4月10日(金)に公開が予定されていた映画「甘いお酒でうがい」の大ヒット祈願イベントが3月24日(火)、東京都内で行われ、主演の松雪泰子をはじめ、黒木華、清水尋也が登壇した。
(※4月1日現在、新型コロナウイルスの影響で公開延期・公開日未定)
(左から)清水尋也、松雪泰子、黒木華
原作は、2014年にキングオブコントで優勝したシソンヌ・じろうがネタの中で長年演じてきたキャラクター、川嶋佳子(かわしま・よしこ)が日記を書いたら…という設定で、じろう自身が執筆した、佳子の日常を描いた同名の日記小説だ。
本作では、じろう自身が脚本を手掛け、ちょっぴり後ろ向きだけどポジティブに生きる、40代独身女性の佳子を松雪が演じる。佳子が日常の中で最も幸せな時間を過ごせる後輩の同僚、若林ちゃんを演じるのは黒木。そして、佳子よりもふた回り年下の恋人、岡本くんを清水が演じている。
今回のオファーを受けた時の感想を聞かれた松雪は、「まさか自分にそういうお話をいただけるとは思ってもいませんでした。すごく、じろうさんの言葉が美しくて、詩的でユーモアがあって可愛らしい。いい行間があることで、イマジネーションが広がっていく、(脚本を)読んでいくだけで、ストーリーの中に没入していく感覚がありました」と、脚本を絶賛。
コントの川嶋佳子は見たことがなかったという松雪。「『ライブでぜひ生で見てみたい』と、(じろうに)お伝えしたら、『作品とはちょっと違う世界なので』ということで、まっさらな気持ちでやった方がいいのかな…」と、コントとは違うキャラクター作りにこだわったじろうの意を汲んだという。
以前から原作を読んで「好きな作品だった」という黒木は、「(若林ちゃんは)どんな子だろうと想像して、『天使』って言われるくらいの子だから、大丈夫かな?と思っていたんです」とオファーを受けた当初は心配していたという。
「(監督の)大九(明子)さんも細かく指示を出してくださって、面白さのテンポが心地よくて、やっていてすごく楽しかったです。岡本くんと佳子さんを後ろでちょこんと座りながら見ている感じとかも幸せだなと思いながらやれた」と、演じてよかったと語った。
じろうとも親交があるという黒木は、3月14日が誕生日で、じろうからお祝いのメールが届いたという。そこで「『今度、舞台挨拶しますよ。じろうさん来ないんですか?』と聞いたら、『(予定に)入ってなかったな』と」この場に来ることができなかったじろうは、まだ本作を見ていないことを明かし、「だから、早急に見ていただかないと。カメラの向こうのじろうさんお願いします!」と、カメラ越しにお願いした。
ふた回り年上の佳子と恋に落ちる岡本くんを演じた清水は、自身と岡本くんとの共通点について聞かれ、「恋愛っていう点では、わからないですけど、わりと僕は、お仕事していても、まわりに年上の役者さんが多かったんです。同世代とか年下の人よりも年上の人と一緒にいることが長かったので、そこに対する心地よさみたいなのは自分でも感じていました」と、自身を分析。
「岡本くんが、『佳子さんがワイン飲んでいるのを見るのが好きなんです』っていうシーンが予告編にもありました。僕も友達だったり家族だったり、自分が心を許したり、好きだと思う人間に対して、その人たちが何かを楽しんでいたり、満喫していたりする瞬間を見るのは、僕も好きで、そういう気持ちはわかるなと思っていました」と、岡本くんに共感していた。
最後に、映画のタイトルにちなみ、最近ハマっている甘いものについて聞かれた3人。「いちごパフェ」にハマっているという清水は「特別感がすごくあるじゃないですか、いっぱい入っていて、いろんな層が楽しめて、アイスが入っていて…。特にイチゴが好きで、今時期なので、よく食べています」と、意外な一面を見せた。
黒木は、「普通ですね、チョコとかが好きですね…」と少し考えた後で、「甘い蜜柑が好きです」と付け加えた。松雪も最近いちごパフェを食べたそうだが、「干し芋も好きです」と、素朴な甘さが好みのようだった。
最新情報は、映画「甘いお酒でうがい」公式サイトまで。