絵本『本当の赤ずきん――こどもは読んではいけません』のフランス語翻訳を担当した滝川クリステルさん。2児の母として絵本がより身近な存在になり、家庭でも読み聞かせの時間は大事にしているそうです。

長男への読み聞かせは「お父さんが付き合っています」

2019年に小泉進次郎さんと結婚し、2児の母でもある滝川さん。

子育てにおいて、絵本の読み聞かせの時間は「何よりも大切にしていることかもしれない」といいます。

長男が特に楽しみにしているというのが、夜寝る前の、お父さんの読み聞かせの時間。

滝川:
できるときは毎日、お父さんが読み聞かせに付き合っています。(疲れて)読みながら寝落ちしていますけどね(笑)。子どもにとって、お父さんが読んでくれるのは特別感があるのだと思います。
 

夫婦ともに多忙を極める毎日ですが、子育てや家事は、2人で役割分担しながらうまく回せているそうです。

滝川:
子どもが小さいので、夫もできることはやるようにしてくれています。家事は私がやっていますが、私が予定があるときは「行ってきて」という感じで子どもをみてくれたり、余裕があるときは皿洗いをやってもらったり・・・。互いに忙しいときもあるので、その時々でルールは変えながらやっています。
 

「こんなに難しいとは・・・」初の絵本のフランス語翻訳

フランスにルーツを持ち、今回初めて絵本のフランス語翻訳を担当した滝川さん。
子どもが生まれてから絵本という存在が身近になったタイミングもあり、「ぜひ」と今回のオファーを快諾したそうです。
ただ、実際に翻訳をやってみると「こんなに難しいとは思わなかった」というのが素直な感想だったといいます。

滝川:
文章量が少ないからどこまで意訳をしていいのか、独自色を出すべきかとか(悩んだ)。文章は長いほうが、いろんなパターンで表現できるから楽なんだなと分かりました。
映画の字幕とかは、本当に難しいのだろうと思います。
本来ならもっとこうすれば、みたいな思いもありますが、(今回は)忠実に訳したものが多いです。
 

淡々と記される短いフレーズと、血を連想させる赤色が強調された絵。そしてその隙間に漂う、沈黙と悪意。
実社会にも通じる“生々しさ”がにじむ今回の作品は、子供に読み聞かせる親側の表現力も試される内容です。

滝川:
まだ子どもには読んでいないので、リアクションが楽しみです。怖がるか、楽しむか・・・。読み聞かせは、お父さんにやってもらおうと思います。
 

ヘア・メーク/野田智子
衣装協力/CELFORD

タイトル:本当の赤ずきん――こどもは読んではいけません
発売日:2025年6月25日
価格:1980円
出版:光文社