“感染リスクがない”ד生のライブ”を成立させる新しいエンターテインメント「よしもとドライブインシアター」が、大阪府・吹田市の万博記念公園にて期間限定でスタート。8月2日(日)に行われた初日公演には、藤崎マーケット、和牛、祇園、見取り図、ツートライブ、エンペラーの芸人6組が登場。モンスターエンジンがMCを務めた。
このイベントは、吉本興業が“ドライブインシアターで漫才”というスタイルにチャレンジすべくスタートしたという。車のラジオのチャンネルをイベントの音声を流している周波数を合わせるように伝えられると、場内のあちこちでライトが点灯され、ステージ上と来場客とが新しい形のコミュニケーションを取り始める。
ネタコーナーには、昨年の『ABCお笑いグランプリ』で優勝に輝いたエンペラーが登場。2人がそれぞれ歌声を披露するネタを聴かせて出番が終わると、拍手代わりのパッシングで会場が照らされていた。
続いて祇園が登場。木﨑太郎が「(自分のことを)かっこいいと思う人?」と問いかけると、ほとんどパッシングが見られないなど、会場とひとつになったドライブインシアターならではの笑いが巻き起こった。
和牛の出番が回ってくると、車窓を開けて歓声を上げるファンもいるなど、彼らの人気の高さが明らかに。普段とは違った舞台でも安定感抜群のネタが披露された。
ツートライブは、周平魂がおなじみの表情で会場のレスポンスを煽るなど、スピード感のあるネタを見せていた。
続いて『M-1グランプリ』2年連続決勝進出の見取り図が登場。会場中のパッシングを見て声を上げ、「右ウインカー点けてください!」とリクエストしたり、ハザードランプでレスポンスを求めたりするなど、このイベントならではの楽しみ方を見つけたようだった。
トリは藤崎マーケットが担当。ネタごとにパッシングを強制するトキに観客もしっかりとレスポンスし、会場中の車が次々とパッシングで応えていた。
そのほか、観客と交流するゲームコーナーも展開された。「チーム対抗! ぴったりアンケート!」では、数字の入ったクジを引き、その数字と場内で該当する台数がぴったりと合う質問を考えるというもの。
1組目のエンペラーが引いた数字は“15”。100台以上集まった車から15台がヘッドライトを光らせなければならないなか、2人が考えた質問は「1台で6人乗り込んでいる車は?」。しかし15台にまったく届かず、祇園のターンへ。木﨑が“1”を引き、「私が乗っている車は1000万円以上だ」と質問するもチャレンジ失敗。ラストの和牛が引いた数字は“5”。「1人で来ている人」という読みが見事に当たり5台のライトが点灯し、しっかりオチをつけるかたちとなった。
「早押し!ヘッドライト!!」では、芸人のお気に入りの曲が出題され、アーティストと曲名がわかったら、来場客が早押し形式でヘッドライトを点けて回答。正解するとメンバーのサインに加え、芸人が描いたお客さんの似顔絵色紙がプレゼントされることが告げられた。
1人目の盛山からあっという間に正解が連発。正解者の車まで行って描いた似顔絵が披露されると、その上手さに会場中がパッシングで絶賛した。その後も周平魂、トキが似顔絵をプレゼントし、来場客と大いに盛り上がっていた。
<出演芸人3組 コメント>
ツートライブ
周平魂:もうすっごい良い空気感でしたね、夜風も気持ち良いし。初めて見る光景というか、目の前に車ズラーっと並んで、パッシングでお笑いを表現してくれて、みんなで作り上げるこの舞台。最高です。これを本気と書いてマジと読んで正味。
たかのり:ダサなっとんねん。
見取り図
リリー:今の時期、劇場に両親とかを呼ぶのがちょっと心配なんですけど、この形だったら両親呼びたいなと。安全なんで。
盛山:無理やろ。
リリー:え、なんで?
盛山:お前の両親、岡山から呼ぶんか?わざわざ。無理やろ、免許も持ってへんのに。
リリー:いや持っとるし(笑)!…ドライブインシアターは安全なんで、本当にね、誰でも来れると思うんで、ぜひ来てください。
盛山:パッシングとかライト点灯で皆さんも一緒に楽しんでいただけたらと思います。デート帰りのカップルさんや、ファミリーさんでぜひドライブインシアター来てください!
藤崎マーケット
トキ:いや本当に吉本興業が初めて大成功イベントを見つけて感じがします。やってて楽しい、見て楽しい。
田崎:最高やね。
トキ:もうテンション上がりすぎて、ネタもかなりオーバーします。
田崎:(笑)。“パッシング”というギャグができましたね。…ドライブインシアター、
トキ&田崎:最高!
田崎:これ、映画館出たあとの一般の方がやってるやつです。
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