なぜ再設置した幕の高さを低くしてしまったのか。富士河口湖町に問い合わせました。

富士河口湖町 都市整備課担当者:
高いポールが大型バスのミラーに当たったとみられる跡が確認されました。
また、バスが安全のため低速走行し、頻繁に渋滞が発生するなどの問題があったからです。

高すぎるポールが観光バスの通行の妨げになり、渋滞が起きていたため、低くしたと話す担当者。しかし、納得できない人も。

近隣住民(30代):
やっぱ危ない、どうしても。気をつけていても急に出てきたりすると、結局車が悪くなっちゃうから。もし何か轢いちゃったりとかした場合とか、そういうのは怖いですね。

近隣住民(90代):
(外国人観光客は)ここにも入ってきます。日陰になるとすごいです。並んで座って車が通れないほど、車じゃ出られないですよ。

一方で、外国人観光客により地元が活気づくこと自体には、肯定的な意見も…。

近隣の飲食店で働く人:
幕が出たといって観光客が減ったりとかするのは、ちょっと嫌だなとは思いますけどね。

近隣のお土産店で働く人:
観光に来られている方たちには楽しんでほしいなって思いはあるので、うまくお互いの落とし所を見つけて。写真も撮れるし、みんな嫌な思いしないねっていう状態ができればいいかなとは思う。

外国人観光客により地元が活気づく期待と、オーバーツーリズムとのはざまで、揺れる「コンビニ富士山」の町。

幕の低さは、多くの観光バスも受け入れながら、外国人観光客の危険行為も防ぎたい、そんな思いの現れだったのでしょうか。

富士河口湖町は、今後も危険な横断が続く場合、幕自体に横断禁止の看板を付け、さらなる注意喚起を促すことも考えているということです。

(『サン!シャイン』 2025年8月21日放送より)