<宮﨑暖(プロデュース)コメント>

「児童相談所」と聞くと、何をイメージするでしょうか。

私たちが目にするニュースや情報は氷山の一角で、その下には世の中には出てこないさまざまな現実があると思います。ですが、物事のイメージはその氷山の一角によって決められてしまうことが多い。

私自身、児童相談所が虐待だけを取り扱う場所ではないことは知っておりましたが、この物語を企画するにあたって、改めて自分の目で見なければいけないと思い、いくつかの児童相談所におうかがいしました。

一番の衝撃は、そこにいたこどもたちのはじけるような笑顔でした。ここにいる子たちは、本来的には外にいるこどもたちと何も変わらない。それがこの物語のエンジンになっています。

ある児童福祉司さんの言葉が胸に残っています。「こどもにとって同じ日は二度とない。こどもたちは毎日成長していて、今日ここにいる子にはもう二度と会えない。だからこそ、今日を大事にしながら、明日はこの子にとって“もっと”いい日になるように、という思いで働いています」。

タイトルは『明日はもっと、いい日になる』。福原さん、林さんをはじめとして、この企画に本当に真摯(しんし)に向き合ってくださっている豪華キャストのみなさま。

谷(碧仁)さんをはじめとして繊細な言葉を紡いでくださる脚本家のみなさま。この作品を形にしていってくれる熱い演出陣やスタッフのみなさま。キャストスタッフ全員の力で、お子さんがいらっしゃるみなさま、かつてこどもだったみなさま、そして今まさにこどものみんなの心に響くような作品にしていけたらと思っておりますので、ぜひご覧ください!