鋳物職人の復活とともに完成 “1.3mmへの挑戦”が形に
錦見鋳造株式会社(本社:愛知 県名古屋市港区、代表:錦見 泰郎 にしきみ やすお)は、1960年に創業した鋳物工場です。長年培ってきた精密鋳造技術を基盤に、2003年に薄さ1.5mmの初代「魔法のフライパン」を10年かけて開発。「料理が美味しくなるフライパン」として評判を呼びました。
さらに10年の歳月をかけて「より使いやすく、長く使える鋳物調理器具」を目指し、2024年『魔法のフライパンII』が完成。
発売から1年、さらなる改良を繰り返し、鉄鋳物としては驚異の薄さ1.3mmを実現させました。
1.3mmに更新された「魔法のフライパンII」は、2025年7月より順次販売開始致します。
【URL】 https://maho.shop-pro.jp/ (魔法のフライパン公式オンラインショップ mahoucook)

鉄鋳物の最高峰となる、側厚1.3mmを実現
側厚わずか1.3mmの薄肉鋳造を実現し、さらに軽量に
製品全体の改良を続ける中、側厚わずか1.3mmの薄肉鋳造を実現。従来品の軽量化に成功しました。
「魔法のフライパンII」25cm 重さ約960g
■製品の特徴
遠赤外線放射率80%超で、炭火のように芯からふっくら焼き上げる
凹凸仕上げ+高温焼き入れ処理で、焦げ付きにくくお手入れも簡単
PFOA・PTFE不使用/長年使い続けられるサステナブル素材
全工程を国内で生産。職人の手仕事と技術力の結晶
■開発背景
鋳物製品は、[一生モノとして使える耐久性]がある一方で、重さがネックとされてきました。
本製品では高性能と軽さの両立という長年の課題を、精密鋳造と焼き入れ技術で克服。
近年では、安価な樹脂加工フライパンの大量生産により、「使い捨て」の生活様式が一般化しています。また、PFOAやPTFEといった化学物質による健康や環境への影響も懸念されています。
【「安心・安全」「買い替えない」「長く使う」】を求めるユーザーのニーズに応える調理器具として、「魔法のフライパンII」は開発されました。
今こそ、「消費する道具」ではなく、「共に暮らす道具」を選ぶ時代へ。
私たちはこの製品を通じて、持続可能な暮らしと、日本のものづくりの可能性を広げていきたいと考えています。
開発ストーリー|三度止まった時計を、強い思いが動かした
側厚1.3mm『魔法のフライパンII』の完成には、技術だけでなく、人の思いが込められています。
溶けた鉄の温度は1300℃を超える
『魔法のフライパンII』発売開始直後、代表取締役の錦見泰郎が心筋梗塞で緊急入院し、工場も一時は稼働停止となる事態に直面しました。
しかし、「この製品だけはなんとしても世に広めたい」という社長の強い思いと、社員たちの支えによって、退院後徐々に現場が動き出しました。
しかし、昨年12月再度体調が悪化。心臓のバイパス手術により、一命を取り留めることができました。
退院後は体調が万全では無い中、気力と周囲の支えにより、生産を再開し改良を継続。
今年3月に行った3回目の手術も成功し、再び現場に立ち戻った社長の変わらぬ強い思いと社員たちの支えにより、工場は再始動。
ついに<側厚1.3mm>“鋳物の最高峰”ともいえる薄さを、形にすることができました。
今後の展開|世界中の人々に良さを知ってもらいたい
今年4月より、独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)が運営する、海外バイヤー専用のオンラインカタログサイト「Japan Street(ジャパンストリート)」に登録を開始。現在、南アフリカ・北米のバイヤーとの商談も進行中です。
また、今月よりZenGroup株式会社が提供する、集客支援型越境ECバナー「Zen Link」をオンラインショップに導入。
世界中の人々に必要とされるよう、技術の革新・開発に挑戦し、鋳物の可能性を広げていきます。
※ 「魔法のフライパン」は、錦見鋳造株式会社の登録商標です。
【会社概要】
社名:錦見鋳造株式会社(にしきみちゅうぞう)
事業所所在地:三重県桑名郡木曽岬町栄262番地
代表取締役:錦見 泰郎(にしきみ やすお)
設立: 1989年9月1日(創業1960年)
事業内容: 銑鉄鋳物製造業。自社オリジナルのフライパン・北京鍋・玉子焼き器を開発・製造し、自社ECサイトにて販売。
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