株式会社エスエスケイ
ヒュンメルピースユニフォームによる寄付を平和学習に活用




デンマークのスポーツブランドhummel(ヒュンメル)は、『HiFA 平和祈念Balcom BMW PEACE MATCH』のエキップメントパートナーを2019年より務めています。この大会は広島と長崎のU-15世代の親善試合で平和学習を行っていることが大きな特徴。今年は試合の翌日にスタッフを含めた約50名が広島平和記念資料館を訪れるなど、平和学習を行いました。

平和学習が重要



2019年より広島市で広島と長崎のU-15世代によるピースマッチが開催されています。被爆地の県代表の選手たちが試合を通じて交流し、平和学習も行っていることが大きなポイント。ヒュンメルでは選手たちが着用するピースユニフォームを手掛け、昨年、今年とピースユニフォームの売上の一部を寄付し、平和学習に活用してもらっています。



ヒュンメルは2015年に当時ユニフォームサプライヤーだったV・ファーレン長崎と平和祈念ユニフォームを発表。以降10年で11種32枚のピースユニフォームを製作してきました。今年の寄付はヒュンメルがこの10年にわたりつくってきたピースユニフォームを組み合わせたマッシュアップユニフォームの売上から実施。7月のピースマッチの記者会見時に広島県サッカー協会に寄付を行いました。



広島県サッカー協会の宗政潤一郎会長は、「広島と長崎は、やはり平和教育や被爆の実相を伝えるということに関しては他県とは温度差がある。一緒になって取り組み、2度とこういうことが起きてはいけないと、平和の大切さを訴えていかないといけない。平和学習は平和祈念大会の中で最も大切にしているところ。そこを抜きにしては考えられない。今後も力を入れていきたい」と語ります。

覚悟のチャンスが生まれる



今年の平和学習は試合の翌日8月8日に実施。広島平和記念資料館を見学した後、広島国際会議場で行われている『原爆の絵画展』(8月20日まで開催)を訪問。広島市立基町高校の生徒が、被爆体験証言者と共に原爆被害の実相を訴えるために取り組んでいるもの。この日は、8か月かけて描いたという高校3年生の中原さんが展示の紹介もしてくれました。



「言葉だけでは伝えることが難しいことを証言者さんと油絵で表現しています。私には想像を超える出来事で、当時の資料にあたったり、10回以上聴きとりをして完成できました。子どもたちを必死に助け出そうとする母の表情が難しかったのですが、必死になる鬼の形相の中にも母のやさしさを表現しました」と描いた作品について説明。



「日常でも怖いものを見るのは、心のエネルギーがいること。原爆で起きた過去の事実が怖いっていうのは正しい認識。でも、実際にまた起きたら、こういうことになるんだよ、もっとひどい目にあうかもしれないんだよ、と考えてほしい」と語りかけました。「同じ世代の人たちに伝えることが大事だと思っていて、やっぱり『見た』と『見なかった』では感覚が違う。今回のことが、どこかに残ってくれていたらと思います。覚悟のチャンスが生まれるというか、知っておくことで行動にも影響があるのではないかと思います」と過去の事実に目を向ける大切さを説きました。

やりたいことを自由に全力でやれる今



絵画展の後、原爆死没者慰霊碑への献花を行い、約7万柱の無縁仏が眠る原爆供養塔や韓国人原爆犠牲者慰霊碑に手を合わせました。広島の中西選手が、「戦時中のことを思うと、やりたいことを自由に、全力でできる今に感謝の気持ちを感じます」と話すと、長崎代表の山岡選手は、「将来、海外でプレーしたいと思っているので、未来の子どもたちにスポーツで平和を伝えることができれば」と語りました。



広島の村上監督は、「久々に平和公園に来て、戦争の悲惨さを改めて学びました。サッカーができることは当たり前じゃない。車で送ってくれるのも、審判がいるのも、スパイクを買ってもらえるのも全部そう。スポーツに限らず、その想いを持ち続けてほしい」と話しました。



長崎の福田監督は、「昨日は素晴らしいスタジアムでサッカーができた。子どもたちにとって大きな財産になると思います。明日は長崎では登校日。長崎のことについては学べますが、広島を学ぶ機会は多くない。現地の方の話を聞いて、戦争の悲惨さや平和の大切さを肌で感じました。すごく貴重な2日間に感謝したい」と振り返りました。



『HiFA 平和祈念Balcom BMW』は、この後8月末に小学生、9月に女子U-16、来年2月に男子U-17の大会が行われます。いずれもサッカーの大会であるとともに、平和学習が行われる学びの機会に。「サッカーを通して平和を伝えられれば」と語る宗政会長の想いは、今までの8月一斉開催から、年間を通して行われることになっています。


ヒュンメルについて
デンマークのスポーツブランド「hummel(ヒュンメル)」は、世界で初めてスタッド付きのフットボールブーツを開発し、1923年に誕生。革靴でサッカーをしていた当時、真っ平らな靴底にスタッドを付け、グリップ力の飛躍的向上をもたらし、今までできなかったプレーを可能にしました。そこで重過ぎるために理論上飛べないとされるマルハナバチ(ドイツ語でhummel)が努力を重ねて飛べるようになったという逸話を重ね合わせ、ブランドネーム&ロゴに採用。100年の歴史を経て、現在は、「CHANGE THE WORLD THROUGH SPORT(スポーツを通して世界を変える)」をビジョンに、独自のブランドストーリーを展開。新しいチャレンジを続けています。
【OFFICIAL WEBSITE】https://www.hummel.co.jp/
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