志尊淳さんが主演を務めるアニメーション映画「バブル」の完成披露イベントが4月7日に行われ、志尊さん、広瀬アリスさん、梶裕貴さん、畠中祐さん、千本木彩花さん、荒木哲郎監督が登壇しました。

この作品は、世界に降り注いだ泡<バブル>によって、重力が壊れた東京で、少年と少女の思いが引かれ合う、グラビティ・アクション・ラブストーリー。

畠中祐、梶裕貴に怒られる「余計なこと言うなよ!」

本作の主人公・ヒビキを演じた志尊さんは、「僕が声を入れたときは、アクションシーンが完成していない状態だったので、本作を見させていただいたときに、抽象的な言葉になってしまうんですが、ダイナミックでカメラワークがすごかったです。そして、そのアクションシーンの中にも感情が見えました」とコメント。

バブルを調査する科学者・マコト役の広瀬さんは「アトラクションに乗っているかのような、気持ちが昂る状況に陥りました。ハラハラ、ドキドキして、ワクワクが見ている間止まらなかったです。なかなか見られない景色がこの作品では見られるので」と答えました。

続けて、「すみません、(登壇している)メンバーが素晴らしすぎて、緊張でのどが絞まりすぎて…。冷汗が止まらなくて」と明かすと、隣にいた畠中さんも「汗かかれてますね」と反応。

これに対し、梶さんは「余計なことを言うなよ!畠中くん!」と注意し、会場に笑いを誘いました。

司会者から梶さんに話が振られると、突然、広瀬さんが「すみません…汗を拭きに行ってもいいですか?」とお断りを。そして、「写真撮らないでぇぇぇ!」と絶叫しながら、ステージから降壇しました。

梶さんは「(写真は)僕を撮ってください!」とフォローしつつ、本作のアクションシーンについて「(建物と建物を飛び越えたりする)パルクールはアクションが売りになってくるので、映像を作るというのは大変だろうと思っていたのです。ですが、それが本作に詰まっているフィルムでした」と語りました。

その後、広瀬さんが「ごめんなさい!」と言いながらステージに戻ってくると、登壇者たちは「おかえりなさい」と笑顔で迎えイベントは進行していきました。

広瀬アリスの切ないラブストーリー

本作は、「人魚姫の物語」をベースに制作した切ないラブストーリー。

広瀬さんは、「自分の話で申し訳ないんですが、中学生の時、片思いをしていた人に話しかけられないまま、1年が過ぎてしまい、そのまま終わってしまったんです。すごく切なかったんですけど、『そのころの自分はピュアだったな』と(笑)。(本作を見て)そのことを思い出しました」と振り返りました。

さらに、先ほどの降壇を振り返り「あと…今、切ないです」と言い、会場に笑いを誘いました。

本作を鑑賞して号泣したという畠中さんは、「公開前なので詳しいことは言えないのですが、心の琴線に触れるような繊細なシーンが、登場人物の切ない横顔や、別れてしまう瞬間の切なさや、背景などのいろいろなところに散りばめられています。そこを皆さんに探していただいて楽しんでもらえれば」と呼びかけました。

これに対し、荒木監督は「初号試写を見たときに、畠中さんが言ってくださった『よかった』と言う言葉が、本物のそれ(言葉)だったので、すごく励まされました。ありがとう」と感謝。

志尊さんは、「自分の作品は主観的になって、客観的に作品を楽しめないんです。ですが、この作品は、心に来るものがいろいろな箇所でありました」と振り返りました。

作品概要

世界に降り注いだ泡<バブル>で、重力が壊れた東京。

ライフラインが断たれた東京は家族を失った一部の若者たちの住処となり、ビルからビルに駆け回るパルクールのチームバトルの戦場となっていた。

ある日、危険なプレイスタイルで注目を集めていたエースのヒビキ(志尊淳)は無軌道な王令で重力が歪む海へ落下してしまった。そこに突如現れた、不思議な力を持つ少女ウタがヒビキの命を救う。

驚異的な身体能力を持つウタは、ヒビキと彼のチームメンバーたちと共に暮らすことになる。そこには、メンバーたちの面倒を見ながら降泡現象を観測し続ける科学者マコト(広瀬アリス)の姿もあった。

穏やかな仲間たちと、たわいのない会話で笑い合う日常生活に溶け込んでいくウタ。なぜか2人だけに聴こえるハミングをきっかけに、ヒビキとウタは心を通わせていく。

しかし、ヒビがとウタに触れようとするとウタは悲しげな表情を浮かべて離れてしまうのだった…。

ある日、東京で再び降泡現象がはじまった。降り注ぐ未知の泡、ふたたび沈没の危機に陥る東京。泡が奏でるハミングを聴きとったウタは、突然ヒビキの前から姿を消してしまう…。

なぜ、ウタはヒビキの前に現れたのか、2人は世界を崩壊から救うことができるのか。

2人の運命は、世界を変える驚愕の真実へとつながる―。

映画「バブル」は、5月13日(金)より、全国公開。
NETFLIX 版は4月28日(木)より、全世界配信。
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2022「バブル」製作委員会