日本財団が実施している、海への興味関心・好奇心を喚起し、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていく「海と日本プロジェクト」。
その一環として、世界一の長寿テレビアニメ 『サザエさん』(フジテレビ)とのコラボレーションが決まり、3月22日に発表セレモニ―が行われました。
子どもたちに海にもっと親しんでもらいたいという思いから、子どもにもなじみ深い『サザエさん』とのコラボが決定。
イベントでは、まず『サザエさん』のオープニングアニメーションの施策が紹介。海が見える観光地の春(4月~6月)、夏(7月~9月)の情景がスクリーンに登場し、イメージ写真も公開されました。
続いて、特別番組の制作・放映が発表に。
サザエさん一家の日常から“知られざる海のギモン”を紐解いていく内容になるそうで、『サザエさん』の本編のように、テーマごとにエピソードをわけた形での構成を考えているとのこと。
放映は、フジテレビ系列27局で9月中旬ごろを予定しているそうです。
また、47都道府県において年間3500以上のイベントが行われている「海と日本プロジェクト」とのさまざまな連携も明かされました。
さらに、サザエさんが登場しアピールする場面も。
サザエさんが全力PR「海について考えていきましょう!」
海をテーマにしたブルーの衣装でさわやかに登場したサザエさんに、司会を務める渡邊渚フジテレビアナウンサーは、「サザエさんに会うのは初めてなので、緊張しています」とニッコリ。
早速、サザエさんは、廃漁網をリサイクルしたバッグをアピール。すると、渡邊アナは「これでお財布を忘れなくてすみますね」とウイットに富んだツッコミ。
サザエさんはコラボにあたって、「私たちも大好きな海。その海では今、いろんな問題が起きているんですって!私たちと一緒に、海について考えていきましょう!」と呼びかけました。
海を見ながら発想したのが『サザエさん』
日本財団・笹川陽平会長は「海が健康な状態で管理されていないと、人類の生存に関わる問題なんです。ですので、“海の健康”を保全するために努力しております。昨今は、子どもたちの海離れが進んでおりまして、『海が嫌いだ』という方が4割ほどいらっしゃるんです」と意外にも思える報告。
続けて、「そこで、さまざまな活動をさせていただいております。その活動を長谷川町子美術館の川口先生が見ていてくださり、『サザエさん』とのコラボをおっしゃってくださったんです。もっと子どもたちに海に親しんでもらいたいという計画です」と説明しました。
長谷川町子美術館・川口淳二館長は、「長谷川町子が疎開で福島県に戻った際に、新聞社に4コマ漫画を依頼されました。その主人公は“おてんば娘”と決められていましたが、なかなか名前が思いつかなかったんです。そこで、近くにあるももち浜に何度か足を運んでいるうちに、海を見ながら発想したのが浪平、フネに囲まれたサザエ、カツオ、ワカメなんです。それで、『サザエさん』なんです」
そして、「1946年の4月21日に最初の4コマ漫画を発表しました。そこからアニメ『サザエさん』も53年目になります。このプロジェクトと『サザエさん』がコラボできるのは、皆さまのおかげです」と結びました。