音楽プロデューサーの小林武史が代表理事を務める一般社団法人APバンク(以下、ap bank)が、「PROTECT“to U”(プロテクト トゥーユー)」プロジェクトを立ち上げ、保健・福祉・行政・医療周辺・教育系施設に関わる人に向けてマスクを寄付する支援を行うことを発表した。
ap bankは、4月17日に新型コロナウイルス感染拡大に対する支援プロジェクトとして「GREAT FARMERS to TABLE」を立ち上げて、これまで飲食店向けに出荷していた食生産者への支援を開始していたが、加えて、昨今のマスクが不足している状況を鑑み、マスクの支援も開始した。
マスクは、東日本大震災以降、ap bankが支援を続けてきた「東北コットンプロジェクト」の綿を使用し、国内生産による上質な布マスクを作成。また高機能(N95対応・0.1μm超微粒子を99%カット)のフィルターを付属して、マスクに装着できるようにしている。
現在、まずは約2万枚を生産する目途が立っており、5月後半から各団体へ寄付を開始する予定。
下段左から)山本拓夫(Sax)、小倉博和(Guitar)、河村“カースケ”智康(Drums)、沖祥子(Violin)、四家卯大(Cello)
さらに、5月8日よりBank Band with Salyuが心をひとつにして演奏した新たな「to U -PROTECT“to U”version-」の映像を、ap bankオフィシャルYoutubeチャンネルに公開。
今回の映像は、新型コロナウイルスと向き合う医療従事者や、今の状況に不安な思いを抱えている全ての人たちに向けて、未来への希望を込めてリモートセッションによって撮影された。
東北の震災の時に田んぼなどに塩害があって、そこからなんとか立ち上がろうと生まれたのが東北コットン。そこで生まれた綿が、今戦っている人たちをいくらかでもサポートすることができることになって、「ネガとポジが繋がっている」ことを実感しています。
改めて「to U」の“U”の字を見ると、何かと繋がってたり何かを下支えしたりしてるような文字に見えたりもします。また“U”の字から連想する“Universe”や“Unite”の言葉の意味からも孤立したりバラバラになってるようにみえる現在でも「利他を思う気持ちと利己は繋がっている」というようにも思えます。
Bank Bandのみんなも町内会の有志みたいに集まってくれた。こんな時期に協力してくれたスタッフや、人との接触が避けられない仕事に従事されている方々、そしてなにより医療の現場でがんばってくれている人たちに感謝します。また、聴いていただいたみなさんにとってこれが何らかの力になることを願ってます。
不安と無力感に飲み込まれそうになる中で、何度もこの歌を歌ってきた気がします。
やはりまた、祈るように
そしてまた、「今が好き」だと言える未来にするのだと、誓う気持ちで
to U