『突然ですが占ってもいいですか?』(フジテレビ)でも人気の琉球風水志・シウマが、2022年の開運行動を教えた。

野球少年で、高校では春の選抜大会(甲子園球場)まで出場したシウマが、野球で食べていく道を望みながらも占い師を始めることになった理由や、風水師の母とともに独自の占術「数意学」を編み出した経緯、そして「厳しく難しい年」という2022年の運気アップの秘策についても明かした。

<【前編】“お守り”数字は7!シウマが教える「弱肉強食で厳しい年」2022年の運気アップ術>

また、「日常生活ですぐに使える運気アップ術」を詰め込んだ「あなたの居場所がすべて開運スポットになる琉球秘術」(宝島社)から、「特に大事なポイント」についても伝授した。

<シウマ インタビュー【後編】>

――シウマさんは沖縄出身で、沖縄というとユタ(民間霊媒師)を連想する人も多いと思いますが、シウマさんも占い師の家系の方なのでしょうか。

風水師の母からは、祖父は士族で、琉球士族の技(琉球風水)を操っていたと聞いたことがあります。でも、僕はそういう環境で育ったということはまったくなく、ごく普通の野球少年でした。ずっと、野球の道に行こうとしか思っていませんでしたね。

――高校時代は甲子園にも行ったのですよね。

春の大会に出場しました。大学では大学野球をやり、そのあと、社会人野球という、企業の野球チームへの入団を目指したんですけど、野球の道に行こうとすると、なぜかことごとく止められるんです。

ある企業では、入団テストを受けて、受かったけれど採用枠がなく、「1年浪人しますか?」と聞かれ、別の企業では、入団テストに受かったものの、なんとなく気が進まないなぁと思ったら、「半年後に廃部になります」と明かされたり。

また別の企業では、1日目のテストのあと、「1日目のテストがこの結果なら、2日目も受けたら通るよ」とそこの監督に言われたのに、ありえないところをケガして、2日目は捻挫で足が動かず、棄権を余儀なくされました。

相談に乗ってもらった知り合いから、「じゃあもう、アメリカ独立リーグに挑戦してみたら?」とアドバイスされて、アメリカに行こうとしたら9.11(2001年9月11日に勃発したアメリカ同時多発テロ事件)が起きて。本当に、もれなく止められました。

――それには意味があった、ということでしょうか。

今思えば、そうです。それで23歳の時、のちに僕の師匠となる母親から、「この先、どの道に進むにしても覚えておいたほうがいい技だから、基本を身に着けるために勉強してきなさい」と言われて、暦(※)で募集告知があった学校で、九星気学や人相学、表札、四柱推命など、風水術に入る前の基本を学びました。

その後、母親から本格的な指導を受けて、その流れで、相談にこられる方を鑑定するように。なので未だに、自分から「風水師になろう」と思ってなっているという感じではないんです。

(※)シウマが携行している琉球暦の冊子。

これは「ない」じゃなくて「ある」世界だなって思うに至った

――最初は関心がなくても、何か琉球風水術のパワーを実感する出来事があったからこそ、学ぼうと思われたのですよね

大学時代に野球で役立ちました。数意学自体は、僕の母親がもともと使っていて、そのもとになっているのが姓名判断と九星気学です。

それで、試合前になると母親が、僕が倒さなきゃいけないライバルチームのエースの生年月日と名前から、その人の性格を調べるのです。そして、「彼は強気な性格だから、初球から決め球を投げてくるよ」というようなアドバイスが送られてきて。

当時の僕はそういうことを信じなかったので、「そんなわけあるか!」と思うんですけど、いざバッターボックスに立ったら、ホントに初球から決め球を投げてくるんですよ。

技術的なことは知っているから、「あれっ!?」って思うじゃないですか。ほかにもたとえば、「どこどこの球場に行くときは、何色のリストバンドをつけたほうがいい、とか、何色のタオルを持っていけ」などとアドバイスをもらって。

それに従ったり、従わなかったりしていたのが大学1年、2年の時。で、3年になる頃に、試しに従ってみようと思って従ったら、盗塁をとったり4割打ったりと、成績が一気に上がってきたので、これは「ない」じゃなくて「ある」世界だなって思うに至りました。

特に野球は統計の世界なので、信じざるを得なかったですね。

――お母さまが使っていた数意学から、シウマさん独自の数意学を編み出されたのはどういう経緯からですか?

