仲野太賀が、勝地涼と柄本時生の「結婚してよかった」に、うらやましそうな顔を見せた。
11月7日(日)放送の『ボクらの時代』(フジテレビ)は、仲野太賀、勝地涼、柄本時生が登場。気心の知れたメンバーで、それぞれの家族や結婚の話題で盛り上がった。
柄本時生「今日は、親父がいる気がする」
勝地は、父親が俳優である仲野(父は中野英雄)、柄本(父は柄本明)に質問した。
勝地:2人に聞きたいんだけど、2人は「お父さんが役者」っていうことがあるわけじゃない?俺は、現場とかでいろんな人を見て、「こういう感じかな」って自分ができ上がってきたけど、めちゃくちゃ近いところに役者がいるわけじゃない?
柄本:うちは劇団なので、本多劇場とかスズナリ(※)に帰るのが日課の時期が…。
(※)本多劇場、(ザ・)スズナリともに、東京・下北沢にある劇場。
仲野:え?それは、学校終わったらそのまま本多、みたいな?
柄本:学校終わったらそっちに行くの。そうしないと家に誰もいないから。で、気づかないうちに、(劇場で)見たり、聞いてはいたんじゃないかと思う。
仲野:へぇ。すげえ。
勝地:ダメ出しとか受けているのを…。
柄本:劇団員たちを。
勝地:見てたわけよね。
柄本:見てたんだと思いますね。
仲野:はぁー。
勝地:それで、いつ役者になろうと思ったの?
仲野:確かに。
柄本:僕の場合は、兄ちゃん(俳優の柄本佑)に来た仕事が、兄ちゃんができなくて、僕に来たっていう。
仲野:興味はあったんですか?
柄本:興味はね、「ない」っつったら嘘だと思う。ただ、巡り合わせのものだし、言われなかったり、流れができ上がらない限りは、(俳優になって)なかったと思う、俺は。
勝地が「でもお父さん、時生の作品、見てるでしょう」と言うと、「どうなんですかね?」とはっきりとは知らない様子。
すると、仲野は、柄本と舞台共演中に「今日は、親父がいる気がする」と、柄本が客席に父親の気配を感じ取っていたと暴露。
柄本は、実際に、客席に隠れるように座っている父の姿を見つけたそうで、勝地が「息子を本当は見たいんだけど、堂々と行くと恥ずかしいみたいな感じなのかな」と言うと、「わかんないですね」と、照れたように答えた。
仲野太賀 親子の関係を公にした理由は「親父の愛情が勝った(笑)」
一方、仲野は「(父は)もうただのファンですからね、僕の」と笑う。
柄本:なんか、中野さんは違うよね、そういう意味で言うと。
仲野:ちょっとなんかいわゆる、二世俳優と親との関係性…美しき関係性とちょっと様子が違うんですよね。
柄本:溺愛でもないんだよね?
仲野:溺愛ですね。
勝地&柄本:うわはははは!
勝地:溺愛なんだ。かわいいな。
仲野:溺愛でしかないと思います。
勝地:じゃあ、久々に会ったりすると「何々見たぞ、良かったぞ」っていう感じなんだ?
仲野:いや、もう、放送終わったらメールすぐ来るんで。
勝地:あ、そう。
仲野:「今日も良かった」っつって。
勝地:「今日も」だもんね。「も」だもんね。
仲野:「今日も太賀良かった!!!」みたいな。
柄本:「今日は」は?「今日は」?
仲野:今日「は」、はないです。今日「も」です。
柄本:うわぁ。
勝地:全部いいじゃん!めちゃくちゃかわいいじゃん。
仲野:だって、「俺のことは外では話すな」って何回もくぎ刺してるんですよ。10代のころとか、二世俳優っていうふうに色眼鏡で見られんのもイヤだったし。とにかく、くぎ刺してたんですけど、そのたびに「もちろん、俺はもうそんなことは絶対言わないし、関係ないと思ってるから。俺とおまえは別だから」とずっと言っていて。でも、ある日からもう「今夜、仲野太賀出ます」みたいな。「うちの次男が出ます」みたいなのを…。
勝地:でも、ある意味、お父さんがもうさ、(太賀が)もうそういうところの域じゃない役者になったなって思ったんだろうね。たぶんそうなんじゃない?
仲野:どうなんですかね。
勝地:でもさ、太賀自身もそうやってくぎ刺したりとかしてきたけど、もう今さ、名字もつけたじゃん。「仲野」に(2019年6月に、太賀→仲野太賀に改名)。で、「お父さんそう(俳優の中野英雄)なんです」って自分から言うようになったっていうことは、心変わりもあったんじゃないの?
