長澤まさみが、社会の闇へ堕ちていくシングルマザー役に挑戦し、内縁の夫のホストを阿部サダヲが演じることで話題になっている映画「MOTHER マザー」。今回、長澤演じる母親の歪んだ愛情しか知らずに育った17歳の少年を、奥平大兼(おくだいらだいけん)が演じることが発表された。

物語は、男たちとゆきずりの関係をもち、その場しのぎで生きてきたシングルマザーの秋子(長澤)が、息子の周平(奥平)に奇妙な執着を見せ、 忠実であることを強いる。 周平の小さな世界には、母親しか頼るものはなく、次第に社会から孤立していく中で、 母との間に生まれた“絆”によって彼を殺害事件へ向かわせる。

長澤まさみも絶賛「とても助けられた」

渋谷駅でスカウトされたことがきっかけとなり俳優の道へ進んだ奥平。現在16歳で、本作が初オーディション初スクリーンデビューとなる。

当時の心境について「勉強になればとオーディションを受けました。審査側の机は選考書類の山でしたし、“絶対受かるわけがない!”と思っていたので、合格の連絡を聞いたときは、嬉しいよりも驚きの方が大きかったです」とコメント。

また、初めての現場については「長澤さんが“大丈夫”と優しく声を掛けてくださり、お母さんのように接してくださったおかげで、脚本を読んで僕が感じた周平を演じることができました」と振り返った。

母親役を演じた長澤は「奥平くんは初めてお芝居をするとは思えないくらい堂々としていて、感じたことや思ったことを素直に反応してくれたので、今回、私はとても助けられていたように思います」と話した。

映画「MOTHER マザー」 今夏 TOHOシネマズ日比谷ほか 全国公開