名前の画数や生年月日で鑑定していく中で、その数字に沿った動きや運気とは違う出来事がいろいろと出てきたんです。「これなんだろうな?」と思って、母親と一緒に、相談者の周りにある数字を調べてみたら、キャッシュカードの暗証番号や、固定電話の下四桁を足した合計数字、車のナンバーなど、相談者が身近に持っている数字が影響していることに気が付いて。そこから統計をとり始めました。

鑑定して開運に導く流れは、その人は今、何がうまくいっていて、何が邪魔されているのかを確認したうえで、その原因を見つけていきます。その中で、身近にある“変えられる数字”を変えていくことで開運して行きましょうとアドバイスをしたら、みなさん実際によくなっていきました。

それで、僕が提唱する数意学では、生年月日や名前の画数という動かせない数字ではなく、変えられる数字を変えることによって運気を変えましょうという考え方を基本にしています。

今年は特に、自分に対して“気”を集めなければいけない年

――著書には2022年の運気アップのための秘策が詰まっていますが、中でも「特にこれは大事だよ」という開運行動を教えていただけますか。

運気アップと同時に、自分自身のレベルアップにつながるのが、「後方を確認する」という行為です。開運法は「気」を高めること、つまり、気づくことが基本です。普段歩いているときは前しか見ていませんが、そこで後ろを1回見るだけで視野が広がります。

前だけでなく、後ろにも気を使うことが、自分自身の「気」の訓練になるんです。意識しないとなかなかやらないことかもしれませんが、その意識が大事。人が多い場所ほど、後方確認をしたほうが良いです。

――シウマさん自身が、普段から心がけていることはありますか。

人間も自然の一部であり、動物です。なので、特別何かをするということはほとんどなく、暦に沿った生活をしているだけです。夏には夏の過ごし方があり、冬には冬の過ごし方があるというふうに。

で、暦に逆らわないような動きをするためには何が必要かというと、「気づき」です。そして、まず自分自身に気が充満していないと、人に対して気遣いができず、「気を配る」ことができないんです。

僕も含めみなさんも、今年1年は特に、自分に対して気を集めなきゃいけない年です。集めているからこそ、配れるということに気づかないといけない。でも同時に、どうなりたいかという欲がないとすぐやられてしまうから、欲も持たないといけません。だから、今年はホントに難しいです。

――夢や目標を持つことが大事ということでしょうか?

叶うか叶わないかわからない夢よりも、現実的な目標を持つと良いですね。目標も、高すぎるものではなく、目の前のことを一個一個クリアするような、着実に達成できるもののほうが良いです。

それを達成することが、欲を満たすこととなり、それが自分自身のメンタルにも良い影響を与えるので。みなさん、もっと自信をつけることが必要です。今年はもう本当に、いろんな意味で強くなきゃいけない。

――弱気になったりしたとき、趣味以外にやると良いことはありますか。

お風呂に入れば良いと思います。今年のパワースポットは、マグマと直結した地熱からエネルギーを取り込める温泉ですが、温泉地に行けなくても、今は温泉の素という、素晴らしい科学技術があるので。

薬局などで、有名温泉地の素みたいな入浴剤が売っていますよね。湯船にそれを入れてしまえば、一応開運スポットになりますし、そのお湯につかるだけでもだいぶ変わると思います。

そのときに好きな動画を見たりするのもいいですし、温泉地区の動画を見て、温泉気分をより高めるのも良いですね。草津の湯の素を入れて、草津温泉の動画を流し、電波を通じてそのエネルギーをキャッチする。それも、水や電波を通じて交流し、「気」を動かすことになります。

――2022年をよりハッピーに過ごすためにできることはたくさんありそうです。

いずれも、やりたくないならやらなくていいし、できること、自分がやりたいと思うことをやってみるのが良いと思います。

沖縄には「てーげー」といって、「程よい加減」という意味の方言がありますが、気持ちの持ちようとしてはそれが一番理想的です。みなさんもてーげーに、充実した1年をお過ごしください。

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シウマ「あなたの居場所がすべて開運スポットになる琉球秘術」(宝島社)
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定価 1,430円(税込)

取材・文/浜野雪江