フジテレビ・フィギュア班が取材動画を毎日配信!vol.10
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、カナダ・モントリオールで開催予定の「世界フィギュアスケート選手権2020」が中止に。シーズンのクライマックスの舞台は失われ、様々な活動も停止する状況になってしまったが、来季までの想いを繋ぐべく、フジテレビ・フィギュア班が取材した動画が3月23日から毎日配信されている。
シーズン中に放送しきれなかったインタビューや取材動画、特別動画が続々と登場するので、フジテレビュー!!でもその内容を紹介していく。
練習中のアクシデントで脳震とうに
【全日本フィギュアスケート選手権2019 アイスダンス優勝】小松原美里&ティム・コレト組インタビュー
2019年12月18日(水)~12月22日(日)に東京・国立代々木競技場第一体育館で行われた「全日本フィギュアスケート選手権2019」。
けがを乗り越えて見事2連覇を果たした、アイスダンスの小松原美里選手&ティム・コレト選手に、試合から一夜明けた23日に心境を聞いた。
――大会を振り返っていかがですか?
小松原:今シーズンがいかに大変だったかということを思うと、ここまで来られて、演技ができたことは、自分一人ではできなかったなと思って。一夜明けてさらに感謝の気持でいっぱいです。
コレト:今シーズンはいろいろな難しいことがあったので、最後は(小松原選手と)一緒に出られて、本当によかったと思っています。本当に幸せです。
昨年夏、練習中のアクシデントで小松原選手が脳震とうを起こし、シーズン序盤は試合に出られない日々だったが、11月開催のNHK杯を欠場する決断を下し、この大会に照準を定めてきた。
夫婦である2人が、共に支え合い、困難を乗り越えて勝ち取った優勝だった。
「試合に出たい思いを周りが止めてくれた」
――どのように困難を乗り越えたのでしょうか?
小松原:NHK杯を棄権するというすごく大きい決断をしたのですが、自分たちは本当に出たくて…。周りの皆さんが止めてくれなかったら、またけがをして、1からやり直しということにもなっていたと思います。
しっかりサポートしていただいて、全日本選手権に出ることができて、また次の大会に向かえるというのは、ありがたいなと思っています。
――2人で練習できない間はどのように過ごしていましたか。
コレト:1人での練習もしっかりやっていましたが、1人では(2人のときとは)全然違うと思います。いろいろ直したいところがあったので、9週間くらい1人で滑りました。
小松原:長かった…。スポーツの世界に戻って来られるかどうかもわからなかったので、(復帰後は)ティムと一緒に滑れることもうれしいし、「氷に戻ってきたー!」と思ってバンザイしました。
復帰時は「氷に戻ってきたー!」とバンザイ
――世界との戦いに向けての思いは?
小松原:2人とも困難があったおかげでメンタル的にとても強くなっているので、去年とはまた違った練習の仕方、本番への臨み方ができると思います。
――2020年はどんな1年にしたいですか。
小松原:「進む」という年にしたいです。けがでいろいろ停滞したり、戻ったりもしたので、前に前に進める年にしたいと思います。
コレト:モントリオールの環境でしっかり練習したいですし、世界トップのカップルと一緒に練習できることは光栄に思います。がんばりたいと思います。
ほかにも、同じ怪我を経験したことがある世界王者のガブリエラ・パパダキス選手&ギヨーム・シゼロン選手からアドバイスされたエピソードも披露。
また、来シーズンからアイスダンスに転向する髙橋大輔選手については、「スケートを始めたきっかけの人」(小松原)「子どもの時からテレビで見ていた大ちゃん、大輔さん(笑)」(コレト)と語り、同じ舞台で戦うことへの想いも明かしている。
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