ミュージカル『四月は君の嘘』で宮園かをり役を演じる元Juice=Juiceの宮本佳林さん。
グループを卒業したあとはソロアーティストとして活動を続け、2025年6月には4枚目シングルを発売するなど精力的に活躍。アーティスト・宮本佳林としてのこれからや、最近「好きかも?」と思い始めたというカメラについても伺いました。
後輩育成はまだ「自分自身がまだ輝いていたい」
アイドルとして活動中も演技の仕事をしていた宮本さんですが、その演技が宮本さんの歌にどう影響を与えてきたのか伺いました。

ーー演技がアーティストとしての表現に繋がってきた部分もあるのでしょうか?
私が初めて演技というのをやらせていただいたのが小学5年生で、ル・テアトル銀座でやっていた『おじぎでシェイプアップ!』というモーニング娘。さんの舞台からでした。なのでハロプロ研修生に入った頃には演技をすごくやらせてもらっていて、それが歌の表現にも繋がっていたなと思うことはありますね。
もちろん年数を重ねているので「普段こういう風にやったらこういう風に聴こえるよね」というテクニックはあるんですが、今こうやって学ばせてもらっていることで、それだけじゃ伝わらない呼吸の仕方だったり、立ち居振る舞いだったりで伝わる何かがあるんだな、というのが、(アーティストとしての表現に)影響を与えてくれるんじゃないかなと思っています。
今までは1曲1曲で感情の引き出しを開けて、「この感情だ」「こういう体の状態だ」っていうのを表現することが多かったんですが、ミュージカルは何時間も通して同じ状態でいるので、その中で生まれる感情だったりは、1曲の中で作るものとはまた違う味があるんです。
その過程で作れた何かが、またアーティストとして1曲で表現しなきゃいけない時に活きてくるなっていう感覚はあります。

これまで培ってきたテクニックに加えて、今回のミュージカルではさらに違った表現方法を身につけアーティスト活動に活かしたいと語る宮本さん。
そんな宮本さんに、ここまでのソロ活動とこれからのキャリアプランについて伺いました。
ーーJuice=Juiceを卒業されて4年半が経ちましたが、ソロ活動の手応えは感じていますか?
とにかく今の自分にできる最大限を尽くして来れているな、というところは感じています。
ソロだからこそ、自分が頑張れるだけ頑張らせてもらえるという部分で、後悔なくここまで来れているんじゃないかなって思います。
ハロー!プロジェクトって卒業しちゃうと音楽活動はあまりしないだろうという固定概念みたいなものがかなりあったのかな?と思っていて、ソロ活動を始めた最初の頃は「やってたの?」みたいな呟きとかをよく見ていたんです。
それがどうしても悔しくて、「いや!やっているよ全然!」と思うことがありました。
グループの時とは違った表現がしたいという気持ちもあって卒業したので、それが伝わるといいなというのが、ありつつの4年間でした。
最近は卒業しても音楽活動をやっていることがハロー!プロジェクトのファンの方の中でも結構当たり前になって、それは私だけの力ではなく卒業したメンバーが続々ソロ曲を出しているっていうのもありますけど、そういった部分ではまずハロー!プロジェクトのファンの方には特に知ってもらえるようになってきたという感覚はあります。
それ以外にもこうして今回のミュージカルだったり、外部でお話をいただいたりする機会が増えたりして、活動してるということを広められているんだなっていう感覚はありますね。
ーー鈴木愛理さんというソロ歌手として活躍されている先輩もいらっしゃいますが…
すごいな!って素直に思います。私もたくさんの方に宮本佳林の歌だったり表現だったりが届けばいいなと思っています。
「こういう風になりたい」というよりは、「ソロで日本武道館に立ちたい!」という絶対に叶えたい目標があって。あとはやっぱり宮本佳林の歌だったり、表現が必要とされる場所で輝いて、宮本佳林を好きになってくれる人達が増えればいいなって思っています。

ーー例えば、ハロプロの後輩たちの育成みたいなところはやっていきたいと思いますか?
誰かを育てるとか、教育をするという立場に身を置くのであれば、自分が表に立つ人間じゃなくなってからがいいな、というのはすごく思います。アイドルとして全てを分かってあげられる立場でお話できたり悩みを聞いてあげたりっていうことができるのは、すごく大きいんじゃないか最近自分でも思うので、育成に興味が全くないとかではないんですが、まずはやっぱり自分自身がまだ輝いていたいなと思っています。
最近気づいた「私カメラが好きなのかも?」
『めざましmedia』のコンセプト “好きでつながる” にちなみ、宮本さんの好きなことも聞いてみました。

ーー宮本さんはカメラがお好きと伺いました。
カメラはすごく凝っているとかでは全くないんですけど、稽古場ですごく写真を撮りたくなるので、「私カメラ好きなのかも?」と思い始めてるところです。
一応Vlog用のミラーレスの一眼カメラを持っていて、まだマニュアル操作ができなくてオート撮影で撮っているんですけど、楽しいです。
仲間が仲良くしている様子を撮るのがすごく好きで、そこに混じるというよりは、それを画に納めたいというタイプみたいで、めちゃめちゃ写真撮っています。
稽古場の写真はまだ台組とかが公開できないので、SNSにはなかなか上げられないんですけど、徐々に上げていけたらいいなと思っていますね。



ーーカメラ自体は1年前くらいに買ったみたいですが何をきっかけに?
YouTube撮影がしたかったのがきっかけの一つですね。あとはハワイに行く機会があって、その時に写真をたくさん撮りたいと思ったのもきっかけの一つだったような気がします。出会うべくして出会ったカメラさんって感じです。

あとはアニメ・漫画が大好きですね!特に少年漫画が好きで毎週読んでいる人です。
毎週楽しみにしていて私はそれで生きています(笑)。
ーー少年漫画ですか!?なぜまた少年漫画を?
にわかだと思われてしまうかもしれないんですけれど、『鬼滅の刃』から入っているんですよ。
2019年に『鬼滅の刃』を見てハマり出して、その前の作品とかも今一生懸命回収し始めてるところです。
今までは漫画とかアニメに触れてきていなかったんです。触れる機会があまりなかったので、大人になって触れたら今すごい沼ちゃったという感じですね。本当に最近ハマって、恐るべき勢いで全てを回収しています!
なので、まだこれもそれもどれも観られていなくて、まだまだ観たい作品がたくさんあります。
一回記憶を無くしてもう一度読みたいってみんなが言うような名作たちもまだ見られてないので、私はまだこれから楽しみが待っていて嬉しいなって思っています(笑)。
【公演概要】
ミュージカル『四月は君の嘘』
岡宮来夢/東島 京(Wキャスト)
加藤梨里香/宮本佳林(Wキャスト)
希水しお/山本咲希(Wキャスト)
吉原雅斗/島 太星(Wキャスト)
原作:新川直司(講談社「月刊少年マガジン」)
脚本:坂口理子
作詞・作曲:フランク・ワイルドホーン
作詞:トレイシー・ミラー/カーリー・ロビン・グリーン
編曲:ジェイソン・ハウランド
訳詞・演出:上田一豪
2025年8月23日(土)~9月5日(金)昭和女子大学人見記念講堂
製作:東宝/フジテレビジョン
協力:学校法人 昭和女子大学
【料金】(全席指定・税込)
S席 14,000円 A席 9,000円
【チケットお問合せ】TEL:0570-00-7777(ナビダイヤル) 東宝テレザーブ