仲野:そうですね。まあ、もういいかな、みたいなタイミングもあったし、それまで自分の父親の話とかしたくないなとか思っていたけど、自分のしたくない、したくないなっていう気持ちよりも、もうせざるを得ないなっていう親父の愛情が勝ったというか。これ、俺がさばく以外ないな、みたいな(笑)。
勝地:周りからね、バーッと。
仲野:周りから「好きだよー!」っていうのが、こう(押し寄せてきた)。
と、仲野は積極的に語ってこなかった親子の関係を公にした理由を明かした。
元妻・前田敦子からの「ネタにしてきな」という言葉で…
一方、仲野が「勝地さん、若いころから変わったことあります?」と聞くと、「ギラギラしてたから、ずっと。やりたくないことはやりたくないというか、現場でもぶつかっていくスタイルだったりとか、仕事も『それはやりたくない』とかってことが多かった」が、「ここ最近になって結婚して」と振り返り…。
勝地:彼女(元妻の前田敦子)の話して申し訳ないけど、彼女と出会ったことで結構…やっぱり「大丈夫、大丈夫」っていう人じゃん?現場でも結構。
柄本:ああ、あちらが。
勝地:そう。現場でも、「あ、わかりました」って言える子だったわけ。それは一緒に共演したときにも「結構、言われてるけど、大丈夫なのかな?」って。俺だったら、ちょっとイラッとしちゃうかもなっていうことも、「はい、わかりました」ってやれる子なの。そういう子と一緒にいたことで「なんで俺、そんなにピリピリしてたんだろうな」とか思ったりとかして。それがすごく変わってったことかなっていう。
あと、やっぱり子どもが生まれたことで、仕事としてお金稼がなきゃなとか、やりたくないことを「やりたくない」じゃなくて、「いろんなことをやってもっと広げなきゃな」みたいな感覚になっていったりとか。
仲野:うんうん。
勝地:それこそ、こういう結婚があって離婚ってことがあったときに、テレビで俺はどう振る舞っていったらいいんだろうなって思ったりしたわけよ。でも、昨日も一緒に過ごしてたんだけど、「明日『ボクらの時代』、時生だよ」って言ったら「よろしく言っといて」みたいな感じだし。おそらくこの先、そういう番組に出たら、どうしたって触れなきゃいけなくなる。触れないってことがおかしいと思うから聞かれると思うし、それはバラエティで面白おかしくなる瞬間もあるかもしれないけど「ネタにしてきな」って言ってくれたの。彼女は。
柄本:うん。
勝地:それが俺、結構大きくて。何しゃべっても結局、切り取り方で勝手な印象持たれたりとか、いいと思う人もいれば悪いと思う人もいて、っていうのはもうしょうがないから。夫婦のことは夫婦しかわかんないわけだから、逆に堂々と本当のことを普通に言ってればいいのかなっていうふうに思ってはいる。
勝地は「そういうマインドになってから、仕事に対しての考え方も彼女の影響がすごい大きくて、今はフラットに仕事ができてる。オンとオフって感じじゃなく、繕うこともしないでいけるかなっていう感じ」と今の心境を明かした。
仲野は「そんな関係性を築けるなんて、なんかうらやましい」と感心していた。
結婚したことで「必要なものが鮮明に見えた」
柄本も、自身の結婚(妻は、女優の入来茉里)について言及した。
仲野:時生くんが結婚して。
勝地:そうだよね。時生も結婚したじゃない。
柄本:しました。
勝地:どう?変わる?生活。
仲野:変わりましたか?
柄本:でもそれこそ、「養う」ということを考えるようになったかもしれない。お金に対するものであったりとか、そういうこと、具体的なことになってったなとは思ってますかね、今。
仲野:これまで1人で生きてたら、考えなくても済んだことが。
柄本:そうそう。興味がなかったものに、具体的に「必要なもの」と「必要ではないもの」という中で、「必要なもの」が初めてこんなに鮮明に見えるんだっていうのはわかった。
仲野:そうなんだ。
勝地:そうだね。
柄本:ですよね?なんとなく。
勝地:いや、本当そのとおりだと思う。
柄本:ですよね。
勝地:だって、そんなに貯金とか別に考えなくてもさ。
柄本:そう。
勝地:だし、なんとなく会計とかも「いいよ、いいよ」とかいう、適当な感じだったものが、やっぱり、「あ、そうだよね」って。ちゃんとやっていかないと…。
柄本:そう!そうなっていかないといけないんだよねって。
仲野:マジかよ…。
勝地:「毎月出ていくものがこうだし」とか、リアルなことで言うとね。
仲野:じゃあ今、俺の視界がこんなに曇ってるけど…。
勝地:今、曇ってらっしゃる(笑)?
仲野:今曇ってるが、お2人はすごく鮮明に見えてるわけですね?
柄本:そう。
勝地:そうだね。
「人間関係も、シンプルになってくる」(勝地)、「腹が立ったりもするんだが、この人のおかげで部屋がきれいとか、ちょっとしたことで『ああ、よかった』と思える」(柄本)と「結婚してよかった」と話す2人に、仲野は「素敵」とつぶやいた。