7月15日(水)からスタートする、江戸の“食”をテーマにした展覧会「おいしい浮世絵展~北斎 広重 国芳たちが描いた江戸の味わい~」の取材会が行われ、広報大使を務めるナイツ(塙宣之・土屋伸之)が登場した。

江戸の浮世絵師たちによって、寿司、そば、天ぷらなどの「食」と、その食を楽しむ当時の人々の様子が息づいている浮世絵が展示されている本展覧会。江戸の食文化を紐解くとともに、実際の料理方法、再現料理の写真やレシピも紹介されており、鑑賞者は江戸の味わいに想いを馳せることができる展示内容となっている。

弥次さん喜多さん風の衣装で登場したナイツの塙宣之(左)と土屋伸之(右)

ともに落語研究会出身というナイツの2人は、「東海道中膝栗毛」の弥次さん喜多さん風の衣装で取材会に登場。土屋は「リアリティーのある描き方をしているんだなと感じました」と、浮世絵の中の食材がリアルに描かれていることに感動した様子。

「もし江戸時代にタイムスリップしたら?」という質問に、塙は「病気の人を救いたいというか、江戸時代に流行った病気を現代からタイムスリップして救いたい」と答え、土屋から「ドラマでやってたけどね!『JIN-仁-』!」とツッコまれ、笑いを誘った。

江戸時代の活気が食の描写とともに伝わってくる

続いて、浮世絵に描かれている「和食」について感想を聞かれた塙は「基本的にそば、うなぎ、天ぷら、全部好きなので。今もう家に帰って家にあるハッシュドビーフを温めて食べたい」と答え、土屋から「和食じゃない、それは」とさらにツッコまれた。

「家に帰って家にあるハッシュドビーフを温めて食べたい」と語る塙

メディアで活躍する一方で浅草の寄席にも立ち続けているナイツ。塙いわく、自身の“ヤホー漫才”“言い間違い漫才”には江戸の食文化と共通点があるのだとか。

「普段漫才をやって15分くらい間違えていく中で、今日あったニュースをそこに入れられるように一応していて。それを僕らは“うなぎのタレ方式”って言っていて」と、ずっと同じネタをやっているように見えて、実は旬なニュースを盛り込んでいる様子を、うなぎのタレがつぎ足しされている様子に例えた。

優等生な解答をする土屋

最後に「芸人として“おいしい”と思う瞬間」を聞かれると土屋は「身近にいるお客さんがお腹を抱えて笑ってくれるのを見た時ですかね」と優等生な解答。

それに対し「芸人にとって“おいしい”だから!」と憤る塙は「内海桂子師匠と昔、高級なうなぎを食べた時に『芸人になってよかったな~』と思いました」と笑顔で答え、土屋から「普通においしい話!一番質問を理解していなかった」と再びツッコまれていた。

「おいしい浮世絵展~北斎 広重 国芳たちが描いた江戸の味わい~」は7月15日(水)~9月13日(日)まで、森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)にて開催。