エンターテインメントの裏側に密着する番組『連続ドキュメンタリー RIDE ON TIME』。Season4のトップバッターとしてジャニーズWESTが特集されている。
11月5日(金)に放送されたのは、Episode2「希望」。
今年デビュー7周年を迎え、10月には関西ローカルの冠番組が悲願の全国放送になるなど、大きな躍進を遂げているジャニーズWEST。グループの活動だけではなく、7人それぞれが、ドラマや映画、舞台、バラエティなどで持ち味やスキルを発揮し、着実にキャリアを築いてきた。そんな彼らの7ヵ月に密着。
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リハーサル中、「ふざけんなよ!」と取っ組み合いを始め、「もう!男子ちゃんとやってよ!」というひと言でケンカが終わる…というコントを取材班に見せ笑う、サービス精神旺盛な7人。藤井流星が「ジャニーズいち仲の良いグループじゃないかと思っている」と語る、その抜群のチームワークの裏にあるものとは。
誰からも愛される濵田崇裕の素顔
2021年6月。メンバーいちのムードメーカーである濵田崇裕は、初めての連続ドラマ単独主演に挑んでいた。江戸時代から現代にタイムスリップしてきた春画師という役だ。ふんどし姿で、ひと癖あるキャラクターを体当たりで演じる濵田は、「誰かが成長した瞬間に、このままじゃいけないって思いがわいてくる。それがこのグループは全員が思うから、全員が燃える」と個々の活躍がもたらす相乗効果について語った。
2002年にジャニーズ事務所に入所した濵田。誰からも愛されるキャラクターは当時から変わらず、今でもリハーサルのふとした休憩時間に自身の腹をキーボードに見立て重岡大毅に演奏させたり、ライブの開演直前に「メイキングから逃げる男」と言いつつカメラから逃げ回ったりしてメンバーを笑わせ、ライブ中にも“フェラーリ”と呼ばれるステージ下での移動用の台車に乗りながら取材班にサービス精神を見せる。
その一方で、メンバーが舞台裏にはけてくると、脱いだ衣装を片付けたり、汗を拭いてあげたり、飲み物のふたを開け飲ませたり、スタッフの動きをサポートする一面も見せた。
ドラマ撮影期間にぎっくり腰…それでも笑顔で乗り切る濵田崇裕
ドラマの撮影と並行して行われていた7周年記念の全国ツアー「ジャニーズWEST LIVE TOUR 2021 rainboW(レインボー)」の熊本公演で濵田の体に、思わぬアクシデントが起こる。ステージ上でぎっくり腰を発症してしまったのだ。公演はなんとかやり遂げたものの、翌日は再びドラマ撮影。そこにはスタッフやキャストに支えられながら、懸命に演技する濵田の姿があった。濵田は「なんで今やねんっていう。魔女の一撃入りました(笑)」と笑いつつ、「ホンマに…はぁ」と悔しそうにつぶやく。
このロケの直前まで濵田と一緒にいたという重岡は、「(ツアーからの帰りに)マネージャーさんの車に乗った濵ちゃんに『いってらっしゃい』って言ったら、『(武士のように声をつくり)行ってまいります!』って言ったの。それがさ、俺にはできへんと思って。俺やったらふさぎ込むし、余裕もないし、絶対にピリつくし」と、自身と比較。そして、「俺、めっちゃいいやつに出会ったなとむっちゃ思ったよね」と、しみじみと語った。
当の濵田は「名言集みたいなのが大好きなんですよ。“つらいときほど笑ってるやつが一番強い”っていう言葉があるんですけど、怒りたいときに怒るやつよりも、悲しいときに泣かずして、そのタイミングで笑えるやつのほうが強いというのを見ていたんです。それを癖にしていたんだと思う」と、自身の根底にある思いを明かした。
濵田の内に秘めた思いを受け、SNSには「意識しているわけじゃなくて、クセにしているのがすごい」「その考え方、尊敬する」「ずるい!かっこよすぎる!」というコメントが並ぶ。そして、重岡が語った言葉に対しても「しげ(重岡)がガチモードで語る濵ちゃんって、なんかいい」「重岡くんの言葉に涙出た」などと、感激するファンが多くいた。
小瀧望「楽しくっていうのが一番!」
5年間専属モデルを務めているファッション誌「FINE BOYS」の撮影現場に姿を見せた小瀧。撮影中、スタッフと積極的にコミュニケーションをとり、和やかな空気を作り出す彼には、「せかせか、ピリピリした現場がホンマに苦手なので、みんなで談笑しながら楽しく…楽しくっていうのが一番!」という思いがあった。
小瀧が仕事の中で何よりも大切にしているのは「スタッフとの輪」。それは、雑誌の撮影だけでなく、他の現場でも同じ。ライブのリハーサルや舞台裏では、基本的にツアーTシャツやスタッフ用に制作されたパーカーを着用。「チームで頑張っているので。リハだけでも同じTシャツを着て、リハから楽しみたい」という。
そんなジャニーズWESTの最年少25歳の小瀧について、濵田は「35歳の考え方を持ってるんです。ホンマに大人やなと思うし、真面目。どんどん成長しているし、吸収力がハンパない」と語った。
「今までやった誰よりも良かったと言われる芝居をするだけ」小瀧望の芝居への思い
その吸収力で小瀧は、役者として快挙を成し遂げる。2021年2月、舞台演劇界の権威、優れた演劇人を顕彰する「第28回読売演劇大賞」の優秀男優賞と新人賞である杉村春子賞を受賞したのだ。2020年10月に主演した舞台「エレファント・マン」で、極端に奇形した外見のため、過酷な人生を歩んだ青年という難役を好演。奇形を表現するための特殊な装置は一切使わず、その表現力のみで演じ切ったことが評価された。
贈賞式に出席した小瀧は「ここにいていいのかっていうくらいの空間でしたね。演劇界のトップの人たちの中に自分がいて、よく分からなかったです(笑)」と興奮した様子を見せる。
<小瀧望 演劇で評価され杉村春子賞を受賞!「僕の人生において、かけがえのない財産」>
さらに今年は、世界最高峰の法廷劇といわれる、アガサ・クリスティ原作の舞台「検察側の証人」に主演。身に覚えのない殺人容疑で逮捕され、無実を訴えるも、妻が夫の犯行を裏付ける証言をしたため窮地に立たされるという複雑な役どころを熱演。小瀧は「今までやった誰よりも良かった、と言われるくらいのお芝居をするだけだと思っています」と、力強く語った。
そんな小瀧にとって、ジャニーズWESTとは。「(1人で仕事をしている)そのときは別に心細くもないし、別に寂しくもないんですけど、久々に(メンバーと)会ったときに『やっぱ楽しいな』と思うから、そこで初めて『あ、俺、求めてたんや』って気づきますね(笑)」と、照れ臭そうに明かした。
最年少ながらグループを引っ張る存在である小瀧に「本当にのんちゃん(小瀧)は大人だよね」「まだ25歳だってことが驚き」「メンバーを含めて周りを大切にする小瀧くん、推していて良かった」と、ファンも感激していた。
次回、11月12日(金)は、ニュース番組に挑む中間淳太と、座長として舞台に挑む桐山照史に密着。関西ジャニーズJr.時代、共に長く活動してきた2人の秘められた熱い思いとは。