フジテレビ・フィギュア班が取材動画を毎日配信!Vol.21
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、カナダ・モントリオールで開催予定の「世界フィギュアスケート選手権2020」が中止に。シーズンのクライマックスの舞台は失われ、様々な活動も停止する状況になってしまったが、来季までの想いを繋ぐべく、フジテレビ・フィギュア班が取材した動画が3月23日から毎日配信されている。
シーズン中に放送しきれなかったインタビューや取材動画、特別動画が続々と登場するので、フジテレビュー!!でもその内容を紹介していく。
優しいが「マジっ!?」と思う事を言い出すランビエールコーチ
【2020年2月29日@シャンペリー】宇野昌磨インタビュー
2020年から正式にスイス・シャンペリーに居を構え、ステファン・ランビエールコーチ(トリノオリンピック銀メダリスト)の下で練習を積んでいる宇野昌磨選手。2月29日、フジテレビ・フィギュア班はシャンペリーでの宇野選手の練習を取材した。
――シャンペリーでの生活は快適そうですね。
そうですね。日本にいる時とそんなに生活は変わっていなくて、ずっと部屋にいるっていう感じなので、そこも苦ではなく。外に遊びにいけないのが辛いと思う人でもないので、ここで快適に過ごしています。
――ランビエールコーチの指導はいかがですか?
優しいんです。優しいんですけど、意外とスケートに関しては、笑顔で、簡単に「じゃあ、今日フリー通してね」みたいな(笑)。朝8時くらいに、前の日きつくて「今日はマジでカラダ動かない」という時に「フリー通してね」と。結構、すごいところで押してくることがあります。その時は「いやぁ、無理だよ」と思いながらやるのですが、僕的にはすごく良いことだなぁと思っていて。厳しい言い方ではなく言ってくれるのが、僕に合っていると思います。
今までいろいろやってきて、やっぱりスケートを楽しみたい。“頑張る”“頑張んなきゃいけない”と思っていた時期もたくさんありました。やっぱり厳しい人が近くにいないと、僕は成長できないのかな、などいろいろ思っていたのですが、とりあえずスケートを、せっかくこんなにやってきたのだから楽しみたい。楽しめるし、しかもちゃんと良い練習ができていて、ここは本当にいいところだなと思っています。
――ひとつ後押ししてくれる、というような指導が特徴的ですね。
試合の出発前日に「サルコウ入れよう」と言われて。「マジっ!?今、フリップでもまとまってなかったのに?」というのが「チャレンジカップ2020」(2月20日~23日)だったのですが、絶対言われなかったらやらなかったです。それをやって、降りる(着氷)こともできて。そこで失敗したとしても、やっぱりやることに意味もあると思うので。押してくれているなと思います。
「どれだけ小さな試合でも良い演技をしたい」という宇野選手は「サルコウを入れたらボロボロになると思っていたので入れるつもりはなかった」と話すが、コーチからの「トレーニングだと思ってやろう」という言葉が背中を押してくれたと語っている。
動画では、同じくランビエールコーチに師事している島田高志郎選手との交流シーンや、ジャンプ練習、集中してショートプログラムを滑る様子も紹介している。
さらに、インタビュー後半では、ここ3シーズン構成に入れていなかったルッツを、練習の最初で跳んだ理由や、日本にいた時に比べて減ったという練習量についての質問も。自身が「もっと練習をしたい」と思っても、「ここに来てからは止めろと言われたら、止めるようにしている」という宇野選手。「調子が悪い日」に対する考え方の変化、氷上以外のトレーニングについても詳しく語っている。
インタビュー動画はこちらから!