羽田美智子が主演するフジテレビ系オトナの土ドラ『隕石家族』(原作・脚本:小松江里子)が、4月11日にスタートした。地球滅亡の危機を前に、壮大なメッセージをコミカルに描く「スペクタクルホームドラマ」だ。
舞台は、巨大隕石の接近による地球滅亡が半年後に迫った東京。極限状態においても仲良く暮らす5人家族・門倉家だったが、主婦・久美子(羽田)の突然の主婦卒業&純愛宣言が勃発!それを機に、平凡に見えた家族の仮面が次々とはがれていく…。
SNS上ではドラマの世界観について、「今の現実を見ているみたい」「今の世の中と、リンクしているような、していないような…」「映画の『エンド・オブ・ザ・ワールド』みたい。結構好き」などの感想が続々アップ。
コメディタッチながらも、登場人物の深いセリフやシリアスな告白に、「考えさせられた」「私も自分らしく生きたい」というコメントも多数投稿された。
「哲学が詰まったドラマ」と話す羽田美智子インタビューはこちら!
視聴者も思わずハッとさせられた、“哲学”を感じるセリフでシーンをプレイバックする。
<ハッとさせられた深いセリフ①>
「地球があと半年って時に、やりたいこと、思い残したこととかないの!?」(by結月)
明るい嫁&母として、主婦の務めを果たしてきた久美子(羽田)。鼻歌交じりに家事をする母に向かい、頑張り屋の次女・結月(北香那)がイラつき気味に放ったのがこのセリフ(結月は、あるかどうかもわからない翌年の大学受験に向けて、予備校への入学準備を進めているのだ)。
この数日後に久美子は、「好きな人がいます。自分の気持ちに正直になりたい!」と衝撃の告白をして家を出るのだが、このときの結月は、そんな久美子の“鼻歌の真意”を知る由もなかった…。
SNSでも、「あと半年…自分ならどうするかなぁ」「半年後に!と言われたら、後悔なくその日を迎えられるように過ごしたい」などと、自分自身に置き換え、思いを巡らす人が多かった。
<ハッとさせられた深いセリフ②>
「いいえ、母さん。コレで貼れば…もとに戻るんです」(by和彦)
久美子が高校時代の同級生・片瀬(中村俊介)との純愛を選んで家出し、大混乱の門倉家。数日後、失意の夫・和彦(天野ひろゆき)は、割れた皿を手に、「割れた皿は、もとには戻らない。二度と…決して…」とつぶやく。
次の瞬間、神妙な顔つきで久美子が帰宅。「一番大事なのは家族だって気づいたの。許してください!」と土下座する久美子を、義母・正子(松原智恵子)、長女・美咲(泉里香)、結月の3人はとても許す気になれない。
しかし和彦だけは久美子を許し、「割れた皿はもとに戻らないって…!(言ったじゃない)」と詰め寄る正子に、ボンドを手に、「コレで貼ればもとに戻る」と繰り返すのだった。
シリアスな場面で発せられたギャグのようなセリフに、ネットでは「とは言え、割れた皿を接着剤で付けても元通りにはならないのでは?」「割れた皿には金継ぎやろ」と愛あるツッコミが。
実は、このセリフには和彦の深~い思いが隠されていて…。
<ハッとさせられた深いセリフ③>
「ひとつじゃダメなの。両方ほしいの」(by久美子)
平穏を取り戻したかに見える一家だが、久美子と片瀬の逢瀬は続いていた。それに気づいた結月が、証拠の動画を手に久美子を責め立てると、すがすがしい表情で久美子が言ったのが、このセリフ。
家族の世話をし、毎日過ごすのが自分にふさわしい幸せだと自分に言い聞かせてきた久美子。けれど、残された時間はあと半年。「これからは、自分の生きたいように生きる!ほしいものはすべて手に入れる。それが、家族と純愛なのよ」と久美子は言うのだった。
久美子の切実な思いに対し、ネットでは「だってそれが結婚するってことでしょ? 全部ほしがるのはわがままだよ」「残された人生は楽しまなきゃ損損」などのコメントが飛び交った。
――家族と純愛。久美子は両方を手に入れることができるのか。そして家族の絆はもとに戻るのか。