エンターテインメントの裏側に密着する番組『連続ドキュメンタリー RIDE ON TIME』。Season4の第5弾として、Kis-My-Ft2が特集されている。

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3月11日(金)の放送は、Episode2「模索」。

キスマイの愛称で親しまれ、バラエティー、ドラマ、舞台などさまざまなフィールドでの活躍が目覚ましい7人。そんな彼らが現状に満足することなく挑戦を続け、新たな道を模索する日々を追った。

藤ヶ谷太輔が挑戦!ミュージカルで日々苦心

藤ヶ谷太輔さんが挑戦の場として選んだのは、ミュージカル。2019年に自身初のミュージカル主演となった「ドン・ジュアン」で多くの女性を魅了する稀代のプレイボーイ、ドン・ジュアンを演じた。その繊細かつ色気あふれる熱演が好評を博し、2年ぶりの再演が決まった。

そんな待望のミュージカルで再び舞台に立つこととなった藤ヶ谷さんは、芝居や歌のみならず、ダンスや殺陣の稽古にも余念がない。

この舞台をどう感じているのか、という番組の問いに「大変ですね」という藤ヶ谷さん。続けて、「いっぱいいっぱいですよ。声の出し方とか難しくていまだに全然できない。休憩時間とか、僕、めちゃめちゃ大人気。演出家の方が来て『あのシーンをこうしたい!』って。歌の方が来て、振付の方が来て…皆さんに囲まれて『あぁ…』って(笑)」と、日々苦心している様子を明るく語った。

さらに、番組スタッフがデビュー10周年について聞くと、「改めてアイドルって何かな。自分ができるアイドルって何かなって、模索というか…今まで味わったことのない感覚がありますね」と、つぶやく。そして、「なんですかね」と笑った。

そしていよいよ幕が上がる。東京や大阪で32公演が行われた「ドン・ジュアン」。藤ヶ谷さんは、千秋楽のカーテンコールで「藤ヶ谷を初めて見たという方もいらっしゃるかと思いますし、僕は普段、Kis-My-Ft2というアイドルをやってます」と、自己紹介。

続けて「今後もし、ライブがあったら、ぜひ来てください。すごく魅力のたくさん詰まった6人がいますので。いろいろなものが『ドン・ジュアン』をきっかけに盛り上がればいいな」と、グループを宣伝する場面も。藤ヶ谷さんは、模索しながらも、前を見て歩み続けていた。

中堅グループだからこそ、ダンスも“進化”

高いダンススキルを持ち、グループでは振り付けも担当する千賀健永さんは、アリーナツアーに向け1人模索していた。ダンスナンバー「Girl is mine」の振りを一新することになったのだ。

納得のいくダンスが完成するまで、決して妥協を許さない千賀さん。そこには「僕たちも一番下が30歳で(ジャニーズ事務所の中でも)中堅なので、どんどんダンスをしなくなっていく…というか、『年だからか』っていうふうに思われるのもしゃく」と、長年活動を続けているからこその思いが。

「年だからか」と思われないためにも、「進化し続けているものをファンの皆さんの前で見せて、『やっぱりキスマイってかっこいいんだな』って思ってもらえるようなダンスを作りたい」という強い思いで、振り付けをつくっていることを明かした。

千賀健永が絵を描き始めた理由

千賀さんは、ダンス以外にイラストの才能もメンバーから認められている。数年前から本格的に絵を描くようになり、作品を作り続けている千賀さん。しかし、絵を描き始めたころの話を聞くと「(絵は)自分のストレスのはけ口っていう感じです。トイレみたいな感じ。ストレスを絵にぶつけてるので、前向きな絵は1個もないです」と語る。

Kis-My-Ft2はデビュー当時、玉森裕太さん、藤ヶ谷さん、北山宏光さんの3人がグループのメインとして活動。横尾渉さん、千賀さん、宮田俊哉さん、二階堂高嗣さんは華やかな衣装を着る3人とは違うポジションにいた。

「メンバー間で如実にお仕事の量とか、方向性が違う中で、100%割り切れてないですからね。『なんでこんなに歌割をくれないんだろう』とか、『なんでダンスうまいのに、一番端で踊らされなきゃいけないの?』とか」と、当時を振り返る千賀さん。「そのはけ口を見つけることが、すごく大事だなと思っていて。それが僕は絵だった」と、絵を描き始めた経緯を語った。

そんな千賀さんの絵は、今ではコンサートロゴに使用される大きな武器の一つとなった。

年齢を言い訳にせず、ダンス面でも“進化”を求める千賀さんの姿に、SNSでは「キスマイにはずっと踊っていてほしい」「千ちゃん(千賀)の本音、すごくうれしい」「あの振り付け、千ちゃんだったんだね…かっこよくて好きだった!」と、感激するファンのコメントがあふれていた。

グループとしてもう1つ上にいくヒントは?

ツアーのリハーサルの合間、スタッフと打ち合わせを始めたのは北山さん。新曲「Fear」のライブ用映像を演出することになっていた。

事前に伝えていたイメージをもとに描き起こされた絵コンテを見た北山さんは、「画面映って1発目で目がドンッてあったほうが、インパクトあるかなって。狙いとしては、気持ち悪いほうがいい」と修正を依頼。アイドルが持つイメージとはかけ離れた“気持ち悪い”映像を追求する真意を「結局、何も印象に残らないのが一番つらい」と、説明した。

北山さんは、デビューからの10年をどう捉えているのか。「個人的にはまだ10年だからって感じなんですよね。15年、20年と続けていくためには、どうするのが一番いいのかって考えます」と、常にグループのこの先を考えているという。

また、「時代によって、すぐ『面白いね』っていうほうにパンって変われる勇気もずっと持っていたいし、だけどもともとはジャニーさんにつくってもらったグループだから、その時の初心を忘れない、情熱みたいな(ものは持っていたい)」と語った。

2005年に結成されたKis-My-Ft2が、念願かなってCDデビューできたのは2011年のこと。結成からデビューまで、6年という長い歳月を費やした。

北山さんは、結成当時のことを振り返り「ジャニーさんがなんでこのグループつくって、どういう風になっていってほしいか、ちゃんとした説明受けてないんですよね。でも絶対に理由があるはずなんですよ。たぶん、そこにグループとしてもう一個上にいくヒントがあると思う」と、その“理由”を今も探している。

恩師を思い浮かべ、穏やかな表情でありながら強い向上心を見せる北山さんに、SNSでは「ジャニーさんの話をする北山くん好きだな」「模索しながらジャニーさんに誇れるグループになってほしい」「この向上心、ジャニーさんが見越してたよね。だから何も言わなかったはず」というコメントが多く見られた。

次回、3月18日(金)は、個性に磨きをかける宮田さん、ツアーに向けて衣装を作る玉森さんに密着。玉森さんがカメラに語った「売れないとダメなんで」という言葉の真意とは?

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