“笑わない男”ことラグビーの稲垣啓太選手出演の動画「ガッキー向いてホイ!」が、3月23日よりWeb上で公開された。

Twitterを介して、稲垣啓太選手と「あっち向いてホイ」で勝負できる「三菱地所『#ガッキー向いてホイ』キャンペーン」のために、制作されたもので、「あっち向いてホイ」の勝者には、稲垣選手特製抱き枕などがプレゼントされる。

動画では、“笑わない男”として知られる稲垣選手が、あっち向いてホイのルールのもと、上下左右を向いて様々なアクションを起こす様子が映し出されている。真剣な表情で「かかってこいや」と挑発したり、「常に上を目指してるんだよ、俺は」と言って静かに勝利したりなど、オープニング映像を含む計13本の映像がある。

普段の稲垣選手のイメージとは異なるコミカルな映像もあり、勝っても負けても楽しめるような内容になっている。

<稲垣啓太選手 インタビュー>

――撮影を振り返って、印象に残ったエピソードなどはありますか?

「あっち向いてホイ」ということで、勝負事は、負けたくないんですよ。誰に対しても。勝ったシーンを撮影する時は、非常に楽しかったんですけど、負けたシーンを撮影する時は、「負けたらこれが流れるのか」って少し悔しいような感じで撮影させていただきました。なので、視聴者の皆様、是非僕に負けていただいて、翌日も挑戦したくなるような、そんな動画になっていればいいなと思いますね。

――今回の企画をはじめ、“笑わない男”として最近CMやバラエティで活躍していますが、ご自身ではどのように感じていますか?

「本当に笑わないんですか?」とか、「絶対笑ったほうがもっとスッキリするよ」とか言われるんですけど、もともと日常生活で、そこまで表情が…そんなゲラゲラ笑うようなタイプではありません。自然体で居る感じなんですけどね。

ただ、カメラでみんなと一緒に撮ってもらったときに、ちょっと緊張するというか、固まってしまうんですよね。それで余計、写真だとか、そういった場面になると、あんな感じに出来上がってるんです。

――今回の撮影ではにこやかな場面もあったと感じたのですが、撮影のときに笑わないようにしようと意識しましたか?

そういうのは特にないんですよ。ただ、表情はそんなに変わらなくても、楽しんでるっていう雰囲気を皆さんが感じ取ってもらえればいいかなと思いました。…楽しんでましたけどね。

――チームメイトの福岡(堅樹)選手や堀江(翔太)選手らと、ファンの方々への思いについて話すことはありますか?

たくさんありますよ、ロッカーで話すこととか。練習会場に足を運んでくださるファンの方々がいらっしゃるんですよね。今、僕が所属しているチームは、しばらくファンサービスだとか、ファンとの接触を避けるため練習を非公開にさせていただいてるんですよね。本当に心が痛むんですけど。またそういったウィルスの問題がなくなったときにグラウンドでたくさんのファンの方々と触れ合えたらと思っています。

本当に、ファンあってこその選手だと思います。ファンが居なかったら、選手はプレーできる場所がなくなってしまいます。ファンがいなかったらスポーツは成り立たないでしょうし。本当に、選手全員が常にファンの皆さんに感謝しています。

――稲垣選手の特製抱き枕や、手形がプレゼントされる予定のキャンペーンですが、この企画を聞いたときどう思いましたか?

人選間違えてるんじゃないかと思いました。いや、本当に、需要があればいいんですけどね…あることを祈ってます。本当に「面白そうだな」と素直に思いましたね。喜んでくれる人が居たらいいなという思いも強いです。

こうやって、ラグビー選手として個人の名前を覚えてくださって、本当に感謝してますし、そういった方にこういう場を借りて少しでも感謝の気持ちを伝えられたらなっていう部分もあります。特製抱き枕はまだ見てないんですけど、見るときが楽しみです。僕自身、非常に楽しく撮影させていただきました。

――最後に、動画中では、オーバーリアクションや静かに勝利する稲垣選手が印象的でしたが、稲垣選手が今までに最も感情を露わにした勝利を教えて下さい。

ラグビーをやっていて何が一番楽しい瞬間かって聞かれると、試合に勝った時なんですよ。試合中は、およそ楽しさなんてものは感じている余裕はないですし、やるか、やられるかで、自分が何をやるか、やらないといけないのかをずっと考えてるじゃないですか。喜びとかいう感情は、試合中はあんまりないんですよ。

やっぱり試合が終わった後っていうのは…勝てば、ですけど、勝った時は今までやってきたことが正しかったんだって証明される瞬間でもありますから、非常に嬉しい気持ちになります。

ワールドカップで例えるならば、アイルランド戦やスコットランド戦など、自分たちがターニングポイントにしていた試合で勝利を収めることができた瞬間っていうのは、自然と感情が熱く出てしまう気がします。日常生活ではなるべく、そんなに感情を出さないようにしてるんですけど。恥ずかしいじゃないですか。元々そんな喜怒哀楽激しいほうじゃないですし。

でもやっぱり試合中とかは、別に怒ってるわけじゃないんですけど、凄い声を荒げるシーンもあります。ファンの歓声で声も届かないですし、試合中見ていただければわかると思うんですけど、凄い顔して叫んでますよ。僕の場合は、試合中とその後が、一番感情が出るシーンじゃないですかね。

――勝った時の喜びの感情と、負けてしまった時や納得いかなかった時の感情はどちらが表に出やすいですか?

嬉しいときのほうが感情に出るんじゃないですかね。勝って仲間と抱き合うシーンは、非常に嬉しいという感情が出てると思うし、逆に負けて悔しい時は、感情は本当に“無”ですからね。表情も“無”ですけど。

なぜ負けたのかっていうのは理解できているんですよ。でも、心の底では納得できていないような感覚ですかね。その悔しさっていう部分を絶対に忘れないでおこうとは常に思います。そのまま忘れないで行けば、次の試合の糧になってきますから、そういう思いは常に持ち続けようと思います。悔しい思いは外に出すべきではないと僕は思ってますね。悔しいって周りに言うのは、少し違うかなと。

自分の中でしっかり処理して、自分の中で何が原因で勝てなかったのかっていう部分をしっかり探ることができれば、また次に繋がると思っています。ただ、そういった感情をみんなにバラまくのは違うかなと思いますね。

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