あまたの10代の命を散らせた特攻隊の真実
特攻隊は、第二次世界大戦中に日本軍が行った、爆弾を積んだまま敵艦に体当たりをする特別攻撃部隊で、その隊員の多くは10代の若者たちでした。
番組では、特攻隊の成り立ちから「桜花」「震洋」「伏龍」など、それぞれの特攻兵器について詳しく解説。さらに当時の海軍の人権軽視の姿勢と、それにあらがった開発者の葛藤や思い、さらに開発者が、戦後復興のシンボルとなったある物を作るに至った経緯も取り上げます。
20歳に満たない青年たちが次々飛び立っていく映像に、ゲストらは涙も…。さらに、特攻隊で教官を務めた、戦後日本を代表する俳優“世界のミフネ”こと三船敏郎さんは、多くの10代の若者を特攻隊として見送ったことをどのように感じ、語っていたのか。その真実を秘蔵映像とともに残された遺族が語ります。

里見浩太朗が見たB29
日本が太平洋戦争に突き進むきっかけとなった、松岡洋右の国際連盟での1時間20分に及ぶ大演説は大失敗に終わりましたが、何を失敗したのか?そして帰国直後に彼がとった驚きの行動とは!?
また番組では、戦時中の世論操作や“子ども向けプロパガンダ”“国防婦人会”など、国がいかに国民を戦争に熱狂させ、軍国主義を作りあげていったかも取り上げます。
さらに、幼少時に戦争を体験している里見浩太朗さんは、幼き日に見たアメリカ軍の爆撃機B29について語ります。そして戦後の名優・高峰三枝子さんの慰問や、著名人が戦争を語る、貴重な映像の数々を届けます。

横井庄一さん、小野田寛郎さんの潜伏生活から玉音放送秘話まで
終戦後も終戦を知らず1972年までグアム島のジャングルに潜伏していた横井庄一さんと、1974年にフィリピン・ルバング島から帰国した小野田寛郎さんの2人が、いかにして生き延びたのか。
その潜伏生活や帰国後の様子を映像から読み解きます。
さらに戦後の食糧難に際し、国民が“代用食”として食べていたレシピを完全再現。ある食べ物を代用品で作ったその味に対してゲストの反応は!?
番組では、昭和天皇の玉音放送が録音されてから放送されるまでの緊迫の一部始終も公開。池上彰さんは「戦争は始めるのは簡単だが、終わらせるのは難しい」と語ります。
また、フジテレビでは、戦後80年特番として、平日午後帯の「ハッピーアワー」枠で『はだしのゲン』(前編)を8月6日(水)13時50分より、後編を8月7日(木)13時50分より再放送。『ゾウのはな子』を8月8日(金)13時50分より再放送します。
3作とも、2007年にフジテレビでドラマ化した作品。『はだしのゲン』は、原作者である漫画家の中沢啓治さん自身の被爆体験をもとにした自伝的作品で、2007年に本作で初めてテレビドラマ化されました。
『ゾウのはな子』は、戦前の上野動物園のスター的存在だった象のはな子と、戦争のため動物たちの死を選ばざるを得なかった飼育員の苦悩を描く物語です。

『ザ!戦後80年の映像遺産SP 池上彰×加藤浩次の運命の転換点』は、8月8日(金)18時30分より、フジテレビで放送されます(※一部地域では、20時からの短縮版)。