小松菜奈さんと坂口健太郎さんがW主演を務める映画「余命10年」。その特別映像が公開されました。

この作品は、ヒロインと同じく難病を患い余命10年を生きた小坂流加さんの同名小説が原作。自らの余命を知り、もう恋をしないと決めた高林茉莉(小松さん)と、生きることに迷い、自分の居場所を見失った真部和人(坂口さん)のありふれた毎日が輝き出すという、切ないラブストーリーになっています。

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今回解禁された特別映像“想い”編では、主演の2人と藤井道人監督が、この作品に並々ならぬ覚悟を持って臨んだ ことがヒシヒシと伝わってくる内容となっています。

藤井監督は、“余命もの”の作品に対して、ある種の抵抗があったといいます。しかし、原作者の小坂さんが、命を懸けて書き綴った物語を読んで、その強い思いに心を動かされて引き受けたと明かしています。

「小坂さんが生前に書かれたものと、闘病中に加筆された部分というところの生々しさだったりとか、彼女の本当に書きたかったことに対しての執着みたいなもの、それがすごく生きているように感じたんです」

小坂さんの遺志を継ぎ映画を完成させた藤井監督ですが、その熱い思いに呼応するかのごとく今回の役を全身全霊で演じた小松さんと坂口さんのふたり。

ヒロインの“茉莉”を演じた小松さんは「監督は、小坂流加さんのご家族に対して敬意だったり、一つひとつがすごく丁寧でこの作品に特別な思いがあるんだなって。それを超える熱量で挑まなくてはいけない」と役作りについて明かし、約1年間に及んだ撮影を振り返って「この作品が宝物になる」と語っています。

“和人”を演じた坂口さんも「生半可な気持ちじゃできないなと、すごく強く思いました 」と覚悟を持って役を演じたそう。

小松さんが演じた茉莉については「きれいごとだけじゃない茉莉の生き様というか、生きた証じゃないですけど、それをちゃんと丁寧に書いていたから、こんなにいろんな人に刺さるんだろうなって思いました 」と述べました。

先日行われたプレミアイベントでは、小松さんが感無量の涙を流しながら、「演じ終えた後は抜け殻になるほど燃え尽きた」と語り、坂口さんやそのほかキャスト陣も思わず目を潤ませた作品。

藤井監督も「命を懸けてつくった」と語るなど、作品に対するキャスト・スタッフの強い思いにも大きな注目が集まっています。

特別映像&作品概要

映画「余命10年」特別映像(”想い”編)

20歳で不治の病にかかり、もう恋はしないと心に決めた余命10年の茉莉。生きることに迷い、自分の居場所を見失った和人。同窓会で再会した2人は惹かれあい、ありふれた毎日が嘘みたいに輝き出す。

思い出の数だけ失われていく時間――彼らが最後に選んだ道とは?

原作:小坂流加「余命10年」(文芸社文庫 NEO 刊)
監督:藤井道人
脚本:岡田惠和、渡邉真子
出演:小松菜奈、坂口健太郎
山田裕貴、奈緒、井口理 / 黒木華
田中哲司、原日出子、リリー・フランキー / 松重豊
音楽・主題歌:RADWIMPS 「うるうびと」(Muzinto Records / EMI)

映画「余命10年」は、3月4日(金)より、全国公開。
配給:ワーナー・ブラザース映画

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