも、結構重要だなと思っています。
――ハヤカワ五味さんにとって仕事とは何ですか?
「社会に対してどれだけ価値提供していけるか」が肝な気がしています。自分がそれに誇りを持って世の中に対して新しいものを生み出していると思えるかどうかが自分の中では重要だなと思っていますね。
仕事に誇りを持つって意外に難しいことなんだなって最近やっと気づいて。
だから逆に、それだけ真剣に取り組んでいる人というのは、自分もすごい尊敬したいなと思いますね。